つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

黎明卿との決戦は、プルシュカの運命はどうなるのか「メイドインアビス」5巻 【漫画感想】

メイドインアビス(5) (バンブーコミックス)

 プルシュカを巡り衝突するリコたちと黎明卿ボンドルド…今までよりバトル分が多めの巻でした。

VS黎明卿、死力を尽くした全力バトル

 数多の危機をくぐり抜け、リコとレグが謎の大穴「アビス」の底に潜っていく物語である本作ですが、黎明卿の話は珍しく対人、それも「白笛」持ちの探窟家との戦いとなっています。

 言動は正常だが狂ってるとしか思えないボンドルドと最大解放されたレグが衝突して、息つく暇もないスピーディな展開が繰り広げられる。

 それに加えて前巻のあの嫌な予感しかしないラストからの、人の業があふれだす展開は一コマ一コマが印象的で、さらにすべてが流れて繋がっていて、最初から最後まで読みこんでしまうものです。

 どうなっていくかはほんと、ほんとにね…

 いつもの妙にグロカワグロい謎の生物とかはなりを潜めて、ボンドルドとプルシュカに話が絞られているから今までとちょっと雰囲気は違うかもしれないけど、やはり深く広がる闇とエグさはそのままっていうかむしろ増してくるのがまたつらい。

「カートリッジ」の秘密

 業が深すぎるでしょ…

 「呪い避け」のカートリッジ、なんていうかこれ、やばい…

 だいぶどん引く代物であることに違いないけど、何よりやばいのは、道具として加工されてしまった後の「カートリッジ」は、もうただの道具にしか見えなくて、それがまた静かにおぞましさを醸し出しています。

 メイニャの鳴き声が哀しい。

 ボンドルドの業は深すぎるし思わず天を仰ぎたくなるような気分にさせられるけど、それでも読後には次に向かって進んでいく力強さも感じるのが、ただエグいだけじゃないこの作品の魅力かもしれないです。

「レグ」の謎がさらに

 そしてこれまでも謎の存在ではあったレグくんが大活躍するとともに、その存在そのものについての謎が深まります。

 ほんとにこの子は何者なのか。メイドインアビス的にはおそろしい未来が待っていそうで怖いところでもあるんですが、

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(「メイドインアビス」5巻より)

 レグ「度し難い…(震え声」

 強く生きようレグくん。

 でも巻末の(紙本だとカバー裏の)それを見てるとレグくん度し難いほどのケモナーなのでなんていうかまあ。平和。

 
 
 アニメ化も発表されて(マジで放映できるのかが)大変気になる作品ですが監督の「描いてある事は全部やるよ」という最高の発言に期待したいと思っています。

 そしてそれに対する原作者つくしあきひと先生の「険しきを冒すとはこのことか…」という反応が全てを物語る。

 (2017/07/08追記)

 アニメ配信始まってました…

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この見た目をぶっちぎる展開と口の悪さがなんともいえない「一條明日菜の地球連合」第1巻! 【ラノベ感想】

一條明日菜の地球連合 (ファミ通文庫)

 察する人はこの著者名で察するような高校生が世界革命狙っていくぜシリーズ。

 軽妙な掛け合いとぶっ飛んでるんだか地に足付いてるんだかわからなくなるような展開が面白い…面白いと思うんだけどどうだろう?

 ※ここから先にはネタバレがあります。…いや、バレなのかどうかもアレなんだけどでも、うーむ…

 この作品、ラノベとして規格外な上に初見が一番おもしろいと思うので政治経済メディアネタの異色ラノベに惹かれる人はまず買ってしまうのおすすめです。いやほんと。

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悪魔的に最高なお姉ちゃんと送る最高の田舎の夜「姉なるもの」1巻! 【漫画感想】

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(「姉なるもの」1巻より)

 最高かよ…

姉なるもの1 (電撃コミックスNEXT)

ひとりぼっちの少年と千の夜

 両親を事故で亡くし親戚を転々としてきた少年、夕が流れ着いた田舎の叔父さんの家。

 その叔父さんも病気で倒れてしまい、入院のための荷物を探すために入った離れの蔵で千夜姉と衝撃的な出会いを果たすことになり、二人の生活が始まります。

 
 
 …そしてそこからはめくるめく、輝ける二人の田舎ライフが…

無垢なるお姉ちゃんとの素晴らしい日々

 もうこの漫画はその一点において突破してきたと言ってしまってもいいかもしれれないくらいに最高のお姉ちゃん。

 少しおどおどしつつも割と自分に素直な夕くんと、「弟」を慈しみ優しく包み込んでくれる千夜姉ちゃん…

 この二人を中心に、というよりほぼこの二人のみという割り切りむしろ純粋におねショタお姉ちゃんの魅力を存分に伝えようという気持ちにあふれているのかもしれません。

 一日一日の物語が、もう完全に二人の世界なんですけれど完成されすぎていていっそ尊い。

 どきどきしたり、しんみりしたり、何かを想ったり…続いていく何気ない日常が全部特別に見えていくようなこの感じがとても好きです。どきどきしたり。

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(「姉なるもの」1巻より)

 やはり最高。

最高としかいえない

 そういう、ほんとにすべてのエピソードがきらきらしているのですが、それだけに留まらない魅力があるのは、同時にこのお姉ちゃんと夕くんが抱えている"昏さ"があるからかもしれないです。

 千夜姉とのどきどき田舎ライフなのに、どことなく深淵を覗いてしまっているような、目を背けなければいけない名状しがたいが抗えないこの感じ…

 出会いの時からずっと、時折顔を出してくるそれがまた、甘々にならないように引き締めているようでぐっとくる。お姉ちゃんは西洋風なのに、なんか伝わってくる感じは和風なところがまたいいんです。

 このまま甘々な日々を送ってくれててもいいんですが…終焉を思わせるところもあり、二人の関係と運命はどこに行き着くのか、というところもあって先がすごく見ていきたい漫画です。

 どのみちこのお姉ちゃん力の高さはマストバイという話になりますが。迷わない。

 
 
 

 また公式で、クトゥルフ神話とH.P.ラヴクラフトの紹介漫画も作成されていたりするのであわせてどうぞ。

 この神秘家列伝に混ぜてもわからなさそうなやつほんと

 
 
 
 
 
 
 …そして、先の話を言ってしまうと、この作者の方が同人誌で展開してるほうは、時間軸的に先の話だろうと思われるので、そこにどう繋がっていくのか、という気になり方ではあります。

 この作品が気になる方は是非ほんと是非同人誌版もおすすめしたいところなんですがここからリンクは貼れませんので各自がんばっていただきたい。

 僕としてはストーリー的には3巻のダブルおねえちゃんが大好きなのですが1巻の「…いいの?」のシーンがまた最高に禍々しくてすき。

 
 
 
 あとこの作品気に入った方には沙耶の唄が超おすすめ。

 古い作品で年齢制限あるけど出来る方は是非。ラストがとても静かで綺麗ラブロマンスです。

 ダウンロード販売 (R-18)Androidアプリ (R-18)もありますので是非。

最後にして社会人ゲーマーの魂の輝きと闇を見てしまった感じのある「僕と彼女のゲーム戦争」10巻 【ライトノベル感想】

僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)

 実在するゲームを扱ったゲーマーラノベ最終巻。

 それぞれの進路を意識し始めたその先は…という内容でもあったんですが最終巻の感想がこれでいいかは分からなくなってくるほどに輝いている≪宵闇の魔術師≫。

卒業を控えるチームメンバたち

 元女子校だった伊豆野宮学園に試験的に転入して、「現代遊戯部」というコンピュータゲームをやりこむ部に入った岸嶺くんのゲーム活動日記もこれで最終巻。

 もともと3年生で転入して、メンバーもほぼ3年で変わらなかったから予定調和といえばそうなのですが…

 ただあんまり深刻な感じじゃなくて、普通に卒業って感じなのが普通っぽくてこの作品らしい。

≪宵闇の魔術師≫さんの哀しみ

 それはそれとして進路って話になってから闇があふれている社会人プロゲーマー(志望)権田原≪宵闇の魔術師≫さん…

 「ゲームに関わる仕事としてどういうものがあるのか」講座はある意味参考になるというか参考になりすぎるというか…プロゲーマーはともかくまとめサイトとアフィにまで言及してるラノベはなかなかないでしょ…

 (個人的にはまとめサイトでアフィリエイトとか、今絶賛話題のキュレーションとかそのものは悪いとは思いませんけれど。クソみたいなやり方さえしなければ)

 いや…うん…社会人、大変だよなあ…

 社会人ゲーマーということでよく登場していた≪宵闇の魔術師≫さんですが今回は特にアツさがあってもう主人公かという勢い。いろんな意味でマジかよ…という気持ちですが、ある意味納得なところもあるしやはり強い…

 しかし「鈴木みそのマンガが拡散しすぎてて専門学校のイメージ悪くなりすぎ問題」っていうのはまだ解消されないんでしょうかね…あのマンガ(オールナイトライブ)、もう十年以上は前の取材だろうに…業が深い…

ニューヨーク市民こわい

 そしてメインのゲームの話。今回も実在するゲームのプレイ風景がアツく描かれています。

 ゲームは3本あり「League of Legends」「ディビジョン」そしてもう一本はシークレット。

 ゲーム自体はよく知らなくても、実況というか解説に近いノリもあってわかりやすく面白いです。ニューヨーク市民こわい…(「ディビジョン」は荒廃したニューヨークを舞台に秩序を取り戻すTPS)

 こういう実況を見てると、ゲームというのはちゃんと競技になってるんだなという感じがします。またそれでいて特殊なところはルールに普通に修正が入るところで、あとがきに「今は修正が入ってるから有効な戦法がまた変わってる」みたいな注意書きが入るあたりが、将棋のようにずっと変わらないルールで鎬を削っているとはまた違う面白さがあるかもしれないですね。

 内容も実在するゲームに沿っていて、特別なチートや裏技じみたことは出てこないので、ますます本当のゲームをやっている感じがする。

 シリーズ全体を通してはFPSやTPS、洋ゲーが多めで、「対戦」「勝負」をテーマにしてるから自然とそうなるところはあったかもしれない。そのあたりは個人的には全然なじみなかったんですが、最初に読んだときに丁度Vitaで出てたアンチャーテッドに手を出してみたりして楽しんでいましたね。ついでCoDとかもやってみてだめだったけど…やはり女子高生がいないと駄目だ…駄目なんだ…

 
 実際のゲームをふんだんに使ったラノベシリーズで、もう知らないゲームが多いくらいでしたがそれぞれのゲームへの愛と楽しさががっつり伝わってくるシリーズでした。

 というか女子校の皮を被ったガチゲーマーの日常みたいな感じなのでゲームの大会や勝負が面白そうだと思ったらおすすめです。表紙絵に釣られてもおすすめです。

ディビジョン - PS4

ディビジョン - PS4

バンダイナムコのVRアトラクション「VR ZONE」が名古屋のイオンモール長久手に来たので行ってみました

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 バンダイナムコがお台場でやっていたVRアトラクション「VR ZONE」がイオンモール長久手に常設されているということで、名古屋にいったついでに行ってみました。

www.namco.co.jp

 体験できるアトラクションは次の3つ。お台場のほうはガンダムとかボトムズとかもあったみたいですが、全部を持ってきたわけではないようですね。

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スキーロデオ

 待ち時間がなかったので、まずやってみたのがこれ。

 雪山をスキーで滑っていくゲームです。

 個人的にはVRで自動的に動いていく系はちょっと苦手意識があったのですけど…これは前から風が吹いてきたスキー板の下で雪を踏む感覚がちゃんとあったりしてすごい没入感でした!

 すげー。バンナムすげー。

 スキー板を模した機器の上に乗って、それに体重をかけて曲がったりするんですが、そのときにちゃんと雪を押さえているようなフィードバックがあってあれがすごかった。

 それでVRゴーグルで視界が全部覆われてるし、前から風が吹いてくるしでほんとに滑ってるよう。

 …そして岩に木に激突する。

 この衝突するときの感じもまたやばくて、普通のモニタのゲームよりもこう「うわっ!」って感じに。ほんと腕とかで身体を庇おうとするくらい。

 3回ぐらい病院送りになってますね俺…

トレインマイスター

 電車運転シミュレーター。ゲームというより研修っぽさを感じるほどに電車。

 山手線の路線を再現しているということで、そこを運行させていく感じです。

 とりあえずいちばん最初のステージで、東京ー有楽町ー新橋の区間を運転してみました。おもいっきりオーバーした。

 当たり前のように運行してる電車のすごさを思い知る…

 これも視界全部に運転席からの景色が広がっていて、手元のデバイス(アクセルとブレーキ?)と画面内のそれが一致してる感じもあってだいぶ違和感なかった。

 なるほど、VRが研修とかに使われるって話も納得できるところです…

脱出病棟Ω(オメガ)

 個人的に一番気になっていたやつ。だが100分待ち。

 …で、それでもとりあえず並ぼうと思ったら2名様以上ぼっちには厳しいアトラクションだった…

 先週の日曜日とかは4時間待ちになっていたりもしたようで、体験したい場合は早めに整理券だけでも貰っておいた方がいいかもしれません。

 そのうち、ぼっち同士のマッチングとかしてくれるといいのかもしれないけどイオンモールにぼっちで来てたの俺くらいなものだったのでほんと絶望しかない。

感想として

 お台場でやっていたときから気になっていたんですが想像以上でした…流石バンナム…

 HMD自体はHTC Viveと市販されているものなので、どうなのかなって思っていたのですが、風が吹いたり足下への感覚だったりというそれ以外のところで出ている臨場感が家庭用のそれとはやっぱり全然違って、逆にそういうところでゲーセンの筐体は差が出るなやっぱりって思いました。

 ガンダムのVRとかバトリング野郎とかも導入されないかなあ。あと近くのイオンとかに広まっていってくれると嬉しい。

車では行かないほうがいい

 あとこれはVRとは関係ないけどもし行くなら車では行かないほうがいい。

 行くまでも混んでるし行ってからも混んでる。つまり詰んでる。

 名古屋は車で走るもんじゃないですね…ほんと最悪でした…

 リニモ長久手古戦場駅から直通ですし、今だと尾張旭駅への無料シャトルバスもあるみたいなのでそちらがおすすめです。ほんとに。

nagakute-aeonmall.com

昭和の熱き棋士たちのぶつかり合い! 「3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代」激闘の3巻まで 【漫画感想】

3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 1 (ジェッツコミックス)

 第十六世名人、神宮寺会長の若き日の激闘を描いた「3月のライオン」のスピンオフ作品。絵柄違いすぎるんだけど納得の熱量…!

昭和44年、灼熱の時代

 戦争の傷跡も色濃く残る昭和44年の東京を舞台に、スランプからの復活を賭けた勝負に挑むは神宮寺崇徳。

 後の第十六世名人となるこの男の、将棋指しとしての熱い戦いが繰り広げられていくのがこの作品です。

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(「3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代」より)

before。

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(「3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代」より)

after。

 あんまかわってないかもわからんな…

 「3月のライオン」より以前の時代を舞台にしていることもあり、そちらの作品を知っているとなかなか感慨深かったりもしますが

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(「3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代」より)

before

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(「3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代」より)

after

 朔ちゃん…

 うん…朔ちゃんはこの頃から振り回されてる感もあってやっぱかわらん…

 まあメガネ男子の朔ちゃんが見れるのはスピンオフだけ! ということで…

 
 
 この濃ゆい筆力強いけれど時には静かな風情と迫力を感じる絵柄がまた、昭和の熱い将棋指しにすごくマッチしていていいですね。

 むしろスピンオフ元の「3月のライオン」からは(表紙だけ見ていると)あんまり想像できないところまでありますが内容知ってるとむしろ納得といいますか。というか向こうこそ、あんなにおっさんどもがバチバチやりあってる漫画だとは思わなかったところまである。いいぞもっとやれ。

 その神宮寺の周りの人達も、応援してくれる未亡人母子の香織と留美、下宿のおじさんとおばさんなど昭和風情あふれる感じでノスタルジック。

 神宮寺はそこで強敵のプロ棋士たちとバチバチとした戦いをやり合っていく、熱い物語になります。

並み居る強豪、昭和の化物

 そして神宮寺が戦っていく棋士たちもまた、強豪揃い。

 すでにプロになっている者同士の対局になるのでその迫力もひとしおです。

 ストイックな「怪力」の丸藤八段、美しさを求める美崎八段、同門の兄弟子、山南八段。

 将棋盤で向かい合い一対一で激しい戦いを繰り広げる面白さはもちろん、戦い終わった後にある不思議な爽やかさもまた神宮寺との勝負の魅力かもしれません。

 このあたりは実に少年漫画かもしれない…

 
 
 だが、その神宮寺を奈落の底にたたき落とした十五世名人、田中七郎。

 チビで出っ歯で傲岸不遜、しかし将棋は出鱈目に強いという化物である。

 かつて今よりヤンチャしてた神宮寺との対局の様子などもありますが、なんていうかまさに昭和の首魁…!

 果たして神宮寺は、この男をどうやって乗り越えていくのか…40年後の結末は知っていたとしても、興味が尽きません。

神宮寺は道を切り開いていけるのか

 そういった感じで、根っこのアツさは同じなんだけど表に見えてる熱量が半端ない雰囲気と、昭和の古く怪しく人情あふれる空気が同居している回顧録となっており、まだ20代の神宮寺がこの世界でどう戦っていくのか。

 同じ下宿の未亡人、香織さんとの間柄も大変気になるところですけど。意地でも将棋に命懸けてる頃の神宮寺さん、どうしていくんやろなほんとに…

こちらを知ればあちらも面白い、スピンオフ元の作品です。よろしければ合わせてどうぞ!

tsundoku-diary.scriptlife.jp

新生≪黒のレギオン≫の総力戦が熱い「アクセル・ワールド」21巻! 【ライトノベル感想】

アクセル・ワールド21 -雪の妖精- (電撃文庫)

 ついにホワイト・コスモスの領土に乗り込んだ新生ネガ・ネピュラスのメンバー。

 しかしなかなか予想外というか、あの白の王が相手なだけにどこまでも一筋縄ではいかない…

 多人数vs多人数で状況が進行していくバトルというのも(領土戦という形で多少ありましたけど)熱いですね。

領土戦に仕掛けられた罠

 奇襲によって領土を奪い、マッチングリストの遮断特権を奪うため≪オシラトリ・ユニヴァース≫の領土に乗り込んだハルユキたち。

 白のレギオンの本拠地でもあるから相手の幹部勢揃い…に加えて、さらに待ち構えていたかのような罠が。

 どこまでも先の手を読まれてる…というか完全に手のひらの上ってやつやな…ある意味、流石としかいえないかもしれない。

 のっけからピンチなこの戦い、でもシルバークロウはじめメンバーみんなの決断力が要所要所で光っていたのは静かに熱い展開でもありました。

 派手じゃない小さいことが状況を左右したりとか地味だけどいいですよね。

 
 
 しかし今回ほど、激しい多人数の衝突は今までなかったんじゃないかというくらい。

 ブレイン・バーストはどこかのデスゲームみたいにHPゲージが0になったらアウトって仕様ではないですが、それでもポイント全損で退場というリスクはあるわけで。

 通常の対戦の勝ち負けとかはありますけど、んー、やっぱり毛色が違う感じだったと思います。

 心意技も使い放題みたいな感じで、通常対戦より一つ上でしたし。

 謎のバーストリンカー、オーキッド・オラクルの心意技はさらにその上をいってるとしかいえなかったけど。むしろどうやって生み出されてしまったのかが気になるくらいにチート。

メタトロンさんさいつよ

 そんなピンチな状況の中で…ついにメタトロンさんが本気を…!

 いや…なんかこう、ここんところハルユキの周りを飛んでるアイコンみたいな印象ばかりだったけど流石大天使さんや…!

 この展開は完全にえっそんなのアリなのマジでって感じである意味一番驚いたかもしれないです。チートすぎる…

 そして新規に参入したトリリードくんも静かな実力と矜持で重要なところでの活躍をしていて格好良い。

 このサムライもなかなか謎に満ちているんですが、本人はいたって好青年な感じでこうやってハルユキたちとの連携やなんかで交流が広がっていくのはなんかいいですね。

 サムライ系キャラも好きなので出番増えてくれると嬉しいです(いろんな制約であまり出てこれなさそうなのがつらい。物理的な意味で。)

 
 
 あと個人的に、「災禍の鎧」編がだいぶ好きなので、今回のエピソードは胸熱でもあります。ほんと。

「加速研究会」とは何なのか

 そして今回、領土戦の原因といってもいいかもしれない「加速研究会」。

 なんというか出てくるごとに煙に巻かれてくような、余計目的がどこを向いているのかよくわからないような感じになるところがまた不気味でもある。

 研究会というのもほんとに「研究」をしてそうで、一体何を掴んでいるのかわからないですよね。

 ブレイン・バースト自体はゲーム(という認識)なので、悪役のロールプレイとかがあってもおかしくはないのですが…

 どうも関係している人達の様子を見るとそういうものではなさそうですし。

 一手進むごとに謎が増えていく感じでまたはよ続きを! ってなるんですが。

 ブレイン・バーストそのものについてなど、まだまだ明かされていないことがありすぎますね。

 あの組織はどこに向かっているのか、どういう理由で…やはりはよ続きを!

 そして劇中日付的にはこの直後になる劇場版アクセル・ワールド「インフィニット・バースト」。

アクセル・ワールド -インフィニット・バースト-<特装版>Blu-ray

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 このアニメ的時間軸をおもいっきりすっ飛ばしてアニメ化という完全新作っぷりが素敵な劇場版ですから未見の方は是非。

tsundoku-diary.scriptlife.jp

 劇場公開していたときの感想です。ご参考になれば。

 また、ゲームについていたOVAも単品販売するようですね。

アクセル・ワールドOVA Blu-ray

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 それから、あとがきにあって気がついたのですがアクセル・ワールドVSソードアート・オンラインというできるのか…クロスオーバー…みたいなゲームが出るらしい。やばい。

 公式サイトはこちら。

awvssao.bn-ent.net

 やばいな…スターバーストが炸裂してしまうのだろうか…