つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

死闘バビロン、そして徐々に明かされていく謎神父の実検…「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」7巻【#漫画感想】

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(7) (マガジンポケットコミックス)

 シビル・ウォーVS第七王子ロイド、そしてバビロン大活躍回。ノロワレの力を制御し神聖魔術まで扱える超級戦士と謎の神父との死闘が繰り広げられる…このシリーズ、第七王子が規格外すぎて普通のバトルに謎の安心感があるまであるんですよね。なんか気持ち的に。相手の神父はおそらく人知を超えた化け物だろうからバビロンはよくやった。なんか復興したらそのまま教会にお世話になってシスター・イーシャと幸せに暮らすといい…いやそういう話ではないか。ないな。

 ただ今回はシビル・ウォーといい教会地下の実験場といい、なかなか非人道的な魔術実検が表に出てくるわ、絶対なんかおこるだろって感じの大聖誕祭が止められそうになかったりするわ、次巻大荒れの予感ですね。シビル・ウォーにはすこし哀しみを感じる。救われる道もありそうだったのにな…

演技派令嬢、教会への潜入捜査続行中!「侯爵令嬢は手駒を演じる」2巻【#漫画感想】

侯爵令嬢は手駒を演じる 2(アリアンローズコミックス)

 伯爵令嬢ジュリアンナが演技と変装で教会組織に潜入するスパイ令嬢物語第2巻…スパイ令嬢ってなんだ…いや、服装を変えてお忍びで街へレベルじゃなくてガチ潜入捜査官なんだよな…

 子供時代から演技が好きで、いろいろな役に変装し街に出ていたジュリアンナ、そのときの縁でエドワード王太子と協力して教会組織の動向を探ることになり、伯爵令嬢自ら見習い看護師に変装して潜入することに。特殊な魔法やチートはなく、演技力と少しの小道具で組織に溶け込んでいる様はまさにスパイです。

 またエドワード王子は王子で腹黒呼ばわりされてるようないい性格をしていて、ある意味似た者同士な二人だから振り回してるのか振り回されてるのかわからないような関係になっていて面白いの。今巻はデート回もあって傍目は砂糖吐きそう な甘さですけれど中身そうでもないようなところがまたいい味ですね。

 しかし潜入捜査と悪魔崇拝の組織にしては、ちょっと正体バラし過ぎでは…?ってところもありちょっと心配になります。そこで正体明かしちゃうんだ…って。また前巻でジュリアンナと仲良さそうだった彼女が意外な再登場してどうなるかもわかりませんね。

闇と病みしかなかったホスト編ついに完結「ヒマチの嬢王」13巻【#漫画感想】

ヒマチの嬢王(13) (裏サンデー女子部)

 これどうなるんだろうと思って見ていたホスト編…ギリギリのところで助かったって感じでしょうかね…ただフィクションだから、と前置きした上でも結構夜職やばいなってイメージ通りのやばさだったところは面白かったんだけど気にもなった。薬物、洗脳、拉致監禁、反社と数え役満みたいな状況でしたし。フィクションだよね…?

 このシリーズは地元に帰ってきていた元歌舞伎町No1キャバ嬢・アヤネが鳥取県の朝日町で黒服として店をもり立ててく、一風変わった視点のキャバ店物語ですが、鳥取にSSSグループが進行してきてからのホスト編はだいぶ闇を抱えた話でしたね。ホストにハマって借金で持ち崩してく娘も、それで食っていくことに慣れてるホストも、そうやってホストを洗脳して搾り取るオーナーも…この巻ではないですが、カルトやブラック企業の手口が解説されてたのも興味深いですね。それで順調にのめり込むさまが描かれてもいるしわかりやすい。

 結末は順当と言えばそうですね…リキヤはなんか、サブレギュラーみたいになりそうな気もするな。ミサキちゃんにはもう近づかんやろうけど。

 さてそれで、次は以前に結成したアイドルカフェの地元アイドルグループ、バードガールズが全国に羽ばたく(?)話。アイドルスポ根になるかまた違った物語になるか…アイドルカフェ経営とは違う視点の話になると思うので楽しみです。

札幌にて、暗殺実検戦闘と元・新選組が激突!「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―」7巻【#漫画感想】

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編― 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 幕末の人斬り、緋村剣心と一行が剣客兵器の実検戦闘を止めるため北海道を舞台に活躍する明治剣客浪漫譚7巻。無印の続編にあたり、剣心や薫、左之助といったメンバーも登場します。志々雄の配下だった十本刀の再登場や、新キャラとしての元新選組隊士たち、また明日郎・阿爛・旭の3バカや無印志々雄編では子供だった三島といった次の世代が絡んでくるのも見どころです。

 そして今巻の札幌編ではがっつり新選組って感じがしますね。最近ゴールデンカムイでも北海道と新選組の組み合わせを見たことを思いだし気持ち熱くなる。永倉新八は大人気なんだな…

 札幌の実検戦闘は要人暗殺、それを止める元・新選組と幕末を思い出す組み合わせも狙っているのかなと。そこに絡んでくるのも元・隊士ではあるが御陵衛士側につき斎藤たちと対立していた阿部十郎

るろうに剣心明治剣客浪漫譚・北海道編―」7巻より

すでに一部で有名な煽りが誕生してしまった…

 ただこのシーン、バカにしてるのではなく喧嘩売ってるのが正しいようには思います。阿部十郎は御陵衛士が壊滅させられたときのことを根に持ってて突っかかっているような。維新志士側に参加し、組織として新選組には勝ったと言える結果になったが実感はなく「一度この目で直に新選組が敗けるところを見たい」って動機で作戦に協力しているようですし。恨み…ではないが、悔しさとか整理のつかないクソデカ感情みたいなのが見え隠れしててひねくれてるなあって感じが良い。

 阿部十郎当人はリンゴ栽培に力を入れていることや妻子がいる(そして子供が結構大きくなってる)ところも描かれたりしており、明治の世に地に足つけた生活しているようにも思います。ただ高みの見物キャラだと思ったら、自ら囮役になるところもそうだししっかり参戦してくるあたり新選組だなって感じもした。

 敵方の剣客兵器もまた謎の仮面に謎の技で外連味たっぷりのバトルが始まるわけで、札幌での新選組VS暗殺者はどう決着するのかと楽しみです。

レーラと大樹の意外なつながりが明らかに「異世界帰りの勇者が現代最強!」4巻【#漫画感想】

異世界帰りの勇者が現代最強! 4巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!)

 異世界転移して魔王を倒して帰ってきた森下大樹がそのままレベルを引き継いじゃって現代に戻ってきたから、レベルアップの概念がない現代オカルトとの実力差で現代でも最強になっちゃってたシリーズ第4巻。魔王倒して元の世界に戻ってくるの、最近あんまり見ないように思うからちょっと懐かしい感じですね。今どきの異世界ものは行ったっきりですが昔は世界を救ったら帰ってきてたように思うので。エンディングのその後みたいなところかも。

 4巻は大樹が転移していたファンタジー異世界のエピソードからスタートですが、これが現代の登場人物にも繋がってきていたり、また大樹とは別の異世界帰還者も登場したりして、あれ結構異世界と繋がってる…? って感想に。また読み進めていくとその人に繋がるのかと思うところもあり、異世界と現代は思った以上に関連しているのかなとも。前巻で戦っていた九尾の使っていた術もまんま異世界に存在していたもののようだし、「神の魂を取り込んだ」って表現もそのまま経験値とレベルアップの関係を示してそうだし。もしかして大樹が魔王を倒しておしまい、にはなってないのかなとも思います。

 ファンタジー異世界側のエピソードはまんま王道勇者のエピソードって感じですが…現実のほうでは輝夜先輩とレーラとのいつものラブコメっすね。ただレーラに関することでもあるから、ラブコメっていられるようになったのよかったねとも思います。いやまあそもそも気づかんのかーいって思わなくもないですが。時間の過ぎ方も違うから仕方ないんかなあ。

 しかし輝夜先輩の愛がますます重くなってて草。

 また本作で主人公を最強たらしめているのは「現代オカルトはレベルアップを知らない/地球ではどうもレベルアップしないみたいで、異世界帰りの大樹はレベル差により最強」ってところですが、その部分が揺らぎそうで今後どうなるか気になります。いうて大樹は異世界側でも勇者をやってたくらいなので最強クラスではあるのですが…単純なレベル差ではなくなった場合どうなるのかは興味ありますね。

 この前提が崩れると主人公の「現代最強」にも疑問符が出てきてしまうようにも思うので、物語の根幹に関わることだとは思いますから。異世界帰還者が敵か味方かにもよるけど、あんまり味方っぽくはないよなあ…

信長、奥州へ「何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?」6巻【#漫画感想】

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?(6) (ヤングマガジンコミックス)

 「本能寺の変」ではない世界線、お遥との出会いと別れを経て人間的に成長した織田信長…いよいよ歴史から大きく外れ、新生織田軍のため奥州へ向かうーー前巻ラストで出落ちのように燃えてたんじゃが、その答え合わせ回ですね。

 今回のキーポイントは人選。不幸な事故かな…?ノッブ今回そんな落ち度ないように思うからちょっとかわいそう。やらかしたやつはノリノリで草。この世界線も残っていくと思うとふふってなりますね(なりません

 でもその後に采配を考えて人を当てはめてくの戦国武将だなあって思いますね。管理職。

 また戦ではないコミュニケーション方面で、連れてきた奥方の帰蝶とお遥(童子)の出番が多くなってきそうなようにも思います。帰蝶はこれまでのループでもキーになってそうな感じはしているから、今回のループでその謎が解かれるのでしょうか。お遥はどうして自分が優遇されてるかわからない(そりゃそうだ)ところがかわいい。ほんと親子か。

 しかし結構うまく行きそうな感じに思えるのですが、そう簡単でもなさそうな今回のループ。歴史が大きく変わることにより先が見えなくなってきている面もあって、ここからは未知の領域になるのかもしれません。ループシステム的にもあのクマがトラブったことでどういう状況になってるのかは気になります。それについての説明が一切ないから、気にするようなことではないのかそれとも。

ついに真ヒロイン登場「悪役令嬢は旦那様と離縁がしたい!~好き勝手やっていたのに何故か『王太子妃の鑑』なんて呼ばれているのですが~」2巻【#漫画感想】

悪役令嬢は旦那様と離縁がしたい!~好き勝手やっていたのに何故か『王太子妃の鑑』なんて呼ばれているのですが~(コミック) : 2 (モンスターコミックスf)

 2巻まで読んだ感想ですけど これ離縁する必要ないのでは…? もうこのまま仲良しで暮らしていけばいいんじゃないって気持ちになるくらいの仲良しすれ違いコメディです。あと王太子が意外と庶民感覚。子どもと遊んでやったり砂糖は高価だから使うのやめておけとアナスタシアを止めたり。

 現代日本から乙女ゲーの世界の悪役令嬢アナスタシアに転生…してきたけれど、ゲームでの時間は すでにすっかり終わっていて 悪役令嬢がそのまま王太子妃になっていたところからのスタート。ゲームヒロインが普通に自滅して投獄されてたのは草。

 その真ヒロインであるキャンディが直接動き出すのも今巻から。見ていて面白いのはこっちの娘かもしれないですね。すでに…キャンディさんも途中から性格が変わったようにみえるなど怪しい点がある娘です。ゲームヒロインはどうして悪役になってしまうのか…

 作品自体はコメディタッチで明るい雰囲気ですがキャンディさんはどことなく闇を抱えてるようですから、その面でも主人公サイドより気になっているのかもしれません。果たして平穏な着地できるのか。

「悪役令嬢は旦那様と離縁がしたい!~好き勝手やっていたのに何故か『王太子妃の鑑』なんて呼ばれているのですが~」2巻より