4巻でとうとうあの師匠、小鳥遊阿門が!
気っ風のいいおっさんです。
それぞれの決着
その前に前巻から続いている、高校生将棋大会の決着がここに。
蒼馬にリベンジを挑む竜胆、信歩の前に立ちふさがらんとする仙國。一方は因縁の対決ですが、もう一方は…諦めたものと諦めていないもの、といえばいいのか…
蒼馬・竜胆戦はそのわだかまりに対する決着としてのいい話でしたが、仙國・信歩戦はそのあふれる気持ちがまたつらい。
人の足を引っ張る典型な感じでもあるんですが、でもなあ、やっぱり自分が「あいつらは自分と違う天才だから」って理由付けて諦めたものに、どうみても普通の凡人が挑戦したいですとか言ってたらそらいろいろ思うところあるわな…
逆に信歩の才能って、そのへんの空気読まなさというか、「そうですね! でもやります!」みたいな天然っぷりというか。ある意味全てを受け入れて、勝ちは勝ち、負けは負けで区切りを付けられる切り替えの速さなんじゃないかって思うところもあります。
将棋は考えるゲームなのに、考えこむ人には向いていないのかもしれない…なんて難儀な…
マフィア師匠の登場
そしてまた書類間違いで信歩が行き着き門戸を叩くことになるのが小鳥遊阿門一派。元真剣師 (賭け将棋をしている棋士)という異彩のプロ。893というよりマフィア。
その実はイカしたおっさんであってそれが信歩の天然っぷりと組み合わさるとどうなるんこれという感想しか出てこないですね。
奔放で情に厚いイカした年上というのはやはり熱い。どっかおかしい気もするけどそれはそれでまた良し。
(「ものの歩」4巻より)
今回のみなとさん
番外編である。
大会から弟子入りとみなとさんの入り込む余地があまりなかったからか番外編である。
間違いなくGoogle先生におこられてしまうので自重するしかないがこう、神様はがんばってラブでコメっていくように努力しているんだけどこの二人だとどう頑張ってもコメなほうにしか振られないような空気感。みなとさんが常にクール&無頓着なうえに信歩が天然すぎる。だがそれがいい。
スク水の裾を引っ張るあたりが生活感ですね。ありがとうございます。