第零幕にして第四幕、グレイとアッドのルーツに迫る事件、解決編です!
※ここから先には若干ネタバレがあります。ネタバレが気になる方は先に進む前に是非、本作品をお読み下さい
リプレイたる二周目、地下に迷い込んだエルメロイⅡ世たちは
ハートレス前学部長の手がかりを求めて、グレイの生まれ故郷を尋ねてきたエルメロイⅡ世たち。
そこに居たのはアトラスの学院長であり死徒でもあるズェピア、そして始まる「二周目」の夏。
このシリーズでまさかのリプレイ、一周目では出会わなかった地下の怪人、さらにアッドの元になった騎士など驚きどころ満載の事件でしたが、ここに解決となりました。
「二周目」として閉じ込められた村の中を探索するロードたちと、現実でズェピアと向き合うフラット&スヴィン。さらに結構バトル多めな感じでもありました。
アーサー王の復活を祈る因習
イングランドの片田舎に伝わるアーサー王復活の儀式…それを望み続ける村人に、監視する聖堂教会、代々守り続ける墓守と三者によるバランスが保たれていたところに、登場してしまった適合者たるグレイ。何も起こらないはずがない。
肉体と精神、魂をもって復活を目論むその儀式は村人の悲願でもあるけど、時が経つにつれ「復活させること」が目的のようにも成ってしまっているところは少し悲しいところかもしれないし、因習を因習としてだけ伝える閉鎖された村って感じが良いのかもしれないし。
また「二周目」だったからこそ顕現できたサー・ケイも驚きの存在で胸が熱くなりますね…円卓の騎士は出てくるだけで感動するからいけない。その宝具もFGO6章思い出すしいけない。(ただ本物ではなさそうなので、実際サーヴァントとして本人が召喚されたら別の宝具なんだろうとも)
聖堂教会から送り込まれた代行者の戦闘能力も流石のひと言ですしインファイト多めだった気もします。紫電散る手甲シスターって良いですね。
しかしこの村人たち、聖杯戦争でアーサー王の魂が現界することを祈ってここまで準備してたわけですが、でませいしたのが衛宮さんちの腹ぺこセイバーだと知ったらどんな顔したんだろうか気になります。一回会わせてみたい。エルメロイⅡ世は第四次のスタイリッシュなセイバーしか知らないだろうし。
いやあの王様も、マスターがシロウじゃなかったらキリッとしてたんだろうかとは思いますが。でもこういう、犠牲を強いる復活の仕方は望まなそうかな…
むしろ槍トリアだったら(村人的には)良かったのかもしれないしグレイの宝具からしてむしろそっちを望んでいたのかもしれない。とするとFGO6章のほうか。うん、あっちなら村人も納得。涙を流して喜びそう。
最終的に母は強し。「二周目」だからこその矛盾もありましたが、まさかの結末でもありました。
この事件はアトラス院の院長であり死徒であるズェピアが出張ってきていたので(彼にはタタリのイメージしかなく)またすごい厄介な企みかと思ったら、割と普通に困ってただけだったのはちょっとクスッてなるポイントだったかもしれない。世界の命運掛けた困り方でしたが。
ハートレスの要求からエルメロイⅡ世は何かを掴んだようでしたが、アッドが何を元に作られていたかが判明し、また宝具解放についての負担なども不安要素として出てきてフラグにしか見えないところもあります…魔術ミステリって触れ込みなのに割とガチで殴り合ってる感じもあるからこの小説。出てくるメンツがメンツだけに仕方ないけど。冠位にサーヴァントに代行者に死徒にアトラス兵器だもんなあ。
次が最終幕とのことでラストか…と思うと少し寂しいものがありますが、最後の事件も見届けたいと思います。
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