レオナルド・ダ・ビンチ作「モナ・リザ」を巡る一連の事件。前巻では、鑑定士として最大のピンチに陥った凜田莉子でしたが本調子の解決編。そして開店記念パーティー。いい最終回でした…
と思いながら読んでいたけれども最終回ではなかった。よかった。
すごく綺麗に区切りがついていたからつい…
しかしこの鑑定士的な、何が本物で何が偽物かなんてのは自分にゃ絶対わからんやろうなあ…
人死にの出ないミステリ系、説明や状況がややこいところをするするっとコミカルに纏めてあって読みやすいしかわいいしお気に入りのシリーズです。
そして始まった新章は祈願箱に入れられた祈願文の謎。祈願文に書かれた願いをその箱に入れると叶うというものですが、数ヶ月前から入っている祈願文の内容がずばりずばりと的中していく。つまり予言みたいなもので、それを逆に取ると願いが叶ったという。
これを名物にして繁盛しているお寺さんの水無施住職と万能鑑定士の対決となる。けれど相手も論理的思考を身につけている同門対決になってしまい、これもまた一筋縄ではいきそうにない感じです。
祈願箱には必ず仕掛けがあるはずだと読んでいく莉子たちなのですけれども、まだその謎を崩すことはできておらず、水無施住職もどういうつもりの人なのかちょっとわからないところもあって謎ばかりで次巻に続く!
この坊さん、裏がありそうなのは確かなんやけど悪どいことをしてる風でもなさそうだし、どうなんやろうなあ…