この巻、嵐の前の静けさってやつですよね。
昭和の時代、アニメ監督一家が中心になっているハートフル(ハートがふるえる)なアニメ制作ストーリー漫画。
出ていたの気がついていなくてつい買ってしまった…
前巻で真駒監督が代打を務めた映画が完成。監督ががっつり直しを入れた影響がじわじわじわじわ広がっている感じやばい。監督やりすぎたわっていうところ確かにあるけど。やるしかないやろっていうところでもある。
あの影武者監督編はだいぶ命削ってたというか下手するとここでやばいことになってしまうんじゃないかというくらいやばかったですからね…
その後の欽ドンごっことか番外編の映画の話とか前巻もだいぶくるものがあった。
今巻では真駒監督より回りの人にフォーカス当たっている感じもあって、向島監督が過去を振り返って転げているところとか石櫃女史が受け取った資料を見て予定を書き込むところとか震えるポイント高い。
それでこの気合いの入った業界ものマンガが子供らのターンになると一転してほのぼのするんよねえ。林間学校でカレーとかな。
サネヨシが地味に焦ってるふうなのほんとかわいい。しかし軍人将棋とはまた…
チビ二人が重い雰囲気吹き飛ばすようにやってくるのでシリアス分が中和されているけど、大人達のほうではだいぶ暗雲立ち込めている感じというか、次巻よりどう動くんだろうという感じでいっぱいです。
そして巻末の宮崎駿演出塾マンガ。今回のゲストは犬のあの監督。
「本当に犬のトレーナーを着てるんだ…」
この巻末の、宮崎駿演出塾の様子は別途まとめられているのでこちらもすごいおすすめです。8巻のところまで入っている。
しかして\キャージーナサーン!/ みたいになってた直後のページでええぇ…ってなっていた…そうか、そうなんですか…ご冥福をお祈りします。