つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 3 case. 双貌塔イゼルマ(下)」感想 橙子さんつよい

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ロード・エルメロイII世の事件簿3 case.双貌塔イゼルマ(下)【書籍】

 襲撃者たち、解き明かされていく謎、魔術師の執念…バトル多めの後半戦でした。

※ここから先にはネタバレがあります。Fateシリーズはその話の展開、構成すべてに驚きと仕掛けが込められているようなもので、どうあっても感想というとネタバレになってしまうところがあるかもしれません。(おいしいところはなるべく残しておきたいとは思っていますが) 未読の方、ネタバレが気になる方はここで引き返し、迷わず本作を手に取ることおすすめします。

封印指定の実力

 後編、一番の感想としては蒼崎橙子その実力。つよい…流石の封印指定…!

 いろんな意味で恐れられてるのがよくわかる。それでいて雰囲気はらっきょのときの飄々としたお姉さんなんだからたまらないね!
(空の境界でも決して弱いわけではなかったんですが式が規格外すぎた)

 スヴィンやフラットも確かに規格外の天才…ではあるけどそれはやっぱりまだ学生の範囲なのだなあ。

 アトラムも意外とがんばった。もっと咬ませ犬化するかと思ってた。というか普通に魔術師だった。なるほどここであのアイテムをゲットできていれば未来は変わったのかも知れない。石油王よ… (アトラムは今回の事件においては完全に傍観者というか外部からの乱入者みたいなものなので、まあそんな感じでもある)

 しかしやはり橙子さん。俺達に出来ないことを平然とやってのける。そこにしびれるあこがれるぅ!

 「覚えてないけど私だったらたぶんやる。なぜならそれが私だからだ」って<b>自分の無茶に対する理解が半端ないわ…

 ラストのそれは橙子さんが悪いわけじゃあないんだけど、その報復として絶対殺すマンは健在。こわい。

至高の美の完成と解体

 そしてそもそもの謎となっていた殺人事件の解答編。相変わらず魔術的な事情とトリックが入り乱れており解説聞いてようやく「なるほどー」ってなるレベル。(普通の推理小説でもそれくらいの雑魚ですが私)

 しかしこの…なんというか…人の情に流されているウチは魔術師としてはまだまだだみたいなのは完全に彼らが向こう側なんだなっていう感じありますね…

 普通の殺人事件を扱った小説なんかでは、殺人が起きると当然に悲しまれたりそれに対する怒りがあったりするわけじゃないですか。それが全く感じられない…あるのは「術式が失われた悲しみ」「それを続けられなかったことへの執着」そして、普通であれば身勝手なことをと誹られるような内容に出された解答が「まだ覚悟が足りない」。

 逆説的に、そういった魔術師として未完成なところこそに人間らしさを…カリーナの願いだったり、それを受けたレジーナだったり。それがまた話をややこしくしていくわけですが。

エルメロイⅡ世の在り方

 時計塔の重鎮として名を馳せるロード・エルメロイⅡ世ではありますけど、彼の魔術師としてのスペックの低さは至る所で強調されていて、ロードという冠が全然身の丈に合っていない、というふうに身内からは見られているところはあります。

 でも魔術師=戦闘屋ではない。このロードがロードたる由縁、魔術に対する深い造詣とそこから導き出される術式への理解がどれほど驚異的なのか…なるほど、いろいろなハッタリも含めてロードの名にふさわしい男に成長してるな…という、何故か感慨深いものがあります。
 (この在り方、性分なのかもと思うところもあるけど、もし今「彼」のマスターになったとしたら何をするべきか…っていうのも影響していたりするのかなあ。完全サポート型だものな)

 今回の事件はある意味、魔術師としての最高峰、冠位にして封印指定の蒼崎と、魔術はからっきしだがその知識と読解力をもってロードたるエルメロイⅡ世の対決でもあったのかもしれない。

 魔術を道具とするなら、その内容、使い方、壊し方を熟知してるというのは本当の意味での魔術師に近いのではーーというのはまさにそうですね。

 またそのポーカーフェイス(たぶん内心ぶるぶる震えてる)にも目を見張るものがあります。ノータイムで自分の持っている聖遺物をBETしていくスタイル。つよくなった…



 それにしても「封印指定」って、結果から見て害しかない気がするんだけれども。そこから逃げおおせるところまでセットで箔がつくとかなのかな? あれ。

※本作品の入手について

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(2017/04/26 Amazonでも取り扱っているようです!)

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