つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

無表情腹ペコ怪力少女少女、参戦!「八男って、それはないでしょう!」10巻【#漫画感想】

八男って、それはないでしょう! 10 (MFC)

 転生先は貴族の八男坊スタート…ではあるけど持ち前の魔力で大手柄を上げ今や実家より上の立場になってしまってるヴェンデリン。貴族 兼 冒険者の成り上がり録第10巻です。もちろん嫁(候補)も増えていく。BOOK☆WALKERマンガ読み放題で最新10巻まで入っていたからつい読んでしまいました。(5/23に 11巻が出るからもうすぐ最新じゃなくなるけど)

 実家の領地で行ったアンデット討伐も無事終わり…そして本格的に長男クルトと対立の道を選ぶヴェンデリン。…といっても勝負は圧倒的すぎるのだけどな…そも、すでに冒険者としての功績で独立した貴族として認められているうえに、資金の面では私財が億とか兆とか普通にあって…だからたぶん跡目争いはおまけで、ここから領地経営ターンが始まったりするんだろうか。クルト側もわかりやすく悪者だしな…

 しかしそんな陰謀と領地経営だけでなく無表情腹ペコ怪力少女ヴィルマちゃんが本格参戦したことが今巻の華。うん。クマとか蛇とか元気に頭を飛ばしてます。

なってしまった悪役令嬢に「悪役令嬢になりました。」【#漫画感想】【#完結】

悪役令嬢になりました。 (レジーナCOMICS)

 タイトルがストレート。事故で乙女ゲーの世界に転生した記憶を持つ悪役令嬢エリカの物語。ただ世界にとって重要人物でもあるようで、転生の際に神様から「ある時期」まで生きていてもらう必要があるとのこと。世界がループしていて魂のすり減った「本物のエリカの代役」ってポジションのスタートですね。「なんなら聖女になってもいい」とか言われてるのどうせループするからなのかなあ。

 悪役令嬢エリカになってからは処刑エンド回避準備の店舗経営に隣国の王子様と急接近、また正ヒロインとの対立とすごく順調な脱・悪役令嬢破滅ルートムーブをしていきます。話のテンポもよくするすると読めて良い。

 ヒロインポジションであるカノン嬢のほうが悪役っぽいのはお約束としても、彼女のほうも世界のループを把握していてエリカと対立することになる点はただのヒロインから一歩進んだところにいるかもと思えます。幸せな結末のかは感想別れるところかもしれないけれどね。

 タイトル回収までこの一冊で完結していてすんなり読み切れてよかったです。その後に続きそうな展開でもあったけど…それはそれとして。

散歩に出たらベヒモス連れて皇帝に会ってきたみたいな平和な世界「勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした」6巻【#漫画感想】

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした (6) (角川コミックス・エース)

 勇者召喚に巻き込まれただけの(ほんとに)一般人の大学生、宮間快人の平和な異世界日常劇のような第6巻。能力チートはないけれど、その人柄が世界の王、権力者を惹きつけてコネクションが広がっていく、そんな日常を楽しむシリーズです。世界は平和でも人と人(神)との物語はあるんじゃよ。

 今回はアルクレシア皇帝陛下との謁見…と思ったらすでに見知った人だったりと。クリスさん、男装の麗人って感じですが結構したたかな面もありますね。こういうところは国の代表だなと。アリスの当たりがきついのは少し気になりますが。アリス自身、ひねくれ者なところがあるように思うから、ただ気に入らないだけなのかもしれないですけれども。

 しかしちょっと出かけたと思ったら皇帝陛下に謁見してベヒモス連れて帰ってきたでござる、みたいなカイトの突拍子のなさを引き受けるリリアさんの気苦労もまた増える。この人も王女様だったはずなんだけど苦労人感のほうが強まっていて良い(いいのか)。

「勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした」6巻より

ほんとになんなんだろうね。ここすき。

帝国の騒動もクライマックスに、リコレット王女の命運は「結界師への転生」5巻【#漫画感想】

結界師への転生 (5)【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)

 元サラリーマンが異世界に転生し「結界師」としての才能を見出され、波乱の人生を歩む冒険譚5巻。ヒーデータ帝国での騒動クライマックスです。善人と悪人がはっきりしている話なのでわかりやすくて良い。ただシューターの行動は頭がいいのか悪いのかわからんようには思えたけどね…リノスの乱入でヤケになったのか、それとも何か別の原因があったんだろうかって程度には不可解な。

 また個人的に驚いたのが、王子二人や宰相もリコレット王女を疎んでいなかったところかな。男尊女卑の激しい舞台設定のようだし、継承争いが絡んでると当人同士もどろどろしそうなものだと思うのだけど。弱気だった殿下もそこは譲らなかったあたり、ほんとに情が厚い人物なんだろうと思えますね。

 リノスはリコレットにとって理解者としても相性よいだろうし、この組み合わせで物語が動いていくと平和な統治チートや領地経営ものになっていくのかなあ…って気もします。この物語、故郷の王国ではえらい鬱展開だったものだから…仲間と一緒にスローライフ気味の冒険していくのもいいよなあって思ってます。どう転がるのかな。

また出世したリオンとかわいそうなマリエちゃんエルフの遺跡へ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」8巻【#漫画感想】

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 08 (ドラゴンコミックスエイジ)

 女尊男卑乙女ゲーの世界に転生してしまった主人公リオンの成り上がり下剋上物語第8巻。公国の襲撃も単騎駆けのロボットバトルで退けて、メインヒロインのリビアと悪役令嬢のアンジェの好感度もぐんぐん上がってどう見てもモブではない…この世界、乙女ゲーでよかったんだっけ? って思うときもよくある。

 攻略対象5人に囲まれたもうひとりの転生者、マリエ側からみると確かに乙女ゲーだと言えるかもしれないですけれどね…リオンも言ってることだけどマリエ、好き勝手やってる割に不憫なんだよな。どうしてこうなっているのか。最初はヒロインの座を横取りするチートポジだったのになあ…どんどん没落してくしお金に困ってくし攻略対象たちに勝手に資金使われるその結果がご覧の有様だしかわいそう。マリエちゃんかわいそう。

 でも努力(?)が実って今巻ではポジション返り咲くことができてよかったね…ってなるのかなあ。そうはならんやろって言葉がどこからか聞こえてくるようだ…中途半端にしかシナリオ知らないことが裏目にでないといいけどね。後々。

 そういった点で今巻マリエの存在感がよく出てるかもしれないですね。古代遺跡とエルフの村での冒険は、リオンとの関係がアレなほうに変化するかどうかの瀬戸際かもしれないです。

 ただ出番は多いのだけど冒険にはしゃぐリビアとアンジェのかわいさには勝てないんだよなあ。ヘルトルーデ王女のツインテ冒険者スタイルもかわいいし。かわいそう。マリエちゃんかわいそう。

ジストニス王国編も完結、そして「元構造解析研究者の異世界冒険譚」7巻【完結】【#漫画感想】

元構造解析研究者の異世界冒険譚7 (アルファポリスCOMICS)

 事故死して異世界転生した構造解析研究者の冒険、ここに完結。ジストニス王国のクーデターから大団円、きれいな最終巻でした。

 最初はチート能力でいろいろやる感じかと思ってたけど別の大陸に飛ばされてから帰還を目指すシャーロットの冒険と、シャーロットを探すために奮闘するメイドのマリル視点のザッピングで同時に2つの物語が展開されていく構成で、最後にそれが一つに繋がってエンディング。

 作品内での物語はまだ続いていくようなエピローグと後日談も良いですね。最後フレヤがそばにいるのもちょっと良い。「エンディングのその後」みたいなもの大好き侍だから。ダイジェストになるからちょっと寂しい感じもしますけど、そういうのも風情。

 でもまとめて読むとあっという間だな…とも思います。無事エンディングを迎えてよかった。

ホストの次はアイドルか…「ヒマチの嬢王」14巻【#漫画感想】

ヒマチの嬢王(14) (裏サンデー女子部)

 闇しかなかったホスト編が終わったら光と闇のアイドル編が始まってしまった…元歌舞伎町No. 1キャバ嬢アヤネが鳥取県朝日町を盛り上げるキャバ店経営物語のはずがすっかり夜職残酷物語みたいになりつつある14巻。いや、地下アイドルは夜職ではないですけれど…

 スポットライトが当たっているBird Girlの面々も、アイドルをテーマにした地元向けコンセプト・カフェで一旦成功していい話で終わったはずだったのにって気持ちがやっぱりある。でも時が経って変わらないものはないし、もともと「アイドル」目指していたのだからそれを本格的にやらないかと声をかけられたら挑戦しますよね…

 さやかやあきづきの再登場は素直に嬉しいと思いつつも、活動内容がアイドル業界に向かっていく所に不安しかなくて目が話せないです。一度みつけた自分たちの道から逸れて挑戦することが吉となるか…その挑戦は報われてほしいのだけど乗った船のヤバさも明らかにされていくんで不安しかない。アヤネの役回りが完全に答え合わせ要員なんだよな…嫌な答え合わせだ‥

 またBird Girlだけでなく、合流先のアイドルグループにいる面々も、食い物にされてるっぽいのがつらいですね…業界の裏側を表に出してくようなマンガなのでそういうことになるわけだけど。アヤネの「答え合わせ」がピタリとはまっていくところは逆に感動する。あとあっさり相手の相談役になるあたり、やっぱり元No.1だなとも思います。

 しかしホストの次はこれか…