竜王・九頭竜八一がレッスンを依頼されたのは受け将棋に才能を発揮する少女、夜叉神天衣。
前巻のヒロイン雛鶴あいが正道を感じさせる攻め将棋なら、今巻登場の夜叉神天衣はそれと対極の、意表を突いて混乱を招くような打ち方と終盤に驚異的な受け筋を見せるような少女。
しかもその修行場がまた意表を突いたところで面白い。町道場ってレベルじゃない。
あいの将棋と天衣の将棋は最強の矛と最強の盾みたいな感じで、ぶつかったらどうなるかなんて結果を見ないとわからない。
あいにとっても「同年代でまともに殴り合える」相手の登場で、また一歩先に進んだ感じです。
そして最後の対局もね。師匠がいいところ見せないといけないというね。
全編通して熱い勝負が満載でした。
まあ全体的な感想は竜王爆ぜろであって深まるロリコン王疑惑とまた女子小学生が増えた…今度は高飛車お嬢様女子小学生…
しかしてあの鈍感ぷりはわざとやっているとしか思えず。本当に。
そのうち姉弟子に刺されるところまである。
でも闇堕ちの片鱗はむしろあいのほうが見せているのかもしれない。
純真な心って真っ白なだけに黒く染まりやすいんですかね? こわい
なんだかんだで買ってしまったのはドラマCD付き特装版でして、ああ声が入るとこんな感じにーみたいなふうで楽しんでました。かわいい。
途中に対局入ってるドラマCDはだいぶ希有ですよね…残念ながら私には譜面分からないのですけど、読み上げる声とかで雰囲気伝わってきました。
姉弟子のジト目が目に浮かぶツッコミとか天衣のツンとかすばらしいです。
電子版はCD付きとかはないけれど。デジタルデータなんだから特装版も配信できるようにならないかなあ。