全然これからだったのに終わってしまったあ…
王の名をもつ少年
ついに奨励会試験を受けるため、会場に向かう信歩。
会場までわずかな距離…なのに、なんかいろいろとトラブルに巻き込まれたりして、そこでまた浮き世離れした強さと雰囲気をもつ少年、斑木王四郎に出会います。
(「ものの歩」5巻より)
クール…ではなくて完全に天然、なればこそ嫌味もなく当然のように相手を踏みつぶしていくその強さ…
また会場で一次試験を受けようというのは小学生ばかりで、信歩は自分の立ち位置の特殊さに改めて気づかされたりもします。
(「ものの歩」5巻より)
でも棋歴数ヶ月でここに来るっていうのはやっぱり才能、いや「向いてた」といったほうがぴったりくるのかな…
しかしこの会場での運命的な演出も、またぐっときますね。王四郎の浮き世離れしたところも生きてて。
(「ものの歩」5巻より)
かやね荘の主の戦い
そして今巻は後半にかけて、かやね荘の主、泰金さんのプロ昇格を賭けた戦いでもある。
(「ものの歩」5巻より)
いまひとつぱっとしない、すっかり管理人さんに収まってしまっている金ちゃん…でもですね、そのもやもやとした気持ちを打ち破っていけるか。
信歩がここに来たことも半ば偶然ではなく、そのある意味「定石を外れた一手」だったものがここまでの道のり、結末を変えていったのかなと思うとまた熱いというかもう最後完全に主役。
そして二年後、二年後に続いてしまう…
ああー あとがきにも「奨励会編が本番だった!」みたいなことが書いてあってほんとああー
二年後のエピローグはみんな成長してたりかやね荘に新しく加わるかもしれない? メンバーだったりでなんのかんのと続いていく感じがとてもよい最終回でもあるんですが、やはり惜しい。
結局、信歩が本格的にプロを目指す! というところまでとなってしまったのがほんと惜しい…
高まるみなとお姉ちゃん
ブレない…
でも一番心配してるお姉ちゃん。
みなとさんが順調にぽんこつ化していってるのほんとすき。
そして二年後エピローグとなってしまって二年分の進展をすっとばしてしまった結果になってしまったうえおまけマンガがラストエピソードな勢いなので連載分しか読んでない方はマストバイですよこれは。あ"あ"~
信歩はもしかしたら天然ジゴロなのかもわからんな…あと十歩くんもヒロイン。Wヒロインかこれ。
しかしやっぱり、信歩がプロを目指すスタート地点に立つまでで終わってしまって、みなとさんや桂司、香月、銀雅さんらかやね荘のメンバーの対局やクローズアップしたエピソードまでは無かったのがほんと残念ですね…
他のメンバーの活躍も結構楽しみにしていた自分がいます。
地道だけど熱い、少年漫画的将棋ストーリーでした。逆に考えれば5巻と手頃な巻数でもあるので、もし気になりましたら是非、お手に取ってみて下さい。
今だと、1巻は期間限定無料みたいなので是非! (9/20まで)
そして唯一心残りなのが…どこかに掲載されてた、文化祭のメイド喫茶が未収録だったことですね…みなとおねえちゃん回だったから…