生きているなら、神様だって殺してみせるーー
直死の魔眼という、「死」を視ることができる眼をもつ少女・両儀式。その力をもって奇怪な事件と相対していくという伝奇小説のコミカライズです。
無料公開されているのをみて読み返してしまいました。
魔術的要素の蘊蓄や、派手な立ち回りなども目を引くのですが、作品全体にあるどこか達観したような独特の雰囲気、絶対手が届かなさそうな浮き世離れした感じ、折れそうで強そうな少女の心の様子なんかがほんとすき。
全七章(+α)で構成されており、現在は第五章が進行中ですね。
1/俯瞰風景
記念すべき最初の章。謎の連続飛び降り自殺と死を視る魔眼と、式は女の子。
一章目からもうべた惚れじゃないですかあああ!
「今日は飛べなかっただけだろう」で締めるのほんとすきです。
2/殺人考察 (前)
時は戻って高校生編。式と幹也の出会い編でもある。
もしこの話を中学二年のときとかに読んでしまっていたら二重人格で殺人癖のある同級生探してましたね…!
3/痛覚残留
浅上ふじのんが酷いことになってしまう話…だけど目が離せない…(幹也の天然ジゴロっぷりから
魔眼VS魔眼の容赦のなさもいいです。時間軸的には一章の前になる。藤乃は救われてほしい。
4/伽藍の洞
式さんが覚醒するそれ。雰囲気的には短編というか能力紹介というか。
橙子さん燃やせへんかったんっていうそれもある。承知したのに!
5/矛盾螺旋
例のマンション登場! 現在進行中の第五章。巴が惚れてまうのも仕方ない。
あのマンション考えつくのほんとなんか頭おかしい。
一章とか三章とかに比べて、事件にがっつり巻き込まれている感じします。
読み返してみると5巻分、密度高くていいですね鮮花かわいい。
第五章のクライマックスに向けてのあれそれもここから私の好きなシーンたくさん出てくるところなので楽しみですが、第六章をはよ! という気持ちも大変にあるところはある。
確認してみると1年に1巻のペースみたいで順当に行ってもあと2年くらいは掛かってしまうのか…つらい…
そして現在、無料公開中となっているのでこの機会に是非。第一章だけでも。
そしたら二章、三章も。そこまで行ったら四章も。ついでに最後まで。ね?
3/9までのようなのでまだ大丈夫。大丈夫。