つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

【へへ】 アプリ「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」 【燃えたろ?】

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

KOFとはまた懐かしい…

舞台はKOF'98

 おっさんがまだおっさんではなかった頃。

 餓狼伝説、龍虎の拳など名作格ゲーをリリースしていたSNKがオールスターな勢いでクロスオーバーさせつつさらにオリキャラを突っ込んできた格ゲーがこの「THE KING OF FIGHTERS」シリーズ。

 これが流行らないわけがなかった…

 そのKOF'98が簡単タップの基本無料ゲーとしてスマホアプリになった感じです。

 いろいろと懐かしい…

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 キムさんやめたげてよぉ…

キャラを鍛えてタップで戦え!

 つまりレベルを上げて物理で…

 まあ、スマホで格ゲーはかなり無理でもあるので仕方ないところはある。

 バトルは最大6人パーティでターン制。攻撃相手をタップして、タイミングを計ってタップするとコンボが繋がる感じのそれ。

 バトル画面はSDキャラがぬるぬる動いて小気味良いですね。

 ゲージが溜まったら超必殺技も撃てる。

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 大蛇薙!

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 雷光拳!

 倍速オートプレイも機能として備えているので、タップすら不要の見ているだけで進んでいくプレイも可能。

 そんでもって、どのみちちゃんとキャラレベルをあげていってやらないとタップでタイミング取るだけじゃ倒せないから、結論としてやっぱりレベルを上げて物理で…

ところどころ言っていることがおかしい

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 まあ今時のスマホゲーだし。

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

?!

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 文字通りなのか庵…すごいバイオレンスなんだが大丈夫なのそれ…

 ※「○○の破片」というのは、なんか一定数集めるとそのキャラが加入できたり、そのキャラを強くしたりできるアイテムのようです。破片…

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 早くレベルの上がるドリンク。やばい。

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 京…

 ※ドリンクはいわゆるEXP増加アイテム

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 出所。

 ※例の破片が集まったら仲間になるっぽいところの画面

 他にも「一緒に戦おうぜ!」「今は仲間になれない。明後日のログインボーナスで会おう!」とか言ってきたりするのがいてほんとこれ油断ならない

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(「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online」より)

 まあ初手からこれやったからな。シェルミーさん。ロードとかところどころ出てくるシェルミーさん。

 ともあれグラフィックはしっかり作ってある感じあるし、破片を集めればどのキャラも仲間にできる(道のりは果てしなく遠いが)ようなので親切っちゃ親切です。

 庵カジノみたいなミニゲームや、他プレイヤーとのアリーナバトル(オートだけど)とかもあったり、キャラのレベルアップも基本ステータスからスキル、装備、ランクと多種多様。いろいろ詰め込まれる感じ。

 この懐かしさに惹かれた人は、ちょっと見てみると面白いかもしれない。

THE KING OF FIGHTERS '98UM OL
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また、ガチの格ゲーじゃなきゃ! って方は、SNKプレイモアはガチの買い切りも結構出してたりするので、こちらとかどうでしょうって感じで。

THE KING OF FIGHTERS '98
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 他にもサムスピやメタルスラッグなどの懐ゲーもあったりするので興味ある方は覗いてみるといいかも。

 そして正直スマホ画面の操作じゃつらいので、ゲームパッドを忘れずに?

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「ものの歩」5巻感想 未来に向かって続いていく最終巻

ものの歩 5 (ジャンプコミックス)

 全然これからだったのに終わってしまったあ…

王の名をもつ少年

 ついに奨励会試験を受けるため、会場に向かう信歩。

 会場までわずかな距離…なのに、なんかいろいろとトラブルに巻き込まれたりして、そこでまた浮き世離れした強さと雰囲気をもつ少年、斑木王四郎に出会います。

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(「ものの歩」5巻より)

 クール…ではなくて完全に天然、なればこそ嫌味もなく当然のように相手を踏みつぶしていくその強さ…

 また会場で一次試験を受けようというのは小学生ばかりで、信歩は自分の立ち位置の特殊さに改めて気づかされたりもします。

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(「ものの歩」5巻より)

 でも棋歴数ヶ月でここに来るっていうのはやっぱり才能、いや「向いてた」といったほうがぴったりくるのかな…

 しかしこの会場での運命的な演出も、またぐっときますね。王四郎の浮き世離れしたところも生きてて。

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(「ものの歩」5巻より)

かやね荘の主の戦い

 そして今巻は後半にかけて、かやね荘の主、泰金さんのプロ昇格を賭けた戦いでもある。

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(「ものの歩」5巻より)

 いまひとつぱっとしない、すっかり管理人さんに収まってしまっている金ちゃん…でもですね、そのもやもやとした気持ちを打ち破っていけるか。

 信歩がここに来たことも半ば偶然ではなく、そのある意味「定石を外れた一手」だったものがここまでの道のり、結末を変えていったのかなと思うとまた熱いというかもう最後完全に主役。



 そして二年後、二年後に続いてしまう…

 ああー あとがきにも「奨励会編が本番だった!」みたいなことが書いてあってほんとああー

 二年後のエピローグはみんな成長してたりかやね荘に新しく加わるかもしれない? メンバーだったりでなんのかんのと続いていく感じがとてもよい最終回でもあるんですが、やはり惜しい。

 結局、信歩が本格的にプロを目指す! というところまでとなってしまったのがほんと惜しい…

高まるみなとお姉ちゃん

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 ブレない…

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 でも一番心配してるお姉ちゃん。

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 みなとさんが順調にぽんこつ化していってるのほんとすき。

 そして二年後エピローグとなってしまって二年分の進展をすっとばしてしまった結果になってしまったうえおまけマンガがラストエピソードな勢いなので連載分しか読んでない方はマストバイですよこれは。あ"あ"~

 信歩はもしかしたら天然ジゴロなのかもわからんな…あと十歩くんもヒロイン。Wヒロインかこれ。





 しかしやっぱり、信歩がプロを目指すスタート地点に立つまでで終わってしまって、みなとさんや桂司、香月、銀雅さんらかやね荘のメンバーの対局やクローズアップしたエピソードまでは無かったのがほんと残念ですね…

 他のメンバーの活躍も結構楽しみにしていた自分がいます。

 地道だけど熱い、少年漫画的将棋ストーリーでした。逆に考えれば5巻と手頃な巻数でもあるので、もし気になりましたら是非、お手に取ってみて下さい。

今だと、1巻は期間限定無料みたいなので是非! (9/20まで)

 そして唯一心残りなのが…どこかに掲載されてた、文化祭のメイド喫茶が未収録だったことですね…みなとおねえちゃん回だったから…

すごく等身大の、恋と青春の物語 映画「聲の形」感想

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(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

 この高校時代のきれいな絶望感と救いとすれ違いと人と人とのつながりが最後に流れる主題歌「恋をしたのは」までセットでもうほんと最高。

かつて悪ガキだった少年と、いじめられていた少女

 まず、本作品の主人公である石田将也。将也はおとなしい、というよりどこかおどおどしている雰囲気をもった高校生なんですが、彼がそうなっていることにもうっすらと理由があって、まだ小学生だった頃のやらかしが根っこにあるのですよね。

 小学生の悪ガキだった頃に、転校してきた西宮硝子をからかって、それが(周りの状況などもあって)どんどんエスカレートした挙げ句の結末を迎えて、そしてだんだんと心が沈んでいくけれど、ふさぎ込んで引きこもるほどの重傷でもない…というようなつらさ。

 硝子はろう者、つまり耳が聞こえない人で、悪ガキからしたら格好のいじめ対象だった、というところだけではなく。耳が聞こえないことによって周囲の子どもに負担を掛けざるを得ないというところが転じて、周りの子ども達からの反発が嫌がらせという形になったり、硝子自身のおとなしく優しい態度もまたそれらをこじれさせていく(というかああいう状態になったら硝子自身がどう振る舞おうとこじれるとは思う)っていうのが京アニクオリティの第三者視点で丁寧に描かれていってつらみしかない。

 この「第三者視点」感覚っていうのがすごく不思議な感じになるんですよ。子どもの頃にいじめられてる系エピソードって、だいたいヒロインが泣かされてて主人公に助けられて惚れる原因になるみたいな、気持ちが動く主観的なそれが多いと思うんですが、なんというか淡々とシミュレーションしていっている感じ。それでいて、いやだからこそつらい。

 だって将也たちが全面的に悪いかっていったら…いや悪いんだけどさ…っていう、このもやっとした歯切れの悪さがね。結果的にエスカレートして、冗談じゃ済まないレベルになって、それが将也に返ってくるさまは因果応報としか言えないけど。

 植野さんとか川井さんとかも最初から敵意や悪気があったわけでもなくて、硝子のことを気に掛けたりアシストしてあげたりしているわけで。

 島田はちょっとわからんが。わからんけど多分に将也目線なところもあるからなあ。

 そして硝子は転校していってしまって、離ればなれになったまま将也は高校生になる。そこからまた硝子と再開して、話をして、時間が動き出していく感じはすごく青春でもある。

派手さがないだけに際立つ演出

 全体の雰囲気的には、基本的に結構あっさりというかしっとりというか、地味めかつ丁寧に描かれているように思うのですが、だから逆に派手な演出が入るとすごく印象に残ってくる。

 そういうところは当然そんなに多くない、数えるほどのものだけど、それだけに強い感じを受けます。

 それも、そこだけじゃなくて全体的に丁寧に作られているから…というのがもちろんあって、どれだけの手間がって考えるともうこれすごいですな…

 作品のテーマ上、ところどころに手話が入るのですけど。その動きも自然で、かつ特に補足が(字幕とかで)入るわけでもないのだけど雰囲気は伝わってくるという。

 手話が分かるとまた違った見方になるんでしょうね…

 硝子は作品の中で「意図を伝えること、受け取ること」に明確なハンデのある子で、それを読み取ってやれないもどかしたみたいなものも一緒に感じます。発音とかもね。でもあの足ぱたぱたしてるの超かわいいからそれは伝わった。

キャラクターたちの関係性で作られる物語

 私が普段に好んでいるのは、結構「目的」がはっきりしたストーリーが多いです。廃校の危機を救うとかそういう。

 本作はそういう意味では作品内の「目的」というものがはっきりとしてないように思えて、ただ関わってくる人が増えるとそれに付随してドラマが生まれるという、ある意味この世界の日常的な物語の広がり方をしているような気もします。

 「これを目指したい」というはっきりとした意志ではなくて、「こうなったらいいな」みたいなふわっとしたところが少しだけ行動を変えて、それがまた人を引き寄せていくような。

 それで最初に高校で引き寄せた永束くん。この作品、彼に救われてるところあると思う…

 将也の性格や、こじれてる物語やなんやでともすればひどく暗くなりそうになる話だと思うんですがそこで登場するのがあのモコモコ頭

 あいつほんと良い奴やで…

 また、大人は結構さばさばと、子どもらは結構めんどくさい感じで書かれているような気もします。中心は将也ら子ども達の話なので、あんまり出てこないからそう感じるのかもしれないけど。

 植野さんとかだいぶこじらせ系でかわいいんだけどこじらせ系だよなあ。つまり猫だ。

 川井さんもだいぶなんというかなんというかなふうに捉えてたところあるんだけど(悪い方向に)ピュアだというのが舞台挨拶で「川井さんはシスター」というのでよくわかった気がした。確かに素直っちゃ素直。

 素直さ加減でいうと、結絃の懐くか懐かないかみたいなところはまた大変いいですね。

 人が増えて、エピソードという思い出も増えて、それが丁寧に折り重なっていくようなところがあるから、派手なアクションとかはないですがしっとりと引き込まれて時間が過ぎていきます。

 そして後で思い出してまた泣く。

 やっぱりその関係性の中で、将也の気持ちがだんだん変わっていくところとか。花火大会の夜の硝子の行動に繋がったものとか。

 将也もそうだったところがあるけど、全部抱え込んでしまいたくなる絶望感という、ある意味青春のそれがな…

 でもそういうところも含めて青春で、やっぱりなんか、等身大の優しさがあるな…と思いました。

 恋愛もの、というカテゴライズとは違う気がする、もしかしたら純文学的なそれというものなのかもしれないです。

 胸を打つ作品が好きな人にはお勧めしたい映画です。

公式サイト

koenokatachi-movie.com

映画情報

eiga.com

原作など

 原作コミックス。全7巻。映画の時間に納めるためにだいぶ省略されたり再編されたエピソードがあります。

 つまり原作はさらに闇が深い。

 しかしそのぶん、それぞれの登場人物たちが掘り下げられています。真柴とか島田とか、映画だとほんとあまり出番なかったのが残念なところ。佐原さんと植野さんについても尺的に難しかったし。

 だから映画を好きになった人は是非読んでみて欲しいです。

 ファンブックは読み切り版と著者インタビュー収録。

youtu.be

主題歌「恋をしたのは」 またこれが刺さる…!

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