つんどくダイアリー

つんどくダイアリー

わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

【終了】【2/1までKindleセール!】『50%ポイント還元』一迅社フェア!

『50%ポイント還元』一迅社フェア

一迅社のコミックスが50%ポイント還元となっています! 【2/1 23:59】まで!

今月出たFGOコミカライズも対象!

ラインナップ見ているとFGOと謎のアンソロとラブコメと百合と女性向けみたいな状況になっていてなかなかカオスを感じる。

※本キャンペーンは終了しました

Fate/Grand Order -mortalis:stella-:

Fate/Grand Order -mortalis:stella-: 1 (ZERO-SUMコミックス)

氷室の天地 Fate/school life

氷室の天地 Fate/school life: 11 (REXコミックス)

Fate/Grand Order コミックアンソロジー

Fate/Grand Order コミックアンソロジー VOL.8 (DNAメディアコミックス)

政宗くんのリベンジ

政宗くんのリベンジ: 8 (REXコミックス)

戦場の魔法使い

戦場の魔法使い: 0 ~新時代異世界伝記~ (REXコミックス)

バブみ」たっぷり!アンソロジーコミック

「バブみ」たっぷり!アンソロジーコミック (REXコミックス)

たわわなおっぱいは好きですか? 巨乳少女 アンソロジーコミック

たわわなおっぱいは好きですか? 巨乳少女 アンソロジーコミック (REXコミックス)

割と謎のアンソロジーも多い。

私の百合はお仕事です!

私の百合はお仕事です!: 1 (百合姫コミックス)

citrus

citrus: 8【特典付】 (百合姫コミックス)

女の子のいちばんやわらかいところ。

女の子のいちばんやわらかいところ。 (百合姫コミックス)

『50%ポイント還元』一迅社フェア

スポンサーリンク

たわわ巫女さんがカピバラに埋もれる「ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット」2巻【ラノベ感想】

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット2 (電撃文庫)

 温泉! カピバラ! ニューロリ! と美味しいところを盛ってくる連作短編風味の2巻!

 前巻が2016年の11月なので1年越しですね…割と待ってた。

たわわな温泉「骨休 旅籠夜話」

 ナユタとコヨミとクレーヴェルのVR温泉旅行。うん。

 といってもそこまで際どいそれではないのでだいじょうぶ。あと猫。

 AIが面白いバグり方するなあって思いました。人間で言うところの「勘違い」。結果としては微笑ましい雰囲気だけど、根本的なところを考えるとヤバさを感じるところでもありますね。

 それからクレーヴェルが条例と事案に怯えてるのはネタフリかと思ってたんですが警察官時代にいろいろ目にした結果のトラウマみたいな割とガチなやつで一気に哀れみがでてきました。

カピバラさんに埋もれる「茶番劇 化鼠之宴」

 人類はモフモフに抗えない。

 100万匹のカピバラさん大行進の勢いなカピバライベント。いいなあVR

 現実では実現不可能なことがVRの醍醐味ってやつですね…はぁ…カピバラさんが現実のそれではなくぬいぐるみチックな作りになっているところもまた良い。つまりぬいぐるみカピバラさん(動く)に埋もれる大平原。はあ…

 フルダイブ型VRの開発が待たれる。

 あと地味に開発者の哀愁的な内情も見えたりするのだけどそっちはこうなんていうか…はぁ…つらい。

父を探すサスペンスミステリー「鬼姫双紙」

 きな臭い出だしから始まるミステリー風味な上下編。

 父親を探す人気子役のマヒロがクレーヴェルのところへ依頼に来ることから始まり、マヒロそっくりなイベント配布アイテム「鬼動傀儡・鬼姫」との関係や失踪したプログラマーの真意に迫る…探偵としての面目躍如ってところですね! (今までも割と謎解きしてた気はするけど温泉とカピバラさんには勝てない)

 鬼姫RPGによくある、バトルに加わるNPCみたいな感じのアイテムキャラですが、受け答えまでできるNPCが実装されている世界観ではこの自動人形っぽさが逆に新鮮かもしれない。

 また読後の感想としては、全体に影響しているクラゲさんの生き様に思いを馳せるとこもありますね。なんていうか地味で表には出てこないんだけど重要。名脇役的な。

 それはそれとしてなゆさん完全に押しかけ通い妻じゃねーかどういうことなのクレーヴェル。一体前世でどんな徳を積んだらたわわ美少女女子高生が勉強を教えてもらいに通ってきて制服エプロンとか夕飯作ってくれたりとかするイベントが発生するんですか? なんなの? 事案?

 …しかしクレーヴェルが割とガチで事案に怯えてるから爆ぜろと思う前になんかこう生暖かい目線になるところがなんともいえない。結果的に微笑ましい距離感になっているのでにっこり(いいのか)

 3巻も決まっているようなのでお待ちしております。

スポンサーリンク

 

オッサンが熱くて姉弟子がちょろい「りゅうおうのおしごと!」7巻【ラノベ感想】

りゅうおうのおしごと!7 (GA文庫)

 オッサンであればあるほど読後に胸が熱くなる近年まれに見る名著。最強ロリコンアニメが放映されているタイミングに合わせた巻のはずなのにどうしてこうなった。

オッサンの熱いストーリー

 「名人になりたい」から始まった今巻はそのプロローグからオッサン回であることが予想されましたが予想を上回るオッサン回。つまり清滝師匠が最高に格好良い回。

 しかし典型的な「老害」のクッションがあったところがポイントでもあって。それが「老い」と「経験から来る驕り」であるところも身につまされます。特にアレだよ「老いには勝てないと諦めつつも勝負の興奮だけは忘れられなくてパチスロとかスマホゲーに課金する」みたいなところは涙なしには読めない。あのへん完全に運なのにあたかも自分が何かをやってやったかのように錯覚するんだよなあ…(悪いとは言ってない)

 一方で、情熱があれば年代は関係ないことが輝く話でもあり、そうすると逆にこの経験値の差が一気に価値を持ってくる。若手vsロートルみたいな話でもあるけど、新しいものが常に良いとも限らないですし、今の知識をもって過去を見直すとまた違うものが見えることもある。歩夢が将棋の戦法をファッションに喩えていたのは的を射ているのかも。ファッションに限らず流行全般かもしれない。

 前半と後半の温度差、そしてラストまでの流れはほんと好きです。特に最後の〆はホントに良い。結果だけ見るとご都合主義的なところがあるように思えるけど、読後の感想としては成るようになった流れでは、とも思います。

 「勝つことしか意味が無い」みたいな世界観の中で、それ以外の意義を見いだしつつ前に進めていった話だったかもしれない。これもオッサンの成せる技。

 あとこんなオッサン回の中で淡々と歩を進める天衣ちゃんの尊さ。ロートルの喜怒哀楽が前面に出てきたこの巻だからこそより強く思う…やっぱり小学生は最高だぜ!

完全に切り離せなくなったソフト

 もうコレなしでは成り立たないのでは…と言えるくらいに存在感を増している将棋ソフトでの研究。会話の端々に普通に出てくるようになってて。シリーズが進むごとにソフトの進化、実用がどこまで行くのかだんだん楽しみになってきたところもあります。実際の将棋界でもそうなのかなあ。

 新戦法による新陳代謝みたいなこと自体は、今までの歴史の中でもままあることで、そうやって進化してきたのだろうと思いますが、ソフトの恐ろしいところはそのサイクルを高速で回して新陳代謝した結果をはじき出し、それを元にさらに新陳代謝を繰り返していくようなところなのではと思います。文字通り人智を超えている。物理的な意味でも。

 ただその成果をもっても最後に闘うのは人間同士で、そこに揺らぎが出る先の読めなさが面白さとして残るのだろうとも思います。

 それはそれとしてもう一つ面白いと思ったのは、創多が八一の状態を「過学習」と例えていたのも言い得て妙でした。機械学習なんかで偏った学習データを投入しすぎて、逆に上手く判定できなくなるようなことなのですけど、人が積む「経験」にもそういうところがあるのかなと。

 また八一そのものについても、今の常識を打ち破る力みたいな主人公力があるとして、それがソフトとの類似点で示されているのも興味深く、銀子が昔から将棋星人みたいな宇宙人扱いしてるのと根は一緒なのかもしれないとも。どちらも人間じゃないってことですからね。

銀子にゃんのちょろさが加速している

 デンジャラス・ビースト…!

(参考資料:「Fate/Grand Order」)

 なんだこの。なんだ。八一おまえ。

 この他にも花嫁衣装風ブーケとか笑顔で夫婦善哉ツーショットLINEを送りつけたりとかノリノリである。勢いを増してきた感じが実に良い。

 最初は割と当て馬っぽい感じがあったんだけど最近ではむしろ姉弟子のほうが押してる感じすらある。もともとは順当に行けば大本命みたいなところでしたから。前巻の決意がそうさせるのか。5巻の小冊子でも大勝利してたしな。

 雛鶴父のエピソードから間接的に血筋の強さを思い知らされるあいちゃんとのさらなる死闘が繰り広げられること間違いないですが姉弟子を応援しています。

 ドラマCDのほうはまたロリコンかと思ったら割とまっとうなクイズで始まり姉弟子とあいの抗争で終わる。愛が重い。

 通常版と限定版で表紙のキャラクターががらっと変わってますね。そして巻頭のカラーイラストには二つの表紙を繋げた折り込みが入ってます。良い

 さいごに本編とは関係ないですが、母の歳が近いこともあり、あとがきの内容は胸にくるものがありました。ご冥福をお祈りいたします。

スポンサーリンク

Kindleで購入した書籍をPCやスマホで読む方法いろいろ

 Kindleで購入した書籍をPCとかスマホとかで読む方法についてです。

Windows/Macで読む

ビューワーアプリで読む

どこでも楽しめるKindle無料アプリで、今すぐ読書を始めよう。

 Windows/Mac用にデスクトップアプリがリリースされています。

 まず「ダウンロード」ボタンをクリックすると、インストーラーがダウンロードできます。

 それをインストールして起動すると、Amazonアカウントへのログイン画面が表示されますのでサインインします。

 サインインしたら購入している本の一覧が表示されます。割と整理されてない感じです。

 読みたい本をダブルクリックするとダウンロードされてきまして、それが終了したら本を開いて読むことが出来ます。

 私が試したのはWindowsですが、Macもたぶん同じような感じでしょう。

ブラウザで読む (Cloud Reader)

 PCのブラウザで読む場合はCloud Readerを使用します。

Amazonサインイン

 こちらはページを開いたらサインインページになりますので、サインインするとすぐに使うことが出来ます。

 あとは本をクリックすればそのまま読めます。

 さらにブラウザのアドオンを入れることで本のダウンロードが可能になります。

 アドオンをインストールした後で右クリックメニューの「ダウンロードして保存」を実行すると本のデータがダウンロードされて、オフラインでも読めるようになります。

ブラウザで読む (Kindle販売ページから・マンガのみ)

 購入した本のKindle版販売ページを開くと、「1-Clickで今すぐ買う」だったところが「今すぐ読む」に変わっています。

 このボタンを押すとそのまま本が開いて読むことが出来ます。

 ただこれはどうもマンガのみのようで、他の書籍は出てきませんでした。

スマホで読む

Android/iOSアプリで読む

 スマホ向けにはアプリがリリースされていますのでそちらを使用します。

Kindle
開発元:AMZN Mobile LLC
無料
posted with アプリーチ

 または、こちらのリンクよりメールアドレスを入力して「リンクを送信」ボタンを押すと、そのアドレスにダウンロード用のリンクが送信されます。

 送信されてきたリンクをスマホで開くと、対応しているストアに案内されますので、そこからインストールします。

 インストールしたアプリを起動してサインインすると、購入した書籍一覧が表示されます。(こちらはAndroid版の画面になります)

 

 ここから本をタップするとダウンロードが始まり、その状態でもう一度タップするとダウンロード完了を待たずに読み始めることができます。

 ただしダウンロードが完了しているところまでしか読むことが出来ないので、マンガなどはすぐに追いついてしまうかもしれません。Wi-Fi環境だとダウンロードも早くて良いのですけれど。

ブラウザで読む (Cloud Reader)

 Cloud Readerがブラウザに対応しておらず、読むことは出来ませんでした。

 モバイルはスマホアプリ使えってことですね…

 AndroidChrome

 そしてFirefoxで試してみましたが駄目。

 iPhoneは持っていなかったので、iPod touchSafariで試してみましたが駄目。

 Cloud Readerの使用要件を見ると、「SafariiOS 5以上を搭載のiPad)」は入っているのでiPadであれば大丈夫そうです。

http://amzn.to/2qHgqEg

 「KindleはやっとiPhoneSafariから読めるようになった」との書き込みも見かけましたので、もしかしたら解像度の問題かもしれません。

ブラウザで読む (マンガのみOK)

 (2018/01/13)

 購入済みの書籍を開いたらPCブラウザと同じようにマンガビューワへのボタンがあり、ここにはそれで読むことができると書いていたのですが、どうもPCサイトのようだったのでモバイルサイトからの誘導が必要かもしれないと改めて確認したところ、ブラウザからも読むことが出来なくなっていました…

 PC]サイトのほうに行ってみてもAndroidブラウザでは読むことが出来なかったので、やはりアプリを使うしかないのかもしれない。

 (2018/01/20)

 なんか開いたら出てきました…このボタンを押すとブラウザで読むことが出来ます。

 出てきたり出てこなかったり。なんかタイミングとか条件とかあるんだろうか。

おわりに

 違法アップロードサイトが人気なのは「無料だから」だけではないを読んで、まあ大筋気持ちは分かるって思いながらも、Kindleで買った本の読み方についてはあまり知られてないのかとも思ったのでケースごとにまとめてみました。

 ユーザビリティに関しては読めることは読めるってレベルであることはそうなんですが…

 Kindleで買った本に関してはもうKindleタブレットでも買ってしまい、それが専用だとある意味割り切ってしまうのがもしかしたら幸せかもしれません。なんかもう気分的に。

AmazonやFireタブレットについての記事一覧 - つんどくダイアリー
Amazonプライムの会員特典などをまとめていった - つんどくダイアリー
いつのまにか増えてたAmazonの提供するサービスをまとめていった - つんどくダイアリー
Amazon Fireタブレットで使える電子書籍ストアを調べてみた - つんどくダイアリー
Amazonの「Fire TV Stick (New モデル)」(2017年)というものが届いて怠惰な日々を過ごしている【端末レビュー】 - つんどくダイアリー
2017年版Amazon Fire HD 8 タブレットが届いた【端末レビュー】 - つんどくダイアリー
2017年版Amazon Fire HD 10 タブレットが届いた【端末レビュー】 - つんどくダイアリー

スポンサーリンク

スポンサーリンク

「ロード・エルメロイII世の事件簿7 case.アトラスの契約(下)」【ラノベ感想】

ロード・エルメロイII世の事件簿7 case.アトラスの契約(下)【書籍】

 第零幕にして第四幕、グレイとアッドのルーツに迫る事件、解決編です!

※ここから先には若干ネタバレがあります。ネタバレが気になる方は先に進む前に是非、本作品をお読み下さい

続きを読む

あけましておめでとうございます2018

 謹賀新年。本年もよろしくお願いいたします。

2年経過して3年目になりました

 こちらのブログを始めてから3年目となるようでゆるゆる続いています。ありがとうございます。

 やはり読まれていることは続けるモチベーションになっていまして、こういった機会に振り返ると有り難いなと思います。

 はてなブログの2017年のPV数は198,816、12月時点の累計で448,277となっていました。アナリティクスだと2017年分で343,711です。(はてなブログのほうはAMPをカウントしてないみたいなのでアナリティクスがたぶんより正しい)

 旧サイトが何年か掛けて5万PVとかだったことを考えると結構遠くに来たものだと思います…

Amazon端末を導入していった2017年

 途中からFire TV Stick買ったりFire HD買ったりとしていていろいろ書いていました。

 お手軽な値段で性能もそこそこのものですが用途としては十分な端末です。

 なんかだんだんAmazonに侵食されてる感じが否めないし今年はさらにそれが強くなるかもしれない予感すらあります。Echoまだ招待来ませんし…

 でもFire TV Stickほんと楽なんですよ。リモコンがあるのがほんといい。スマホリモコンじゃなくて物理ボタンがあるのがほんといい。

 なんでしょうね、あの物理ボタンの良さ…スマホで操作してもあんまかわらんやんって思うんですが、やっぱり「スマホを手に取る→ロックを外す→アプリを立ち上げる→操作」って4手掛かるところを「リモコンを手に取る→操作」で終わるあたりが良いのかも。手数は減らしていかないといけない。

 Fire HDも実のところ安かろう悪かろうだと思っていたところはあって(それはあながち間違いではない)でも読書専用サブ端末があるとやっぱ楽だなーって思います。BOOK☆WALKERとDMMが使えるから全然OKだし。私の用途だと普通に安Androidタブレットでも買った方がよかったのかもしれないけどプライム割引とかあって思うつぼ。Kindleメインユーザーだと端末と一体化してるからより使いやすいのではないかと思います。

 さて今年はどんなAmazon端末が出るのでしょうね(期待するとこ間違ってる Echoまだ来ませんが…

2018年はどうなるかな

 2017年は136記事、2016年の348記事と比べると半分以下です。2016年はほぼ毎日更新とかやってたときあったからな…

 2018年は転職して可処分時間ゼロの勢いなので更新はもっと減るかもわかりません。

 でも面白い本なんかを見つけたら、紹介していきたいと思いますので本年もよろしくお願いいたします。

 皆様にとっても良い一年になりますように。

スポンサーリンク

「君の膵臓をたべだい」上下巻 友達以上恋人未満な、【僕】と彼女の青春日記。【マンガ感想】

君の膵臓をたべたい(上) (アクションコミックス(月刊アクション))

 淡泊な【僕】と正反対の桜良のストーリー。

 前々から名前は良く聞いていたところに上巻が199円セールで、コミカライズも「ひとひら」の作者だったから読んでみたところ下巻を普通に購入。見事に罠にはまった格好になります。

余命幾ばくもないクラスメイトとの関わりから

 クラスメイトの山内桜良が重度の膵臓障害で後どれだけ生きられるかわからないことを、たまたま病院で知ってしまった【僕】。

 病気のことを隠さなくてもいい友達として、そこから【僕】と桜良の関わりが始まっていきます。

 医学の進歩で病気の症状は表に出ないことから【僕】以外は誰もそのことに気がつかないくらいで、傍目からはこうなんか爆発しろって感じのそれではあります。

 桜良もまた病気であることを誰にも告げずに、【僕】に対してもなんでもなく振る舞っていて、作品にも悲観的な雰囲気は無くむしろコミカルに楽しく読めます。本当爆発すればいいのに…

秘密を知ってしまった【仲の良い人】として

 話は【僕】の視点で進んでいきます。

 内向的で淡泊で他人に興味を持たなかった【僕】。

(「君の膵臓をたべたい」より)

 なんかもはやギャグみたいなところです。

 そんな【僕】(わりと共感できる) が、全く正反対の明るさで生きる桜良に振り回されていき、だんだんと変わっていくところも青春ですよ…モノクロだった日々に色がついていくような表現は割とありがちですが、読み進めるとまさにそのような印象を受けます。

 また、この【僕】の淡泊さにいろいろと救われているところもきっとあると思う。秘密を知られたことは思いがけずだったけれど、桜良がその後も【僕】にいろいろかまってきたのはきっとそういうところなんだろうって思います。

それを抱えた二人の青春日記

(「君の膵臓をたべたい」より)

 「いつか死ぬんだよー」って割と軽く達観してるような少女とそこから仲良くなって (【僕】としては振り回されてるだけだけど) 、自分とは全く違う価値観に惹かれて、また【僕】も変わっていく、綺麗な青春日記でした。

 また後半のほうの展開は、だいたい薄々察していたことからさらに裏切られるような形で。そこまで読んできてなんとも言えない。

(「君の膵臓をたべたい」より)

 タイトルや(映画や宣伝の)雰囲気とかから(なんか青春恋愛でしょみたいな感じで)ちょっと避けていた節はあったのですが、とても良い作品でした。

スポンサーリンク