料理で揉めて料理で解決する料理アニメ「美味しんぼ」
Netflixに入っているのを見つけてしまいなんとなく見始めたらずるずると毎日見てる有様です。今13話まで見ました。
ぐうたら社員と新人OLの二人が「究極のメニュー作り」に挑んでいく
東西新聞文化部の山岡と新入社員の栗田さんが「究極のメニュー」を作るために東奔西走するこの話。
だいぶ古い作品でかついろんなところでネタにされているのでなんとなく知ってる方も多いと思います。
そのメニュー作りと関係したりしなかったりする人たちとかいろんな食通の金持ちとかいけ好かない料理人とかが出てきて厄介ごとを繰り広げるのが定番。社会に出てからだと改めて思いますね。厄介。
そういう厄介ごととか問題ごととかを料理うんちくで解決していくのがこのアニメの醍醐味です。山岡自身も玄人はだしの料理人で、時には自分で料理をしていく。
普段は競馬新聞読んで寝てるだけの無頼漢が一芸だけで厄介食通を唸らせていくのが見ていて面白いところなんでしょう。
東西新聞はこんな社員でも許されるんだよなあ…いいなあ…(あと新聞社の話のはずなのに記者の仕事が全く出てこない)
それはそれとして厄介筆頭みたいなのが山岡の父親でもある美食家で芸術家の海原雄山。
「美味しんぼ」より
傲慢とかんしゃく持ちを絵に描いたようなおっさんであり、鴨肉をこれ見よがしにわさび醤油で食べたり、かつおマヨネーズ醤油のうまさに目覚めたりする人です。
「美味しんぼ」より
山岡士郎と海原雄山の抗争が面白い
この親子見ていて面白いほど仲が悪いんで出会って5秒で喧嘩腰になる勢いなんですが端から見てると親子だなって思うところ多すぎて余計面白い。
士郎は料理にこだわりすぎて母親を不幸にした海原雄山を毛嫌いし、美食を馬鹿らしいとくさしていますが。
会社の同僚と行った中華街で、
「美味しんぼ」より
「ちょっと。」
「美味しんぼ」より
「はい?」
「美味しんぼ」より
「この豚バラ煮込みは出来損ないだ。食べられないよ。」
みたいなことを平然と言ってのける。痺れる。「食べられないよ」ですからね。何故こんなものを俺の前に出すんだみたいな。
実際この回の豚バラ煮込みは褒められた出来ではなかったのですが、こう料理に対して気に入らないことがあると躊躇無く殴りに行くスタイルは流石海原雄山の血族である。
淡々としているのに明らかに苛立っていることが伝わるところは声優さん名演技だと思います。
謎のうんちくが心に残りすぎる
あとこの作品で忘れてはならないのが料理うんちく。未だに野菜は無農薬が至高って思ってるの美味しんぼのせいです。(実際それで何か気にしてるわけではないですけど)
ウナギは炭火で焼かなきゃとか古い土鍋は味がしみてうまいんだとかよくわからないことを言いたくなる。
昆布はさっとくぐらせるだけでいいとか中途半端に覚えています。なんかそういうことを言いたくなる。食通が厄介になる気持ちも分かる。
でも寿司屋の回は俺「将太の寿司」も読んでたから、名人と呼ばれる人達があんまり何度も握り直してるので心配になってました。(将太の寿司では手数が少ないほど熟練とされ、小手返し一手が至高だった)
めっさ長い
121話…2年以上放映してた計算になります。つよい…
これだけあると全部見るかはわかりませんけど、逆に全部見たことはないからなんとなくこのまま見続けてしまう予感がしています。
あっさりした一話完結のストーリー、わかりやすい勧善懲悪と毎回違った料理ネタが飽きさせてくれないのかもしれない。
そのあたりが(ネタ的な意味でも)色あせない魅力を感じます。
割といろいろなところで配信してるっぽいので、もしお使いのサービスに置いてあったらちょっと見てみてください。よくわからないけど見続けてしまうでしょう。
でもBD-BOXだと全136話になっています。どうも再放送で欠番の回は配信していないらしい。(Wikipediaより)
あと、つい思い出してしまうのが「美味しんば」。