米国西部の地方都市スノーフィールドで執り行われる偽りの聖杯戦争その第2巻。
この聖杯戦争にはいなかったはずのクラスが顕現し、状況はますます混迷していくことになります。
Fate/stay nightのスピンオフというか成田良悟氏によってエイプリルフールに書かれた突き抜けすぎた嘘ゲーム企画がここまで来てしまった。嘘から出たまことというやつなんだろうか。違う気もする。
前巻まででアーチャー、バーサーカー、アサシン、キャスター、ライダー、ランサーと顕現し、それで終わりのはずが喚ばれたのは表紙にもなっているセイバー。
登場時から一悶着あるのは世の常ですが性格も成田テイスト入ったとぼけた性格でなかなか目が離せないですね。アヤカ・サジョウなるメガネっ娘と二人三脚でやっていけるのか。
このセイバーと「時計塔」からきた魔術師フラット・エスカドルズはナチュラル厄介の予感がある。
ギル様はギル様でしょっぱなからカッ飛ばしてるしやりたい放題。ペイルライダーはなんか一周回ってむしろかわいくみえてきているところまである。かみなりの音を消すために飛んでく。害悪の塊でしかない無垢。
聖杯戦争を執り行っているものたちの裏に隠された目的もまだ謎しかないですね。
内容は完全に前巻からの続きで(そりゃそうだ)、むしろここまでで一区切りなのかもしれません。なので第1巻も未読の方はそちらからをおすすめです。
軽く前巻の内容にも触れると、アーチャー、バーサーカー、アサシン、キャスター、ライダー、ランサーの召還とマスターについてが一篇づつ描かれている感じです。
召喚エピソードも出そろって、今巻の冒頭に続くという感じですね。
アサシンがすくい上げられるシーンとかライダーの現界シーンとか震える。
出版が角川になってて? とか思ったけど、2巻を確認してみるとこっちも角川になっていて、どうも出し直されたようなのか。
そうそう、みんな大好きロード・エルメロイⅡ世は今巻も登場してます。苦労人でしかないあの人。