人生初参加の大会でプロゲーマーと戦うことになったり、ひたすら得意技を磨くことになったり、友達が増えたり。
このじわじわくる熱さがたまらないです。
VS高校生プロゲーマー
大会に出た信歩の対戦相手はゲーム攻略の天才、高校生プロゲーマー、ジッポこと相楽十歩。
新しいゲームを見つけては攻略し、攻略し尽くす。そのため他のプレイヤーからは「一致団結して倒す敵」として見られることもあり、その強さ故に孤独。
賞賛され注目されど、誰にも相手にされていなかったともいえるのかもしれないですね。
ゲーム攻略の天才なので、将棋歴一ヶ月でもそこらのアマチュアより強くなってしまっていて完全にナメた態度になってるんですが、それに相対する信歩はやはり「全力で応えます」。
ギャラリーの応援のあるテレビゲームの対戦と違い、対局者とだけの静かでひたすら詰めていく勝負。ただ「好き」というだけの戦い方。ジッポが十歩に戻ってただ指していくように救われていくこの流れ。
そんな勝負の大詰めから最後決着まで、その決着の結末もまた熱い。
将棋で語りながら打ち解けていく、勝ち負けより「楽しい」というそれの、名勝負でした。
そんな十歩は将棋歴も信歩と近い、同じように成長していくライバルとして、竜胆と蒼葉のようなぶつかっていくライバルとは違った位置づけになっている感じですね。
蒼葉との出会い、無謀な挑戦
駒を修理するために店に赴いた信歩とみなとが偶然に蒼葉と出会い。その実力の一端を見せられ、竜胆から因縁を聞き、三人必要な団体戦に二人だけで挑むことになる。
この蒼葉もなかなかつかみどころがないというか、何を思ってそうしているのかよくわからないところあります。よかれと思ってのすれ違いみたいなのなのかなあ。
また信歩の矢倉漬けが始まるところでもある。戦法を固定するということのリスクと、大会までの時間での習得を天秤に掛けた博打であります。
それにしてもここぞというときの泰金の台詞にはいつも痺れる憧れる。こういうとき「勝ってこい」みたいなことを言いがちかなと思うんだけどそれを言わないのは、努力が必ず実を結ぶとは限らないことを知っているからだろうかとか思ってしまう。じんわりくる。
安定の生活感
(「ものの歩」2巻より)
奔放すぎる系女子である。
タグも安定しているが上下揃いでないというのもまた生活感なのか。教えて生活感!
クールビューティーというより無頓着。でも面倒見はよさげ。たぶん信歩のこと一番見守ってる。
(「ものの歩」2巻より)
いいぞ、いいぞ。
駒のお使い回はみなと回でもあるな。
(「ものの歩」2巻より)