つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

帝国の騒動もクライマックスに、リコレット王女の命運は「結界師への転生」5巻【#漫画感想】

結界師への転生 (5)【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)

 元サラリーマンが異世界に転生し「結界師」としての才能を見出され、波乱の人生を歩む冒険譚5巻。ヒーデータ帝国での騒動クライマックスです。善人と悪人がはっきりしている話なのでわかりやすくて良い。ただシューターの行動は頭がいいのか悪いのかわからんようには思えたけどね…リノスの乱入でヤケになったのか、それとも何か別の原因があったんだろうかって程度には不可解な。

 また個人的に驚いたのが、王子二人や宰相もリコレット王女を疎んでいなかったところかな。男尊女卑の激しい舞台設定のようだし、継承争いが絡んでると当人同士もどろどろしそうなものだと思うのだけど。弱気だった殿下もそこは譲らなかったあたり、ほんとに情が厚い人物なんだろうと思えますね。

 リノスはリコレットにとって理解者としても相性よいだろうし、この組み合わせで物語が動いていくと平和な統治チートや領地経営ものになっていくのかなあ…って気もします。この物語、故郷の王国ではえらい鬱展開だったものだから…仲間と一緒にスローライフ気味の冒険していくのもいいよなあって思ってます。どう転がるのかな。

また出世したリオンとかわいそうなマリエちゃんエルフの遺跡へ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」8巻【#漫画感想】

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 08 (ドラゴンコミックスエイジ)

 女尊男卑乙女ゲーの世界に転生してしまった主人公リオンの成り上がり下剋上物語第8巻。公国の襲撃も単騎駆けのロボットバトルで退けて、メインヒロインのリビアと悪役令嬢のアンジェの好感度もぐんぐん上がってどう見てもモブではない…この世界、乙女ゲーでよかったんだっけ? って思うときもよくある。

 攻略対象5人に囲まれたもうひとりの転生者、マリエ側からみると確かに乙女ゲーだと言えるかもしれないですけれどね…リオンも言ってることだけどマリエ、好き勝手やってる割に不憫なんだよな。どうしてこうなっているのか。最初はヒロインの座を横取りするチートポジだったのになあ…どんどん没落してくしお金に困ってくし攻略対象たちに勝手に資金使われるその結果がご覧の有様だしかわいそう。マリエちゃんかわいそう。

 でも努力(?)が実って今巻ではポジション返り咲くことができてよかったね…ってなるのかなあ。そうはならんやろって言葉がどこからか聞こえてくるようだ…中途半端にしかシナリオ知らないことが裏目にでないといいけどね。後々。

 そういった点で今巻マリエの存在感がよく出てるかもしれないですね。古代遺跡とエルフの村での冒険は、リオンとの関係がアレなほうに変化するかどうかの瀬戸際かもしれないです。

 ただ出番は多いのだけど冒険にはしゃぐリビアとアンジェのかわいさには勝てないんだよなあ。ヘルトルーデ王女のツインテ冒険者スタイルもかわいいし。かわいそう。マリエちゃんかわいそう。

ジストニス王国編も完結、そして「元構造解析研究者の異世界冒険譚」7巻【完結】【#漫画感想】

元構造解析研究者の異世界冒険譚7 (アルファポリスCOMICS)

 事故死して異世界転生した構造解析研究者の冒険、ここに完結。ジストニス王国のクーデターから大団円、きれいな最終巻でした。

 最初はチート能力でいろいろやる感じかと思ってたけど別の大陸に飛ばされてから帰還を目指すシャーロットの冒険と、シャーロットを探すために奮闘するメイドのマリル視点のザッピングで同時に2つの物語が展開されていく構成で、最後にそれが一つに繋がってエンディング。

 作品内での物語はまだ続いていくようなエピローグと後日談も良いですね。最後フレヤがそばにいるのもちょっと良い。「エンディングのその後」みたいなもの大好き侍だから。ダイジェストになるからちょっと寂しい感じもしますけど、そういうのも風情。

 でもまとめて読むとあっという間だな…とも思います。無事エンディングを迎えてよかった。

ホストの次はアイドルか…「ヒマチの嬢王」14巻【#漫画感想】

ヒマチの嬢王(14) (裏サンデー女子部)

 闇しかなかったホスト編が終わったら光と闇のアイドル編が始まってしまった…元歌舞伎町No. 1キャバ嬢アヤネが鳥取県朝日町を盛り上げるキャバ店経営物語のはずがすっかり夜職残酷物語みたいになりつつある14巻。いや、地下アイドルは夜職ではないですけれど…

 スポットライトが当たっているBird Girlの面々も、アイドルをテーマにした地元向けコンセプト・カフェで一旦成功していい話で終わったはずだったのにって気持ちがやっぱりある。でも時が経って変わらないものはないし、もともと「アイドル」目指していたのだからそれを本格的にやらないかと声をかけられたら挑戦しますよね…

 さやかやあきづきの再登場は素直に嬉しいと思いつつも、活動内容がアイドル業界に向かっていく所に不安しかなくて目が話せないです。一度みつけた自分たちの道から逸れて挑戦することが吉となるか…その挑戦は報われてほしいのだけど乗った船のヤバさも明らかにされていくんで不安しかない。アヤネの役回りが完全に答え合わせ要員なんだよな…嫌な答え合わせだ‥

 またBird Girlだけでなく、合流先のアイドルグループにいる面々も、食い物にされてるっぽいのがつらいですね…業界の裏側を表に出してくようなマンガなのでそういうことになるわけだけど。アヤネの「答え合わせ」がピタリとはまっていくところは逆に感動する。あとあっさり相手の相談役になるあたり、やっぱり元No.1だなとも思います。

 しかしホストの次はこれか…

定着、タラシ骨「昔勇者で今は骨」6巻【#漫画感想】

昔勇者で今は骨(6)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)

 魔王との戦いで勝利と引き換えにスケルトンとなった勇者アルヴィスの新たな冒険譚6巻。王都の幽霊騒ぎから箸休めのような短編をいれつつすっかりタラシ骨なアル、しかし次の事件に繋がるような構成です。

 幽霊騒ぎはいい話っぽく終わったのだけど…その後おまえ…完全にナマモノのオタクだしどうみても即売会。この世界、異世界(つまり現代地球のほう)からときたま何かが流れ着いて技術や文化が伝わることがあるみたいですが流れついてはいけないものが流れ着いているんじゃないか。

 武闘派エルフ神ヴァルク様のスイーツ探しもまあなんかかわいい話で言ってしまえばただの食べ歩きデートだったわけでやっぱりタラシ骨なアル。まあでも骨だしな…うしろからついてまわってるハルベルとミクトラもかわいい。

 しかし後半は急展開になってきて、全巻からでてきたダイスの因縁にまつわる話になっていくんだろうなとは思います。ダイス自身は前世は前世、今は今と割り切っているけれど、周りがほっとかないとなるとどう転ぶんだろうなともね。

 それはそれとして今巻この寝てる(?)アルがいちばんヒットした一コマ。

「「昔勇者で今は骨」6巻より

 草しか生えん

令嬢のやり直しは順調に「悪夢から目覚めた傲慢令嬢はやり直しを模索中」3巻【#漫画感想】

悪夢から目覚めた傲慢令嬢はやり直しを模索中(コミック) : 3 (モンスターコミックスf)

 いわゆる悪役令嬢で処刑エンドを迎えたけれど、気づけば子ども時代だった公爵令嬢ファラーラと、その処刑エンドの物語を小説として知っている現代の令嬢、蝶子の視点が行き来する異世界令嬢リプレイ物語第3巻。メイン視点はファラーラかなとは思います。蝶子は小説と夢の中の出来事のような感じで認識してるっぽい。

 さて事故で寝たきりになっていた蝶子の目も覚めて、現代側の物語も少しづつ進展していきますね。こっちは非道いのしかいないな…ファラーラ側が小説物語の世界なら、蝶子は昼ドラの主人公か…ってくらいのドロドロさ。婚約者の名前が誠実っての草生えますね。

 ファラーラは一度処刑されて戻ってきたリプレイ者の反省を生かして結構うまくやっている様子で、ヒロインポジションだったサラのほうが悪役令嬢のように見えてくるまであります。もともとの本性が出てきた感じですね。(といっても現実側の咲良に比べたらワガママ令嬢って程度なので、むしろ年相応に微笑ましいように感じてしまいますが…) しかし前世だと「傲慢令嬢VS猫かぶり令嬢」だったわけで王子様も大変だったな…

 こうなるとむしろ、現実世界側の蝶子がどうなっていくかのほうが気がかりにもなってきますね。現実世界で二股、しかも浮気相手と子どもができたから婚約者と別れるところまで行ってたら明らかにアウトなんだけれども。あちらはやり直ししているわけではなく、ちょっと不思議な夢を見たくらいですから…

 このシリーズ珍しいのは、はっきりと転生しているわけではなく、蝶子とファラーラがそれぞれ独立した人格をもってお互いを「夢の物語」と認識しているところです。これがどう物語に影響してくるのか、特に現代側でどうなのかが気になっています。そう深い意味はないかもしれないけど…どうなのかなあ。

死闘バビロン、そして徐々に明かされていく謎神父の実検…「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」7巻【#漫画感想】

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(7) (マガジンポケットコミックス)

 シビル・ウォーVS第七王子ロイド、そしてバビロン大活躍回。ノロワレの力を制御し神聖魔術まで扱える超級戦士と謎の神父との死闘が繰り広げられる…このシリーズ、第七王子が規格外すぎて普通のバトルに謎の安心感があるまであるんですよね。なんか気持ち的に。相手の神父はおそらく人知を超えた化け物だろうからバビロンはよくやった。なんか復興したらそのまま教会にお世話になってシスター・イーシャと幸せに暮らすといい…いやそういう話ではないか。ないな。

 ただ今回はシビル・ウォーといい教会地下の実験場といい、なかなか非人道的な魔術実検が表に出てくるわ、絶対なんかおこるだろって感じの大聖誕祭が止められそうになかったりするわ、次巻大荒れの予感ですね。シビル・ウォーにはすこし哀しみを感じる。救われる道もありそうだったのにな…