つんどくダイアリー

つんどくダイアリー

わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

kindle unlimitedが始まったみたいなのでちょっとのぞいてまとめてみた

f:id:kagerou_ts:20160803210724p:plain

…ということでついに日本にも上陸してしまったunlimited。

Amazon.co.jp: Kindle Unlimited - 本、コミック、雑誌が読み放題。

 

 僕は基本的に購入する派なのですが…30日無料ということでとりあえず試してみました。

f:id:kagerou_ts:20160803211025p:plain

BLがジャンルとして確立してる…!?

 

 というのはさておき、早速中を見てみます。

30日間は無料!

 今だけ! かどうかは分かりませんが、30日間は無料のようです。

 そのまま登録していると、自動的に課金されるみたいなので注意ですね。

冊数は揃っている印象

 12万冊以上というだけあって、ぱっと見て冊数はすごいある印象をうけます。

 出版社もスタート時点でこれだけ参加しているよう。

講談社、小学館、文藝春秋、新潮社、幻冬舎、光文社、東京創元社、ダイヤモンド社、東洋経済新報社、PHP研究所、インプレス、主婦の友社、学習研究社、白泉社、秋田書店、祥伝社、双葉社、一迅社、手塚プロダクションなど

internet.watch.impress.co.jp

 基本的には過去の名作が全巻、または最近の本で1巻~最新巻一つ前まで対象みたいな感じでしょうか。有料試し読みみたいな感じかな?

 

 また、KDPで出版されている本も対象になっているのでしょうか。そのあたりを試し読みしてみたいという場合もつよい。

端末にダウンロードして読める(10冊まで)

 ここはいいですね。ストリーミングじゃない。

 ただし登録できるのは10冊までで、それを超えると警告が出て登録できません。

 

 その場合は、どれかの本を登録解除してあげればOKなので問題はないです。月に何冊、といったような制限ではありませんので、実質的には無制限です。

どういう本があるの?

 一番気になるのはここですね。読みたい本があるかどうかは、実際見てもらうしかないですが…unlimitedに加入してない場合でも、その本のkindle版を開くと

f:id:kagerou_ts:20160803213909p:plain

という表記が出てくるのでよくわかる。

 

 さて、とりあえず目に付いた本を紹介していってみたいと思います。

意外と最近のもあったりしますし。

 気になったものという感じで貼っていくので、読んでないものもありますからご容赦を。

すのはら荘の管理人さん

 うん。かわいいショタっ子とおっぱ…美人管理人さんとの四コマ日常コメディ。癒やし。

食いしん坊エルフ

 中身おっさんな美少女エルフの異世界グルメ紀行! どういうことだってばよ…

 

デトロイド・メタル・シティ

 クラウザーさん! クラウザーさんじゃないですか!

 最終巻まで対象みたい!

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

 ひねくれものとクール美少女と明るいギャルの学園コメディ…のはず。のはず…

 これは一巻だけですね。

 

信長のシェフ

 戦国時代にタイムスリップした料理人、ケンがその料理の腕を買われて織田信長に拾われて窮地を切り抜けていく…というタイムスリップもの。ケンはフレンチの料理人で、戦国時代でもその技法を凝らしてくのがまた面白い。

 

賢者の弟子を名乗る賢者

 VRMMOで賢者をやっていた主人公がなぜかその世界に飛ばされてしまった、しかも美少女で! だから弟子を名乗るんだね!

 なかなか無茶ではあるが気になります。

 

政宗くんのリベンジ!

 自分を豚足呼ばわりしたあの娘に復讐するためにデブからイケメンになった政宗くん。自分に惚れさせるというリベンジなるか!?

 

ブラック・エンジェルズ

 外道を滅ぼす仕置人、『黒い天使』と名乗る雪籐洋士。ジャンプに連載されていた必殺仕事人的漫画。だいぶ古い。こういうのが読み放題というのもいいですよね…

 

きまぐれオレンジ★ロード

 超能力一家の長男、春田恭介が鮎川まどかに一目惚れして、さらにその恭介に惚れたひかるのアタックにより奇妙な三角関係になっていくというラブコメディ。これも名作ということだけど読んだことなく、気になってました。

 

orange

 「高校二年生の菜穂に届いた未来からの手紙。そこには未来の自分の後悔がつづられていた。はたして菜穂は手紙を読み「後悔しない未来」を作ることができるのか?」というタイムパラドックスのラブストーリー。最近映画化され、今もアニメが放映されてますね。これも気になってた。

 

バーナード嬢いわく

 名言が飛び交いにわかがディスられる謎の読書漫画…

 

インベスターZ

 超進学校で密かに続いている株式投資運用の部活に入ることなった財前孝史。だいたい株とカネの話だけど結構面白い。

 

火の鳥

 火の山に住むという不死鳥「火の鳥」を巡る壮大な物語…というか、こういうのもあるんですね。全部が対象じゃないみたいなのが惜しいけど。

 

奇子

 戦後の地方旧家を舞台に炸裂する日本の闇。これは3巻ともありますね…

 

合法都市

 日本の片田舎に作られた、盤流源一郎に支配される「合法都市」。その中では日本の法など全く及ばず、殺人すら合法とされる。そこに潜入する刑事の運命はいかに。なかなかはっちゃけてて面白いです。

 

本好きの下克上

 本好きの女の子が転生したのが、本がなく識字率も低いという悪夢のような世界…だから本を作るんだね! というファンタジー。気にはなっていた。

 

限界集落(ギリギリ)温泉

 田舎のさびれた限界集落をそこに流れ着いた人達がみんなで盛り上げて立て直していく! というコメディストーリー。

 内容ももちろん面白いんですが、このマンガ自体が作者のKindle戦略で馬鹿売れした事例になっていたのも懐かしい話ですね。

 

魔術師オーフェンはぐれ旅

 オーフェンさんじゃないですか!

 言葉のナイフが肺腑を抉る! 悪口雑言ファンタジー! でおなじみのはぐれ魔術師オーフェンさんがキエサルヒマ大陸で無茶をするシリーズ。主に罵倒が見所。あと犬。

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ

 悪徳の街ロアナプラで今日も今日とて巻き起こる血と銃弾のパーティ…がっつりとしたガン・アクションで無法者達の馬鹿騒ぎはとどまることを知らない!

 

GS美神 極楽大作戦!! 水迷宮の少女!!

 ボディコン霊能力者美神令子が大活躍のオカルトコメディ小説版! なつかしい!

 

絶対可憐チルドレン・THE NOVELS B.A.B.E.L.崩壊 

 最強女子小学生超能力者チームが事件に挑む超能力コメディ小説版。連載漫画がTVシリーズなら小説は劇場版のような感じの構成。しかし小学生なの今からだとなつい…

 

ケモノガリ

 地獄の人間狩りゲームに巻き込まれてしまった少年少女たちの運命…地獄を見るのはどっちだ…!

 

羽月莉音の帝国

 ガチで世界征服を狙っていく羽月莉音とその仲間達の経済コメディ。行き着くのはやっぱり株と核か…! みたいな気持ちにもなります。

アイゼンフリューゲル

 空駆ける龍にエアレースを挑む飛行機乗りたちの物語。虚淵玄オリジナルで、ちょっと(いつもの虚淵玄と)毛色が違うらしい。

 

 そして絶好調のニトロプラス作品ノベライズシリーズ

月光のカルネヴァーレ ~白銀のカリアティード~

スマガ

ハロー・ワールド

下ネタという概念が存在しない退屈な世界

 「公序良俗健全育成法」と「PM」というウェアラブル端末の普及によって管理社会化した日本で下ネタテロを巻き起こすSOXメンバーの奮闘を描く。アニメ見てて、その見た目からゆるいギャグかと思ったら「管理社会への反逆」というディストピアものとしても骨がある感じがあったのが意外だった。

人類は衰退しました

 人類がゆるやかに衰退した世界での「妖精さん」と「わたし」の物語。

されど罪人は竜と踊る

 「咒式」なる、魔法とも科学ともつかない技術がある世界の何でも屋の物語のよう。だいぶ黒いらしいという噂をそこかしこで聞くタイトル…

とある飛空士への追憶

 姫を守り敵中突破1万2千キロ。その飛行士と送り届けられる姫の物語。切ない。

僕の妹は漢字が読める

 タイトルだけからすると「あ、はい」となるだけなんですがこの世界、文章が平易化しすぎて漢字すら消えていた。(たぶん今でいう古文と同じような扱い) 

 そんな世界で「漢字が読める」というのは高等能力です。

 文化とは、芸術とは…そしてSF的でもあるのが全く意外だった。

あやかしがたり

 あやかしが跳梁跋扈する江戸時代、剣術使いの新之助、拝み屋のふくろう、不思議な力を持つ娘のましろが出会い事件に巻き込まれていく。「やはり僕の青春ラブコメはまちがっている」の作者のデビュー作なので気になる。

未完少女ラブクラフト

 明らかに名状しがたい…

未確認未来少女

 未来視の少年と未来から来た少女のオカルティックな物語。

いっき LEGEND OF TAKEYARI MASTER

 江戸時代の村に住む青年、権兵衛の反逆の物語… ファミコンソフト「いっき」のある意味新解釈でもある。FCではプレイヤーは「ごんべ」と「たご」というおっさん二人だったのが片方が田吾の娘「タエ」になっているところに 時代を感じる。そして「アトランチスの謎」に続く。続いてしまう。

アトランチスの謎

 かつてアトランチス島を攻略したウィンが、再び浮上したアトランチス島に挑む。ファミコンの「アトランチスの謎」の続きということになっているうえに「いっき」からも続いているという…

ダイナマイト刑事

 かつて「Mr. ダイナマイト」と呼ばれた伝説の刑事ブルーノ・デリンジャー。観光のために東京に遊びに来ていただけなのに事件に巻き込まれていくというストーリー。昔ゲームで出ていた「ダイナマイト刑事」の、これも続編…というかその後というお話です。

 

 

 

 …ええ、キリが無いです。

なんだこの積む前に積まれているような状況は…

 

 みていると結構新しめの作品もあったりして、読み放題登録しても損はないかなあ…と思えてしまいます。ガガガ文庫つよい。マジつよい。

 (ここにはピックアップしませんでしたけど)ビギニングノベルズや二次元ドリームなんかも結構あったりします。ここにはピックアップしませんでしたけど。

 あとKDPはもしかして全部対象…?

 

 ラインナップ的には各社様子見なのかやる気があるのか、それとも対象になってしまったのかちょっと分からない感じもあります。よくよく見ると数年前の本がメインかもですね…1巻だとそんなものかな…

 今後どうなるかはわからないところでもあるのですが、とりあえず無料期間中でも試してみるといいのではないでしょうか。

 それから、無料でダウンロードしても購入したことにはならないので、気に入った本ならこれを機に買ってしまうのもアリかもしれないですね。

 

 個人的には、ラインナップとして飽きはしないけど新刊はまだあんまりっぽいからなあ…という感じでしたが、ちょっと読んでみようかなーみたいなところは便利ですし、これからの電子書籍界隈の動きとかも含めてどうなっていくか見守っていきたい感じでもあります。

 

「100ゴールドショップ 『ウサギ屋』」2巻感想 ゴスでロリで美少女でヤバいエルフ娘がやってきた!

100ゴールドショップ『ウサギ屋』2<100ゴールドショップ『ウサギ屋』> (ファミ通文庫)

 シスターもいいけどエルフもね!

 

今回のお話は

 エルフ娘の襲来から全体的にはバトル成分多めな感じでお届けされる異世界100ゴールドショップ日常物語。商売ものというよりもう完全に錬金系である。(しかしある意味商人としてもチートだよなあ…)

 まったりわたわたした日常掌編から水着まで、幅広く取りそろえられています。やったぜ!

 

 最初は短編よりも短い、掌編を集めた感じのものからスタートですがさりげなく進展していたりしなかったりしてなんというか爆発案件。

 まあ意外と早い展開、というかまさかの早すぎるんじゃないのって気持ちもなくもないですけどさっさとしないといかんところもあるしな。ああいう立ち位置のキャラは爆発とか言われているうちにな。取り返しがつかなくなって悲しみに包まれないうちにな…

 

 それはそれとして。

襲来! エルフ娘!

 ものすごいいきおいでウサギ屋に登場し引っかき回していくレジニーさんの登場だ! 種族はエルフで職業は亡霊魔術師(ネクロマンサー)! 嫌な予感しかしないぞ!

 

 …いや、まあ、その魔力で亡霊魔術師はまあいいんですけど育っちゃわないエルフでなかなかアウトな絵面でもありますな…だがアスティアとティナへのアタックはもっとやっていい。もっとやっていい。

 

 しかしその実力は折り紙付、カンスト目前のレベル482。そんな彼女がわざわざやってくるということは何も起こらないはずがない…(実際のところはふらっと来たみたいな感じだったけど

 宮兎はカンストしてからこっち、軽く引退して100ゴールドショップなんて営んでみてたりするわけですけど、世間のしがらみというのはなかなかそうも行かないもんだなあと言う感じがあったりする話もあったりして。

夏だ! 水着だ! お祭りだ!

 いやっほう!

 というこれはもうカラー口絵からしわかってるやつなのでわかってる。うん。

 このなんていうか相応にちんまかわいいのもまたポイント高いですね…ええ…

 

 そしてまた現る謎の闖入者。宮兎は着実にアルムント家にロックオンされつつあるな。

 お祭りもさりげなくティナとのポイント高いし。くぅ…

 

 バトル成分的にも後半につれて多めになっていって終盤だいぶ大変なことになっていきますね。レイニーゴーストたちが地味に活躍してるの癒やし。

 平和な100ゴールドショップ生活の裏で、何か厄介なことが進んでいそうな予感がひしひしと伝わってくるところもあって、これからどうなるのかというのはあります。

 100ゴールドショップは俺の癒やし枠なので、平和な日常がどたばた続いてくれるといいですね。

 

「スティーブズ」5巻感想 動き出す巨人IBM、そしてAppleは次のステージへ

スティーブズ 5 (ビッグコミックススペシャル)

 IBMのPC事業への参入から始まり、今巻もまた激変するApple社とジョブズの環境。

f:id:kagerou_ts:20160731133051p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

 個人的にはスコッティさん回やな…

マイク・スコットという男

 ガレージのベンチャーだったApple社に「会社」としてのシステムを叩き込んだ男、マイク・スコット。通称スコッティ。

f:id:kagerou_ts:20160731131554p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

 

つよい。

 

f:id:kagerou_ts:20160731131630p:plain

f:id:kagerou_ts:20160731131305p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

負けてない。

 

 放蕩息子のジョブズに頑固親父のスコッティ。この二人の関係性が凝縮され、「血の水曜日」を経てその先に向かう巻でもあった。

 ガレージから3年、急成長を遂げるApple。しかしその内部のごたごたもどんどん積み重なっていくし、ジョブズは好き放題やってるし…今までメインフレーム(業務用の大型コンピューター)を扱っていただけのIBMも、Appleと同じパーソナルコンピューター事業に参入してくるし…と頭の痛いネタばかり。

 

 そんな中、Appleのこれからを考え、後に「血の水曜日」と呼ばれる大量解雇を行うスコッティ。ここからジョブズを待ち、そしてそこから迎える結末はやはり心に響く。

 そうか…そうなってしまうのか…というのが、会社の形としては正しいのだろうかと思いつつも、やはり寂しい。

 

 「スティーブズ」は演出はマンガ的だけど内容は事実を基にしているから、結構簡単に人が去っていくんですよね。アメリカはどうこうというのではなく、ビジネスというか会社というかは結構そんなもんな感じでもあります。

 

動き出す青の巨人

f:id:kagerou_ts:20160731134128p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

 そしてついにIBMがPC(パーソナルコンピューター)市場へ手を伸ばしてくる。

f:id:kagerou_ts:20160731134241p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

 この尊大さがIBMである。

f:id:kagerou_ts:20160731134336p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

 当然、一枚噛んでるゲイツくん。

 

 このプロジェクトが後にどう世界に影響を与えていくのか…というのはPC/AT互換機のマシンにWindowsを乗せたやつでこれを書いてる時点でもうね、というところもあるのですが、一応今はそっとしておきましょう。

 

 しかしこう思うと、Appleはソフトもハードも持ってしまっているから、ソフト面ではゲイツくんと、ハード面ではIBMと戦うことになって「敵の敵は味方」みたいな状況まで生んでしまったわけですよね…IBMとゲイツくん(=マイクロソフト)の動きも絡んでくると、パーソナルコンピューター史上でAppleが果たしてしまった役割の大きさを改めて感じていくことになるのでしょう。

 

 

 

 それはそれとしてそのIBM

 

「ようこそIBM♡」

 

煽っていくスタイルジョブズ流。

 

 あいつのやってる無茶っぷり、マンガの演出かと思ったらけっこうマジだから困る。

www.huffingtonpost.jp

Macintoshの存在

f:id:kagerou_ts:20160731135011p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

 そしてついに、個人的になじみ深い名前が本格的に出てきます。Macintosh。

 今でも「Mac」という略称がApple製のパソコンに名づけられていますが、その大元となるマシン。

 私がAppleのマシンを初めて触ったときにはもうMachintoshの時代で、OSも9くらいだった気がしますから、劇中の時代からはだいぶ後ですが。(爆弾マークのことはよく覚えていますよ…(震え声

 その設計を一目見て惚れ込み、プロジェクトに介入していくジョブズ。それを待ち構えるラスキン。「俺の考えたGUIは最高。それを動かせるのはMacintoshだけ。だからMacintoshは俺のためにある!」というジャイアンでもそこまで言わない三段論法で殴り込みをかけるジョブズはいつものジョブズなんですがラスキンもラスキンで偏屈な天才そのままの勢いで「GUIなど要らぬ!」みたいな殴り合い。

 

 Macintoshプロジェクトは社内では、このジェフ・ラスキンの個人プロジェクトみたいな扱いになっていたようで、だからMacintoshもGUIなんて考えていなくて (むしろ否定的なところまである)、思想的にはCUI(キャラクター・ユーザー・インターフェース、文字を入力して操作するやつ)ベースのそれを追求したようなものだったんだろうかなあって思うとガワだけもってったジョブズはまさに外道である。

 

 このエピソードでは、もうApple社内のすべてをジョブズが把握できてないところまで大きくなってるんだなあという気持ちにもなりますけど、なんかジョブズ以外は全員知ってたみたいなふうでもあるんでやっぱりジョブズはジョブズだからかもしれん。興味ないことは全く知らなさそう。

 

 

 こうしてどんどん移り変わっていくApple社とジョブズたち。企業の成長は変化でもあり、出会いと別れも避けては通れないですね。これからIBMも本気を出してくるわけで、まだまだ変わっていく黎明期のパソコン業界。ラストの引きはなかなか衝撃的でしたけど、どうなっていくのか…

 

それはそれとしてダン・コトケは癒し。「グッ」じゃねーよwww

f:id:kagerou_ts:20160731142047p:plain

(「スティーブズ」5巻より)

映画「シン・ゴジラ」感想 巨大生物、日本上陸

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/81507/photo/8d20998167f33bac.jpg?1465878238

(C)2016 TOHO CO.,LTD.

 これが…GODZILLA…!

 (先に断っておきますと、ゴジラシリーズは大変歴史あるシリーズですが、私は今まで縁が無くて観たのはこれが最初なのですよね…だから他との比較はできないのです。すみません)

 

それは海からやってきた

 突如現れた謎の巨大生物が東京に上陸するという荒唐無稽なところから始まる本作品。最初はなんだかわからなかったけど、だんだんその姿が明らかになって…というように、怪獣自体の情報、それによって引き起こされる被害などを登場から最後までずっと追っていく、またその「災害」に対応する政府官僚達、国際社会の動きなどをストイックにシミュレーションしていっていました。

 淡々と状況を映していくそれは怪獣映画というより、(架空の)ドキュメンタリーを見ているような感じすらある。

 

 思い返せばだいたいおっさんがディスカッションしたり早口でまくし立てたりしてただけだった気がするし観てる最中はこれが面白いのか面白くないのかよくわからなかったところはあったんですが、観終わった後の感想としては間違いなく「面白い」といえてしまうのはほんともう流石としか言えないのかもしれないですね。

「もし東京に巨大怪獣が出現したら」シミュレーション

 そう、たぶんこの作品の特異なところは、巨大怪獣による被害と、それに対応しようとする政府官僚を淡々と描いていくというところにあるのではと思います。なんというかこう、主人公に寄ったドラマとかラブとかをストーリー仕立てにしようとする感じがしない。でもその状況描写を通して、後から思い返すと確かにそれぞれの登場人物にドラマがある。

 そういう面ではもしかしたら「お仕事もの」なのかもしれないと思うところまである。

 

 ゴジラの扱いも未知の怪獣と言うより「災害」か「珍しい害獣」みたいな感じで、ああでも実際来たらそんな感じだよなあ…みたいな妙な納得感なくもない。

 

 けれど実際には、軽く考えていた当初から時間が経つにつれて被害が拡大し大事になっていくわけで…これもまた「想定外」。

 それらに対応していこうと一丸となって奮闘する政府組織、矢口を始めとする対策チーム、米国とのパイプ役として立ち回るカヨコ、そして自衛隊に在日米軍。それぞれの思惑や事情も絡みつつ刻々と変化していく状況。

 しかしそのような状況の中でも騒がしく紛糾する会議と静かな時間、というような対比的なタイミングもあったりして、それが良い感じのクッションとなって一息つけます。緩急ついた演出が、何も無いときでも「今はいったん落ち着いているな…」という臨場感を常に出してきている。

あふれ出る「神の光」

 そんな、ある意味リアリティに満ちた人間側の対応を吹き飛ばすかのようなGOD ZILLAの一撃。

 

 これが…神の光…

 人間の無力さを感じる…

 

 最初のほうは怪獣の動きとしては結構地味で、いつ火とか吹くのかなーみたいな感じでもあったんですが実際そんなぬるい感想は吹き飛びます。

 なんかもう、たぶん、もし実際目にしたとしても感想として「なぎ払ってしまったか…」というなんか感想しか出てこない気がする。怒りとか悲しみとかそういうものがもう置いていかれてしまう。これはもうなんともならないのではないか…

 もう祈るしかない…けれど劇中の人達は、あくまで生物として対策を進めていく。もしかしたら何か麻痺してしまっているのかもしれないけれど、きっとやるべきことをやっていくしかないのだろう…

 

 

 このゴジラという圧倒的存在、キーワードとして出てくる破壊と再生…何か超常的な力で今の日本ぶっ壊してくれねーかなあという破壊願望が煽られるところもあってなかなか危険です。このままが続いていくより、劇中の日本のほうが未来に繋がっていけるような気持ちにすらなる。

 

 また最後のほうのシーンで、謎を残しつつ〆るのもエヴァっぽい…このあたりはまたどこかで語られたりするんでしょうか。さらっと映されて気が付いたらエンディングだったりするので気を付けてないといけないポイント。

 

 

 おっさんたちが喧々囂々と災害対応していく話なので、ゴジラですけど子供向けではないかもしれない気はしましたが観てたのもだいたいおっさんだった気がするから何も問題なかった。(レイトショーだったってのもありますが…)

 でも、あの圧倒的な破壊感、存在感は、子どものころに観てたらずっと覚えてるかもしれない…

 

公式サイト

shin-godzilla.jp

作品情報

eiga.com

 

「Fate / Apocrypha」4巻感想 決戦前夜

Fate/Apocrypha vol.4「熾天の杯」【書籍】

 ラストに向けての静かなひととき。各々の想いを見つめる決断のとき。

 

※ここから先にはネタバレがあります。Fateシリーズはその話の展開、構成すべてに驚きと仕掛けが込められているようなもので、どうあっても感想というとネタバレになってしまうところがあるかもしれません。(おいしいところはなるべく残しておきたいとは思っていますが) 未読の方、ネタバレが気になる方はここで引き返し、迷わず本作を手に取ることおすすめします。

続きを読む

AdSenseを差し込むスクリプトが表示してから移動している問題に対応してみました

 こちらの記事で話題になった、AdSenseを表示してから移動していることで結果的に「ファーストビューではない場所のAdSenseブロック」として二重にカウントされているのではないか疑惑。

www.toma-g.net

 

 そこに気づくとは…

 確かに、はてなブログのユニットはWordPressのそれに比べて妙に数値が低い…と思っていたところはあったので、試しに対応してみることにしました。

※以下のコードを参考にされる場合は、自己責任でお願いします。コードの動作、およびそれに伴う結果について当ブログでは一切責任を負いません。

 

具体的な対応のポイント

(2016/7/29追記)

 問題になっていたスクリプトの作者様が改良版を作って下さいました!

uxlayman.hatenablog.com

 AdSenseのコードをJavaScriptコメントとして埋め込む方式で、こちらのほうが簡単です。

なのでこちらを使用されることをお勧めします。

 

 

okanewofuyaso.hateblo.jp

 こちらの記事を参考にDOM Elementを組み上げていきます。

 例えば、うちのレスポンシブ広告はこんな感じ。(XXXX、YYYYにはアカウントごとの数字が入ります)

<div style="text-align:center; font-size: 80%">スポンサーリンク</div>
<script async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"></script>
<!-- [はてブ] レスポンシブ (記事上) -->
<ins class="adsbygoogle"
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-XXXX"
data-ad-slot="YYYY"
data-ad-format="rectangle"></ins>
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || ).push({});
</script>

これをJavaScriptのDOM Elementに変換すると、

<script>
var elmDiv = document.createElement('div');

 

// script async
var elmPagead2 = document.createElement('script');
elmPagead2.async = true;
elmPagead2.src = '//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js';
elmDiv.appendChild(elmPagead2);

 

var spsLink = document.createElement('div');
spsLink.style.textAlign = 'center';
spsLink.style.fontSize = '80%';
spsLink.innerHTML = 'スポンサーリンク';
elmDiv.appendChild(spsLink);

 

// <!-- [はてブ] レスポンシブ (記事上) -->
var adsIns = document.createElement('ins');
adsIns.className = 'adsbygoogle';
adsIns.style.display = 'block';
adsIns.dataset.adClient = 'ca-pub-XXXX';
adsIns.dataset.adSlot= 'YYYY';
adsIns.dataset.adFormat = 'rectangle';

 

var adsGgl = document.createElement('script');

adsGgl.text = '(adsbygoogle = window.adsbygoogle || ).push({});';

 

elmDiv.appendChild(adsIns);
elmDiv.appendChild(adsGgl);

 

// h3の上に追加

var $target = $('.entry-content > h3');
$target.eq(0).before(elmDiv);
</script>

こんな感じ。

 

 だいたいそのままであることが見て取れると思います。

 

 「pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js」については、参考にした記事のほうではheadタグなどに…とありましたが、一応ここに設定しました。

 取り除きたい場合は

// script async
var elmPagead2 = document.createElement('script');
elmPagead2.async = true;
elmPagead2.src = '//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js';
elmDiv.appendChild(elmPagead2);

のブロックを削除して下さい。

 

 

 ここでポイントになるのは、adsInsで組んでいるところです。

ここだけは、それぞれの広告ユニットに合わせて調整する必要がある部分です。

 

 といっても難しい話では無く、insタグの内容を踏襲すればOK。

 例えば、レクタングルなら

<ins class="adsbygoogle"
style="display:inline-block;width:300px;height:250px"
data-ad-client="ca-pub-XXXX"
data-ad-slot="YYYY"></ins>

から、

var adsIns = document.createElement('ins');
adsIns.className = 'adsbygoogle';
adsIns.style.display='inline-block';
adsIns.style.width='300px';
adsIns.style.height='250px';
adsIns.dataset.adClient = 'ca-pub-XXXX';
adsIns.dataset.adSlot= 'YYYY';

になります。

insタグのstyle="xxx:yyy"に書いてあるものを分解してstyle.xxx='yyy'としていく作業ですね。

 

 レスポンシブの場合は、上の自分の事例のように

<ins class="adsbygoogle"
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-XXXX"
data-ad-slot="YYYY"
data-ad-format="rectangle"></ins>

から

var adsIns = document.createElement('ins');
adsIns.className = 'adsbygoogle';
adsIns.style.display = 'block';
adsIns.dataset.adClient = 'ca-pub-XXXX';
adsIns.dataset.adSlot= 'YYYY';
adsIns.dataset.adFormat = 'rectangle';

という形にします。

styleが少ない代わりに、adFormat属性にrectangleを指定しています。(ウチではad-formatをautoからrectangleにしてあるのです)

「data-xx-yy="zz"」という属性を、「dataset.XxYy='zz'」にしていくお仕事。

変換ルールはこのあたりに詳しいです。

HTMLElement.dataset - Web API インターフェイス | MDN

 

 使っている広告ユニットによってこのあたりの修正が違ってくると思うので、適切につじつまをあわせてください。

 

 あと修正していて気づいたんですが、はてなブログの記事ページプレビューで確認していると、デベロッパーツールのコンソールに

Page-level tag does not work inside iframes.

というエラーが出ていました。プレビュー画面でしか出なかったので、本番適用しておかしくなければ無視してもよいと思います。

注意点

 続報でコードを公開してくれている、こちらの記事にもありますが、

www.toma-g.net

 AdSenseのコード改変は禁止されています。

 結果的に同じコードを目指しているし、必要な措置でもあるので大丈夫…だと思いたいですが、適用される場合は自己責任でお願いします。

 

 

 ひとまずウチも、導入してみて様子見というところで…

重大事件に見どころいっぱいの劇場版! 映画「アクセル・ワールド INFINITE∞BURST」感想

アクセル・ワールド -インフィニット・バースト-<特装版>Blu-ray

 近未来VR格闘ゲームをテーマにした「アクセル・ワールド」の劇場版! このシリーズ大好きなので観に行ってきました。突き抜けるアクションパートとタクムの扱いに震える。

 

VR格闘ゲーム「ブレイン・バースト」で生まれる絆

 時は2046年、ニューロリンカーというウェアラブル端末が普及している日本で、子ども達の間に密かに流行っているVR格闘ゲームアプリ「ブレイン・バースト」。

 このアプリはただのゲームではなくて、使用しているVR空間では時間の流れを1000倍に加速して認識できる、つまりゲーム中の30分は現実の1.8秒という認識になる。

 いじめられっ子だったハルユキは黒雪姫と出会い、このゲームのプレイヤーとして仲間達とともに戦っていきます。

 

 で、TVアニメシリーズを以前(もう4年前になるの…)やっていて、VS能美征二編で終わっていたのですが、今回の劇場版はなんと原作(20巻)より後の時間。

 完全新作に違いないのですが完全新作すぎてこれは…!

 

 原作を超えて加速してしまったか…

 

 一応、前半にはTVシリーズの総集編もあってハルユキと黒雪姫、ニコあたりの流れは簡単に説明はされるのですが、(TVシリーズだけを見ていた場合には)全然知らないキャラがバンバン出てくるであろうこれもう完全に割り切っている。

錚々たるメンバーのアクション・シーン

 そういうわけでむしろ、TVシリーズ後あたりの時間軸だったら登場しないであろうメンバーの活躍が! 劇場で! 大画面で!

 原作読者は行くべきですねこれは…!

 

 個人的は見所としてはスカイ・レイカー師匠の格闘戦。そしてゲイル・スラスター爆撃。やったぜ流石師匠!

 車椅子がトレードマークになっている師匠、やっぱりそこからの格闘は「えっ」「おっ!」って感じになりますね。アーダー・メイデンとのコンビ撃ちも炸裂しますし。その足は反則だぜぇ…

 メタトロン様がちゃんといたのもよかった。もともと(というか今でもだけど)神獣級エネミーの大天使メタトロン様マジ大天使。

 ほかにも六王そろい踏みとか爆走トレーラー赤の王とか日下部綸がじつとみているとか浴衣とかいろいろと見どころあり…TV版からはだいぶ進んでいますが、普通にアニメが続いていたとしたらいつ登場できたか…という感じのアニメだったのが劇場版ボーナス力ですね。

 

 それはそれとしてタクムーっ!! ネガ・ネビュラスの男女比率もおかしいことになっているなかで頑張っているしもうちょっと報われてもいいのではないか…

 イケメン優等生枠で爆発を願ってもおかしくないキャラなのになんか応援せざるを得ない…

加速世界を覆う謎の雲

 そして劇場版の物語は、「加速できなくなる」というシリーズ存続の危機ともいえる現象で幕を開けるわけなのですが、筋としては結構ストレートで、そのぶんアクションに回されているような感じもしました。力こそパワーみたいな感じですね。

 配布される劇場限定小説のストーリーも踏まえて、月折リサの物語としてはもう少し気持ちの面で複雑なんじゃって思うと、もっとオリジナル登場人物とかがひっかきまわしてもよかったのかも。牛姉さんとか。

 「システム的に加速できなくなる」という重大すぎる現象でもあったわけですが、それについての説明もあんまりなくて見終わってから思い返すと謎が謎な感じもします。

 このあたりは原作のあと(現在最新20巻の戦いの直後の時間軸)ということもあって、後々そちらのほうで明かされていくのでしょうか。

 

 全体的な感想としては懐かしさと新しさ…そしてむしろその間のすっぽり抜けた部分のアニメ化はよ! という気持ちでいっぱいの感想。

 「災禍の鎧」編とかさーメタトロン様編とかさーいろいろ飛ばして未来を見てしまった感があるのでほんとに今後に期待していきたい…気持ちで。

 

 あと、これから見に行く人は原作小説を読んでからのほうが絶対いいと思います。劇場に足を運ぼうという人は少なからずファンでしょうから…もし未読なら是非!

おもしろいからだいじょうぶだよ!

 

公式サイト

www.accel-world.net

作品情報

eiga.com

 

原作など

関係ないけどマギサ・ガーデン好きだから貼っておきますね!