カイル殿下に婚約破棄された公爵令嬢スカーレット。典型的な悪役令嬢の断罪シーンから始まったこの物語、スカーレットの最後の「お願い」から文字通りパンチ(物理)の効いたスタートとなる鉄拳制裁世直しファンタジーです。あれ…?
クールで見目麗しい令嬢スカーレットが悪徳貴族相手に無双(物理)していくパーティからスタートするどう考えてもジャンル間違ってる作品。大丈夫? レジーナコミックスだよ? 読み始める前は殊勝なタイトルかなって思っていたのですが読み終えた後では辞世の句を読めって意味にしか見えません。やばいですね。
またスカーレットの本性を知ってなお近づいてくるジュリアス王子もにこやかな腹黒野郎でクセが強くどうなるんでしょうねこの先。ある意味で直情的なスカーレットと、それを手玉に取りつつ転がしている王子。いいコンビといえばそうですが。
しかし時の神の加護を用いて悪徳貴族や暴漢たちを華麗に打ち倒していくスカーレットの姿には美しさを感じるのも事実…冷静に冷徹にタガが外れてるスカーレット嬢のバトルから目が離せないです。僕は落ちてくる悪漢にロングスカート翻して回し蹴りキメてるとこが好き。