怒濤の詰ん読解消日記

つんどくダイアリー

旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと771冊

「劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」は原作Fate S/Nファンこそ見ると楽しめるかもしれない【映画感想】

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(C)2017 ひろやまひろし・TYPE-MOON/KADOKAWA/「劇場版プリズマ☆イリヤ」製作委員会

 士郎が強い! 熱い! プリヤの始まりでもある士郎編!

ここから先にはシリーズについてのネタバレがあります。あとFate S/Nについてもあります。S/Nのスピンオフ作品で劇場版なんでもうなんかいろいろとお察し下さい。いいから観よう。

異なる世界の冬木にて

 「雪下の誓い」は原作7巻と8巻で語られた士郎の過去編を元にした劇場アニメ。美遊が元々居た世界で行われた聖杯戦争と、それに巻き込まれた士郎と美遊、そして美遊がイリヤたちの世界に来るまでが描かれています。原作だと聞き手としてイリヤたちが居ましたが、そのあたりはさっぱり省略されて一本の物語として整えられています。プリズマ☆イリヤとは…

 そういうわけでエインズワースの執り行う第5次聖杯戦争にフィーチャーした映画となっておりまして、つまり士郎大活躍です。

 切嗣とともに第4次聖杯戦争の災害を目撃し、美遊と出会う士郎。切嗣の意思を継ごうとするも、やはり美遊の兄になろうとする士郎。否応なしに聖杯戦争に巻き込まれて、桜が持ってきたカードで戦いに身を投じる士郎。そして英雄王に単身挑む士郎。なんだこの熱い展開…

 プリヤシリーズは割とセルフパロ的な魔法少女ものって感じのイメージですが、「雪下の誓い」はむしろS/Nの要素が濃いように思います。ただ士郎に迷いがない。世界と契約した守護者の力を、ひとりの妹のためだけに振るい戦い抜く兄の姿がここにあるわけですよ。

 そしてS/NおよびZeroを知っているからこそ余計にですね。見応えがある。最初の切嗣登場からこっち、ずっとその「知っている冬木の聖杯戦争」のイメージがちらちらと横切ってこれがまた切ない。切嗣の人でなしっぷりはZeroのころのまんまやなとか。魔術師はどんだけまともに見えても大抵ろくでもないってのがタイプムーンではありますけど…

 桜の役回りも好きだし、ワカメもS/Nを知ってるかどうかで感想違ってくると思うし。何よりジュリアンの学校での立ち位置がまた驚きで、彼が何物かが分かっているからさらにみたいなところもあり。

 思い返すと結構、S/N既読であるからこそって感じがありますね。そのあたりはそもそもプリヤがスピンオフシリーズなのでそうなのですが。

 エインズワースの目的とやり方、それに士郎が相対する意味についても、切嗣がどう生きてきたかを知っているかでまた変わってきますし。

衛宮士郎の戦い

 しかしやはり士郎の活躍が一番の見所。士郎の過去語りであることからおのずとその行動、心情が中心にはなるのですけれど。

 美遊と出会って、切嗣と3人で過ごしていく日常から、美遊の兄として最後まで戦う士郎。

 後半の聖杯戦争での激闘は本当に熱い。ラストバトルなんかは本当に。あそこで士郎が戦えたことが、運命としか言えない。

 (あの展開はまほよの青子さんとちょっと似た結果なのかもしれないのですが、青子さんは「魔法」による結果ですが士郎は限定条件が積み重なった「衛宮士郎だからこその奇跡」のようなものだなと思ってます)

 彼の呼び声に応えた英霊についても、S/Nの様子を見ているとまあって感じはあるのですが。プリヤではサーヴァントとしては存在しておらず、英霊の意思が直接的には見えないからこそ、余計にあの背中が笑ってるように感じます。

 しかも多分、こっちがエクストラ扱いなんだろうなって思うとさらに熱い。正規のアーチャーがあっちで、こっちがクズカードから出てきてしまった予定外。クラスもやはりエクストラクラスなんだろうか。

「兄妹」になっていく士郎と美遊、そして最初へ

 ここまでS/Nを引き合いに出してだいぶ話をしていましたが、大きく違う要素として朔月美遊の存在があります。

 その立ち位置としてはこちらの世界のイリヤスフィールでもあり、でも幼少のころに士郎と出会って兄妹として育ってきたあたりがまた違う。(プリヤ的にはそこは一緒かもだけど)

 士郎と兄妹ではないことは美遊も分かっていて、だけど懐いているような微妙な距離感がまた良い。物語が動き出すことになる、本当の兄妹になりたいと美遊が星に願うあたりは、原作でも良かったですがアニメになると凄く良いです。ジュリアンと対峙した士郎が朔月家400年の願いを語るところなんかもほんと好きです。

 ここからプリヤの最初に繋がっていくわけで(クラスカード騒動とかの原因考えるとこれがプリヤ/Zeroみたいなもんでもあるんだよな)、そこから先はいろいろあるわけですがあ”あ”~いやなんか色々な意味でよかったと思いますよ。良かったんだろうか。いや結果的に良かったんだよな。

 そこに繋がる物語として、また数奇な運命を辿る兄妹の物語として、Fateファンは是非観に行くと良いと思います。

公式サイト

anime.prisma-illya.jp

作品情報

劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い : 作品情報 - 映画.com

その他

 原作は無印2巻(完結)+ツヴァイ5巻(完結)+ドライ9巻まで! 映画の後にどうなったのか、ここからどうなるのか目が離せないです。

 特にエインズワースとの決着についてはまるっと投げられてますしね。映画では。

tsundoku-diary.scriptlife.jp

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(「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」より)

 ちなみに最近の美遊は妹力が有頂天であり大変よろしい。

 桜についてもいろいろ思うところが(かわいい)ありますけど割とあのあたりを書いてしまうのもなってところなのでそのあたりは劇場で是非。

 出てくるたびに (BBちゃん…) とか思ってしまったのはFGOが悪い。まあ桜は10月の映画が本番だから…

www.fate-sn.com

劇場特典

 まって♡ また今週も行くことになるの…

 実は2周目、日曜日に行ったら来場者特典完売だったから、目当ての方はお早めに!

(2017/9/10追記)

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 はい。

 夢幻召喚イリヤのラフなど設定資料+マテリアルの小冊子でした。姫騎士イリヤリリィはやはり良い。ポニテ力高い。

 マテリアルも面白いですね。平行世界聖杯戦争のライダーカード使用者おじさん、長髪だからか今ひとつ確信持てなかったんですがやはり。

 雪下の桜とか、切嗣とかの原作との微妙な違いについてなども面白い。

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