ホラー作家、ひよど…うぐいす祥子先生の短編集。だいたいひどい死に方したりする。救いはない。
描写的にグロいところ結構あるけれども、それよりなんていうか邪悪さがにじみでている感じが素敵です。
・「血骨の謝肉祭」
男女のグループが心霊スポット探検という定番だけど心霊関係ないししょっぱなからかっとばしてる。もしかしたら最後ハッピーなのではないか。
・「きみの右側」
謎の影が右側に立っていて…という話。気づかない間にやられるという不気味さとどうしようもなさに救いが無い。
・「ふたりの秘密基地」
かっこよくなった幼なじみの男の子と昔遊んだ秘密基地へ的な。彼は正しかった。救われなかった。
・「悪い遊び」
廃病院で見かけた子供が木になって、学校帰りに立ち寄ってしまったばっかりに…という。珍しくそのままホラーな気がする←
・「見慣れた塔」
古くからある塔を調べはじめた中学生グループが呪われるような話。これも珍しくそのままホラー(何
・「這い寄る足」
ミステリアスな美少女転入生がやってきて、同時になぜか蜘蛛も大量に出始めて…という流れ。最後の最後が面白。
・「しあわせな悪夢」
アイドルにあこがれる少女のところにきた家庭教師がやばい(ホラー的な意味で)
霊とか怪物とか出てこないけど狂気がにじみ出ててやばい
・「薔薇の婚約者」
性格に難のある美少女が大金持ちの息子の花嫁候補になって、もうひとりの候補と争う話。熾烈な女同士の争い! というか…最後はきっとハッピー。
うん…最初と最後、ハッピーですね!
こわこわ。