結論から先に述べておきますと同人ゲームではありません。商業アダルトゲームとして2014年1月30日に発売されました。
おそらく全ての誤解は、TYPE-MOONというブランドが同人サークルの頃から有名だったということと、同人ゲームと商業アダルトゲームの区別がつきにくいところかなと思います。
っていうことを考えていたら、もともとの話は「Fate /Grand Order」(以下FGO)とか「けものフレンズ」とかの成功がどうこうって話だったのもあってFGOに関連しているTYPE-MOON作品を整理していってみようかなと思ってここに書いています。
(今見たら元記事、ちゃんと商業作品として記述が修正されているようでした)
- Fateシリーズ最初の聖杯戦争「Fate / stay night」 2004年1月30日
- Fate / stay nightのファンディスク「Fate / hollow ataraxia」 2005年10月28日
- SNの10年前、第四次聖杯戦争を描く「Fate / Zero」 2006年12月29日
- 時計塔の魔術師が解く、魔術的ミステリー「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」 2014年12月30日
- 電子の海、月の聖杯戦争譚「Fate / Extra」 2010年7月22日
- 7騎vs7騎の聖杯大戦「Fate / Apocrypha」 2012年12月31日
- 1999年、東京で繰り広げられる聖杯戦争「Fate / Prototype」
- アメリカの地方都市で開幕される偽りに満ちた聖杯戦争「Fate / strange Fake」 2015年1月10日
- カレイドな奴らがやってきた!「Fate / kaleid liner プリズマ☆イリヤ」 2008年4月26日
- 生きているなら、神様だって殺してみせる--「空の境界」 2004年6月8日 (講談社ノベルズ)
- コハエース 2012年6月26日
- 人類史を巡り、人理を修復する旅に出よう。「Fate / Grand Order」 2015年7月30日(Android) / 2015年8月12日(iOS) 配信開始
- 番外:月姫 2000年12月29日
- 番外:カーニバル・ファンタズム 20111年8月14日
Fateシリーズ最初の聖杯戦争「Fate / stay night」 2004年1月30日
画像はVita版のもので本当にすまない。(本家はアダルトゲームなので…)
日本の地方都市、冬木市で発生した第五次聖杯戦争。7騎のサーヴァントとマスターが聖杯を求めて殺し合う、伝奇活劇アドベンチャー。
すべてはここから始まったといわんばかりの最初の1作、「Fate / stay night」。PC向けアダルトゲームとして製作され、TYPE-MOON商業第1作でもあります。
製作したTYPE-MOONは元々は同人サークルでしたが、Fateを製作するにあたり、その規模が同人ではおさまらないとして商業に進出しています。
stay night (以下SN)は息の長いコンテンツとなり、その後もPS2版、Vita版、Android/iPhone版がりリースされていきます。
そしてコミック化、
二度のアニメ化、
さらに今度は劇場版の製作も発表されています。
本当の原典である、ガチのアダルトゲームのほうは、もう10年以上前のものになってしまうので入手は微妙かもしれませんが、コンシューマー版、スマホ版はダウンロード販売もありますし、まずはそちらから触れてみるのもよいと思います。
あとエロゲーのほうは中古ショップとかに行けば意外と置いてあったりする。
Fate/stay night [Realta Nua](特典:「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」& 「とびだせ!トラぶる花札道中記」DL用プロダクトコード 同梱)
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- 発売日: 2012/11/29
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Fate / stay nightのファンディスク「Fate / hollow ataraxia」 2005年10月28日
こちらも画像はVita版のもので本当にすまない。
SNの外伝として、聖杯戦争のその後を描いたファンディスクになります。
これも最初のものはPC向けアダルトゲーム。後にコミック化、Vita版のリリースとなります。
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SNの10年前、第四次聖杯戦争を描く「Fate / Zero」 2006年12月29日
SNの10年前、第四次聖杯戦争にマスターとして参戦した衛宮切嗣、アイリスフィール・フォン・アインツベルン、そしてサーヴァントして呼ばれたセイバー。魔術師と魔術師殺しの容赦のない戦いが描かれる本作。みんな大好きウェイバー君大活躍でもあります。
Fateシリーズで一番有名になったのは、もしかしたらこの作品かもしれません。
もともとSNがビッグコンテンツであり、Fate/Zero (以下Zero)も最初の刊行はTYPE-MOONが直に出版してコミケで売っていたものだったのですが、後に星海社より刊行、そしてコミック化、アニメ化。
ufotableの圧倒的クオリティと、小説作者の虚淵玄氏が直前にまどか☆マギカで名を馳せていたこともあって、Fateがコアなファンのものから一般に認知されたきっかけになったのかもと思っています。
(まどか☆マギカの放映が2011年1月、Zeroの第1期が2011年10月。直後といっていいですね。)
時計塔の魔術師が解く、魔術的ミステリー「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」 2014年12月30日
みんな大好きロード・エルメロイⅡ世が大活躍する魔術的ミステリー。
聖杯戦争ではないのであまり関連するキャラクター少ないのですが、ロードがサーヴァントとして喚ばれてしまっているので…
あとオルガマリー所長もいたりしますから。僕としてはグレイたんを是非喚びたい。
電子の海、月の聖杯戦争譚「Fate / Extra」 2010年7月22日
月の聖杯ムーンセルの支配権を賭けて争われた、電子ハッカーたちの聖杯戦争。
こちらは完全な外伝になりますが、SNのセイバーとは様子の違った赤いセイバー(通称赤様)が発表されたときはどういうことなんだ…と一同騒然。
SNという枠を超えて、「聖杯戦争」「マスターとサーヴァント」というシステムで好き勝手やり始めた最初の一歩かもしれない。(その前にネトゲの企画があったらしいので、内部的にはもっと前から構想してたと思いますが)
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こちらもコミック化、そして2017年にアニメ化を予定されています。
またFate / Extra (以下Extra)より「Fate / Extra CCC (以下CCC)」「Fate / Extella (以下Extella)」と系譜が続いていっており、こちらはこちらでシリーズ化されつつあります。
Extellaのアルテラちゃん超かわいいんでFGOから入った人も能登麻美子な人もおすすめ。もともとアルテラはExtellaのキャラクターだったのをFGOに先行して登場していたらしい。
7騎vs7騎の聖杯大戦「Fate / Apocrypha」 2012年12月31日
こちらもSNから派生した作品で、ルーマニアで魔術協会に反旗を翻し、聖杯戦争を執り行ったユグドミレニア一族と、それを捨て置けぬと派遣された魔術師たちによる7騎vs7騎のチーム戦。
元来の聖杯戦争、7騎が殺し合い最後に生き残ったものが聖杯を得るシステムでは一時共闘はあれどチームを組むことなどありえなかったのですが、本作では魔術協会側の目的として「冬木の大聖杯を奪いとる」というものなので、チームとしてことにあたることができるわけ。
(そのあと、その聖杯を巡って内乱勃発するのは確定なんですがそこはそれ)
元々は没になったネトゲの企画から来ていて、SNとは別の世界線、「第三次聖杯戦争で冬木から聖杯が奪われ、聖杯戦争システムが広く公開され、小規模な聖杯戦争が各地で勃発している」という設定になっており、まさに外典(Apocrypha)なのです。
こちらもコミック化、さらにアニメ化が2017年に予定されています。
1999年、東京で繰り広げられる聖杯戦争「Fate / Prototype」
こちらはSN以前に書かれて、SNの元になったとされる作品。実は断片的にしか情報はなく、「カーニバル・ファンタズム」の特典映像として入っていただけです。
その8年前の話は「Fate / Prototype 蒼銀のフラグメンツ」として刊行されていたり、FGOにもサーヴァントが登場していたりするので、もしかしたら今後何らかの展開があるのかも…という期待は常にある。
アメリカの地方都市で開幕される偽りに満ちた聖杯戦争「Fate / strange Fake」 2015年1月10日
もともと、著者である成田良悟氏がエイプリルフールの嘘企画として自サイトに上げていたらほんとになってしまったというもう成り立ちからして成り立ちなこの作品。
強奪された冬木の聖杯召喚システムがアメリカで起動され、そこに集まる魔術師、死徒、ホムンクルス。とってもゴキゲンなパーティが繰り広げられていきます。
この作品が特異なのは「死徒」というものが登場している点であり。死徒とはいわば吸血鬼なのですが、「月姫」というTYPE-MOONの別作品で主に扱われているのですが、Fate系では存在はすれど、ほとんど触れられていなかったのですよね。(逆に「月姫」では、魔術師、魔術協会の影が薄い)
「月姫」と「Fate」は別モノ。というところに踏み込んできてひっかきまわしていくような勢いがまた熱い。
そしてこちらは、イラストの森井しづき氏によってTYPE-MOON BOOKSにてコミック化されていっています。アサシン召喚のところとかほんといい。
カレイドな奴らがやってきた!「Fate / kaleid liner プリズマ☆イリヤ」 2008年4月26日
始まったときはまたすごいところ行ったなあって顔になったものですが最高です。
イリヤと士郎が平和に暮らす日本に突如やってきた凛とルヴィアの魔術師コンビ。英霊の能力を宿したカードを回収するためにイリヤと美羽を巻き添えカレイドな魔法少女にして強制的に協力をしてもらうところから物語は始まる!
「Fate / hollow ataraxia」(以下hollow)で登場した魔法少女カレイドルビーがもともとあって、そこからの悪ふざけ発展が魔法少女プリズマ☆イリヤ爆誕って感じで完全に外伝というかありがとうございますという感じになっています。
作品的には、軽いノリの魔法少女だったのですが一皮むけばタイプムーンといわんばかりの嫌な予感しかない裏設定がこんもりありそうな雰囲気がイリヤたちのかわいさで覆い隠されつつ根っこはやっぱりタイプムーン(ドライ!!になってから如実にそれが出てきてますよね)というところがたまらないのです。
嫌な予感をかわいさで覆い隠す…そう…これぞまさに「けものフレンズ」! つまりイリヤはけもの。薄い本をお待ちしております。
…で、こちらのキャラたちはFGOのメインストーリーへの登場はないのですが、イベントコラボ「魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~」で登場しているので関連として載せておきます。
ちなみにウチのクロは聖杯転臨済みです。
(「Fate / Grand Order」より)
生きているなら、神様だって殺してみせる--「空の境界」 2004年6月8日 (講談社ノベルズ)
万物の死を視る「直死の魔眼」を持つ両儀式と、その式に惹かれてしまった普通の青年、黒桐幹也を中心とした、魔術的で伝奇的な物語。
もともとは奈須きのこ氏が書いていたWeb小説、それをまとめて発行した同人版、からの講談社から出版された商業版、そしてアニメ化にコミック化というメディアミックス。という流れで、ufotableがアニメを担当し全七章の劇場公開を果たした作品です。
このアニメ化が後の「Fate / Zero」、そして「Fate / stay night (Unlimited Blade Works)」に繋がっているわけで、「TYPE-MOON」というブランドのコンテンツを再燃させたきっかけになったものだと言えるかもしれません。
私も結構、当時Fateや月姫は好きだけどもう昔の作品、っていう意識がないわけではなかったところに第一章俯瞰風景を見てごらんの有様ですよ。
一章ずつ劇場公開を7度するという無茶なメソッドが確立されたのもおそらくこの作品から。クオリティ高いものが評価された事例でもあります。アニメも是非みてほしい。
そして、こちらも実はFateには直接的にはあまり関係なく、むしろ「月姫」のほうに近いのですが、コラボイベント「空の境界/the Garden of Order」でキャラクターがサーヴァントとして登場しているので関連として。
コハエース 2012年6月26日
もはや何も言うまい…
Fateぐだぐだオーダーでおなじみノッブとか桜セイバーとかがてきとうに活躍するギャグ漫画。
いちばん関係ありそうな帝都聖杯奇譚を画像に選んではみました。
いちおう公式なので桜セイバーが武内氏直筆になってたりFGOイベントに登場したりとかして地味に人気を博している。沖田さん超つよいし。
ノッブが適当なレベルでとまってるからはやくイベント復刻して再臨素材ください。
人類史を巡り、人理を修復する旅に出よう。「Fate / Grand Order」 2015年7月30日(Android) / 2015年8月12日(iOS) 配信開始
スマホゲームとしてリリースされたFate。プレイヤーはサーヴァントたちとともに人類史の起点を巡り、人理焼却を狙う謎の敵に立ち向かい、正しく歴史を修復していくのが目的。
ある意味Fateシリーズの集大成というか終着点のようなところがあって、サーヴァントに関しては公式ネタバレでもある。
「サーヴァントシステム」「英霊の座」といった概念をうまく活用してスケールを人類史規模に拡大、「英霊たちの力を借りて強大な敵に立ち向かう」という従来のFateでは仕組み的になしえなかったシナリオを実現させています。
ゲームの大枠としえは、サーヴァント(キャラクター)と概念礼装(装備アイテム)をガチャで回して強化して進む、というオーソドックスな流れではあるのですが、バトルシステムが相性ゲーかつスキルと攻撃方法、令呪(HP全回復など強力な効果を発揮するが使える回数が限られている)を使うタイミングなどを考える必要があり、パズル的な要素を含んでいます。
RPGの戦闘システムを簡略化、シンプルに詰めていったらこうなったという感じがし、気持ち的には詰め将棋とかに近いかもしれない。経験値稼ぎとかはバーサーカー(シールダー外に与えるダメージ二倍、受けるダメージも二倍)で蹂躙してますが。これぞバーサーカーによる蹂躙って感じで。
確かに一見するとガチャ+強化+スタミナ周回という、今となっては一つ前のスマホゲーという感じはしなくもない。
だがFGOのこだわりはこのバトルシステムのバランスとバトルモーションの手触り感にあると見ているので、2Dバトル好きであれば是非一度は見てほしい。
そして7章+終章からなるシナリオがそれを牽引して、シナリオでサーヴァントと戦う→カルデアに喚びたくなる→回すという完成された悪魔のループが
…いや大丈夫、イベントサーヴァントも結構強いし、石もなんかいつのまにか溜まってるし、フレポ教に入信すれば一発だし。
ちなみにクロはイベントサーヴァントです。
(「Fate / Grand Order」より)
そして召喚キャラクターであるサーヴァントたちも、FGOでずいぶんと増えました。他作品、というか今まで紹介してきた作品のキャラももちろんいて、シナリオに組み込まれているのですが、FGO出典のサーヴァントも結構多いです。
シリアスな奴から冗談みたいなものまで、本編シナリオやイベントで登場する英雄たち。やはり全騎最終降臨させたくなる…
またFGOはスマホ初のコンテンツですが、アンソロジーという形でいくつもの漫画が出版され、2016年末大晦日にはアニメも放映されました。
終章までアニメ化してくれるのでしょうか。らっきょを超えて全7クールとかになっても驚かないボリュームなんですが。むしろ足りなさそう…
というわけで、FGOに関連している作品をまとめてみました。なんだこの量…
当初はSNとZeroとExtraとApocryphaぐらいかなって感じで簡潔に紹介する程度のつもりだったのですがもりもり増えた。
もともとはSN同人ちゃうって話を書くだけだったんですがここまで来てしまったらもう、FGOの第一部完結のときの盛り上がりやアニメによってFateシリーズを知った方の参考になれば幸いです。
Fate関連作品はこちらにも記事を書いていますので、よければ是非。
番外:月姫 2000年12月29日
あ、TYPE-MOONで同人というのは、もともとTYPE-MOONが同人サークルだったところから来ていると思われるのですが、そのときにこのサークルを突き抜けて有名にした作品がこちらになります。(画像はコミック版。なにしろ原作は同人18禁ゲームなので…)
半月板(途中までの体験版)、完全版、PLUS-DISK(おまけディスクのようなもの)が頒布され大人気となり、後にアニメ化、コミック化、格ゲー化(これも出発は同人格ゲーですが)という広がりを見せました。
おそらくですが、同人ゲームからアニメ化まで行った最初の成功例だったのではないでしょうか。
しかし同人ソフトであるため今となっては入手が難しく、アニメ版とコミック版がまだ手に取りやすいかなという感じです…お値段を気にしなければ、中古ショップのレアもの枠にあるかもしれない…
作品の内容としては、「死徒」と呼ばれる吸血鬼と真祖の姫、「直死の魔眼」を持った少年、聖堂教会の代行者などが入り乱れて争う伝奇バトルであり、Fateシリーズより「空の境界」「魔法使いの夜」に連なるものになります。
その魔術設定の細かさと全体を覆う伝奇的、猟奇的でミステリアスな雰囲気がとても素敵でした。
こちらも是非、プレイしてほしい(特にFGOクリアした人は特に。「読本」まで読まないとだけどまさかのフォウさんだよ)
番外:カーニバル・ファンタズム 20111年8月14日
上の「月姫」とFateのごちゃ混ぜカーニバル!
FGOに直接関係ないと言えばそうだけど見直してたらいろいろ懐かしく新しいので関連作品に是非入れておきたい。動くメイドオルタちゃんとか最高。
このワイワイしてる感じはFGOのカルデア日常パートに近いものがありFGO好きなら絶対いけるはずです!
話題になった「Fate / prototype」のPVも付いてきますしね!
しかしこの時点で10周年か…Fateはほんとブレてないな…
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