謎の子供の正体に王都でのハルベルちゃんパーティ実技試験に王との謁見にと展開が盛りだくさんです。ハルベル【死霊特攻】がいかんなく発揮されている。これほんとに才能ってだけで説明つくんか…?
謎の少年はかつて敵対した竜の生まれ変わりだったわけですけど、前世の記憶を残したままでもその潔い人生観がなかなか良い少年でした。魔物に生まれたから魔物のために戦っていた、人に生まれたから人のために生きるって割り切り方は、記憶のない転生ならともかく記憶そのままだったらできないとは思いますよ。ただ彼の理屈だと、スケルトンとして生きているアルはスケルトンとして生きるべきなのかもしれないとも思えてきます。アルの場合は転生ではないから、同じ解釈をしないでもいいとは思いますが。魔物から人になったものと人から魔物になったものとで対照的なのかもしれないとも思いました。
王都についてからは小さいストーリーの連続で、ハルベルの学園入学→骨が引率の実技試験→王への謁見→最近の謎の事件と立て続けに。事件が進展していくのは次巻以降かなあ。失った王を見つけた竜の動きもこれに絡んでくるのかどうなのか。しかし世界観的に死にゲー有りとは思わなかったわ。いや骨とか村のゾンビとかアンデッドはよくいたけど。結構気軽に蘇生するなあと。まあ引率がアルだからですかね…王との謁見では弁の立つミクトラさんが見れて珍しかった。さす貴族。