口がうまくて人たらしなハル & ビビリだけど技術は一流のガクがコンビで成り上がっていくビジネスストーリー第3巻。といってもすでに成功したガクの回想って形で描かれているから、結果は約束されてるようなものですが。営業やってくハルとエンジニアとして実現してくガクのコンビはお互いを補完してて理想的でもある。
またこの漫画、IT業界を舞台にしていますが技術面よりビジネスの成功がメインになっています。ハルが人の心のスキをついてうまいこと無理を通していくところソーシャルエンジニアリングじみた楽しさがあるかもしれません。ビジネスものだとスマートな手口はありがちですけど、ケレン味が生まれるほどホラの吹き方がでっかくて面白いです。前巻から続いてるAIショップもそうだし、今巻ソシャゲ回で出てくる「世界の堀本」もまるっとすごい。つまり詐欺じみた手口とハッタリで乗り切っていくようなものなんで現実で真似したらえらいことになるでしょうが漫画だから良い。
ソシャゲはまあ…「でたー」って感じではありますね。IT系のお金儲けだと外せないよなあ。軌道に乗ると継続した売上が見込めますし。「クオリティファーストで資金に糸目はつけません」って会社の買収に来たハルはゲーム開発者からしたら理想の出資者なんですけれど、ただ本当にそれ大丈夫なのかなってのはやっぱりあります。ゲーム開発は時間がかかるし、まだどうなるかわからないのですけど、順風満帆にいくのかいかないのか、漫画的にどう着地するのかは気になりますね…
その後始まったタレント芸能事務所編は一気に生臭くなった感じがしてこっちもまた「あー」って感じに。でもやっぱり芸能界の人から見たら「でたー」って感じだったりするのかな。悪徳オーナーとか芸能界の悪いイメージまんまだし…漫画だからなあ。またハルが無茶苦茶言っててこっちも無茶するんだろうと思います。ソシャゲ開発と並行で無茶するのかー