つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

5万Gようやく達成した「パチスロ ツインエンジェルPARTY パーフェクトコレクション」

パチスロ ツインエンジェルPARTY パーフェクトコレクション

 パチスロ攻略本の話をここに乗せるのも場違いかなと少し思ったんですけどせっかく買ったしファンブックみたいなものだし6/6だしまあいっか!

 15周年を迎えたシリーズ最新作「ツインエンジェルPARTY」の各種数値や設定資料が掲載されているパーフェクトコレクションです。電子書籍助かる。スマホからいつでも見れるようにダウンロード済み。

 2006年に初代ツインエンジェルが出た時はまだ4号機から5号機への過渡期で導入も少なかったと思います。朝イチ高速乗って打ちに行った覚えがある。あのころはまだ並び順の入場だった。ボーナスとRT「エンジェルタイム」で出玉を増やすA+RT機で、1,000枚くらいまでは結構さくっと出てくる波を作ってたように思います。AT(エンジェンルタイム)が0.9枚純増の70Gだから、完走しても60枚程度になるし、その後CZに入るから連チャンすることも割とあって結構続くんですよね。千円あたりのG数が45〜48Gくらいあるから玉持ちもよく、そのぶんボナ確率がBIG1/407.0〜1/319.6とクソ重かった。時代を感じます。もう昔の解析サイトとかにしか数値残ってないな…まだ「萌えスロ」ってジャンルがなかった頃の、先駆けとなる機種だったと思います。今ではおなじみエンドカードも覚えているのはツインからかなあ。2ではマイスロが初めて搭載された機種になりましたね。

 さてシリーズ最新作のツインエンジェルPARTYですが稼働貢献5週とか煽られてる(動画注意)んだけどうそやろこの出来でパチスロとしての出来はいい(動画でもそこは高評価)し、下手するとここ1年くらいで一番打ってるまでありますよ個人的に。

 いや現実を受け入れよう…たしかに低設定はきつい…ツインエンジェルシリーズ伝統のキツさ…いや低設定がきついのはどの台でも一緒なんですけど、逆転の目がほぼないって感じられてしまうからかなあ。普通のAタイプ(ボーナスのみ)でも同じなんだけど、ATがついているぶんボーナスの枚数は減らされているから単純比較はできない。実際のところ、低設定らしき台でも500〜1,000枚くらいの塊は狙えるように思うので深追いしなければきつくない気はします。一応天井が555Gでデートタイム(メインAT)確定のため、何も起こらず死ぬってことは少ないのですが、中途半端なところでボーナスorAC→突破できず最初から、を繰り返すと心が折れる。またところどころストッパーが設けられていて、一撃フラグが機能しないところも逆転しづらいところですね。*16384引いて300枚。**みたいなこともわりとある。高設定は4,000〜6,000枚くらいはいけそな感じするんだけどね。グラフみてると。

 ただ台のつくりそのものはとても面白いです。シンプルにボーナスでギアを上げてくような設計になっており、引けばいいってのがわかりやすい。CZでチャンス目の何%で当選みたいなやつと捉えることもできますが、リアルボーナスが出てくるのはわかりやすいですね。疑似ボにない魅力だと思います。また通常チャンスチェリー(下段チェリー揃い)からのボーナスがちゃんとACとして隔離されているところはイニDのドリフト目から改良された点なのかな。AC中もレベルアップさせていくためのポイントがはっきり示されていて、あとは引くだけみたいになっています。

 ACからのDT(デートタイム)突入はこのマシンで一番きついところかもしれないですね…ボナが引けないと何もできないうえに枚数が荒れるので、下手すると全く増えてないとかもある。(一応純増2.0枚らしいのですが、純減する場合から純増7枚? ってくらいベルが落ちるときもあって枚数が荒れる) ボーナスとチャンスチェリーの合算で1/99(設定1)を引けばいい時短突破側のCZは面白いのですけどデキレなしでリアボ引くかどうかなため結構ぶれます。(DT突入確定のExはありますが選ばれる確率は低いし、だいたい告知されます)

 DT入ってからは差枚数管理になり、継続するほどポイントが貯まるのでハズレを多く引いて枚数を減らすことが鍵になるゲーム性に変わります。ナビなしの場合はハズレでも延命できるしレア役の可能性もあるから「おっ」となる瞬間ですよ。差枚獲得後のCZも4種+3セット継続時は告白タイムの計5種類あってここでも作り込みの凄さがわかります。どこかでみたCZだ…これだけの種類をよく落とし込んでいる…継続期待度も50%はあるみたいだからほんとに程よいバランスだと思います。DT中の演出も豊富でセットが進むごとにシーンが変わり、ボーナス引いたら演出も代わり、それが攻略対象7人分とかどんだけ気合を入れたのか。選択肢に混ざってるひどいのはなんなの。そりゃ好感度0ptだよおまえ。って選択肢演出入るたびに思う。

 さいごにセット継続9回させれば50Gのエンディング。そこでまたリアボを引くと上位ATのサロメバトルボーナスへ進むわけ。高継続のATで規定条件を満たしたら真エンディングらしいのですが最高4連で終わっています。どうして… (どうしてかはパーコレに乗っていました!)

 ずっと実機の感想でしたけどこのパーフェクトコレクション略してパーコレはそんなPARTYの設定資料や解析数値、インタビューなどが乗っています。電子書籍助かる

 解析サイトなどに乗ってなくて、個人的に呼んでスッキリしたのはアトラクションゾーン(AZ)突破率、通常時ボーナス中のACゲーム数、サロメバトルボーナス継続の仕組みですかね…AZはレベルに応じて抽選されてるはずですがまあ低設定だと当たらない。設定差がここにあるのか、どのくらいなのかは体感的にも納得感のある数値でした。ボーナス中に獲得できるACゲーム数も設定差があるだろと睨まれていた部分で、やっぱりあるみたいなのだけど平均すると32〜34Gとさほど大きくないのかなと。ただ平均だから、1回1回はそこそこブレるような気もします。

 サロメバトルボーナス(最高4連)の継続期待度を見た時はうっそだろお前って声出そうになりましたけど抽選システムを見てそれも納得。実質60%〜73%だったのかお前…そこにバトル中(6G)の書き換え抽選が入って、ハズレ、ベル、リプで5.8%の書き換えだから1/17.24として約30%の引き戻し、レア役(1/25.8、設定1)が6Gで約21%引き戻しだからトータルでは44%くらい引き戻せるはずで、最低60%だったとしても(残り40%のうち44%で書き換えるとすると)合算77.6%くらいはあるのかなあ。たしかに高継続…源さん(93%継続)単発やらかした俺からすると23%くらい簡単に取れますね…はは…

 まあなんで僕が一番みてたのたぶん解析数値ですけど、演出面も全部紹介されているからおそらく実機で見切れる量ではないためとても助かる。パズル完成画面とかごほうびタイム画面とか、エンドカードとか。俺にわかだから実機で全部見ることはないと思うんだよな…嫁フリはいつか引きたい。1/65535だからまだ引けていない…そろそろいいと思うんだが…

 ただずっとすもれでやってきてLvMAXになってしまったから今引いたら葵ちゃんになると思います。すまない。

 ほんと打ってて飽きない台だと思うんだよな…ボーナス引けないとつらいけど…すもれちゃんの動物園デートかわいいからみて。

 他の娘もずっとかわいい。全部かわいい。かわいすぎがクライシスしてる。そういう台。

江戸の剣客と雪女にまつわる怪異譚を解き明かす「虚構推理」17巻【#漫画感想】

虚構推理(17) (月刊少年マガジンR)

 幼い頃に片目片足を失くし、妖怪たちの「知恵の神」となった岩永琴子とその恋人(?)で不死身の青年、桜川九郎の事件解決シリーズ17巻。ジャンルは推理…ではあるけど大きな事件から小さな難題まで、さらに幽霊妖怪使い放題で絡んでくるなかで一般人が納得する結末に導かないといけない、推理による事件解決がパズルを解くようなものならこのシリーズはうまく解けるパズルをどう作るか、作ったパズルをどう相手に解かせるかが話の肝であり面白さになってるように思います。

 さてしかし今回は表紙からイケメンなんだが…このシリーズ初じゃないですか、九郎先輩以外で男の人が表紙にいるの…(よく考えたらメインキャラクターで男性いないなそもそも…) 

 江戸時代の剣客、白倉半兵衛と当時噂されていた雪女との秘密を解き明かすことが今回のお話。無偏流の秘剣「しずり雪」の完成と、その後の白倉家に雪女がどう関係しているのか。白倉家の末裔である静也から持ち込まれたこの依頼、江戸時代当時の剣客と怪異が絡んだ浪漫もさることながら、それを現代の視点から解釈していくところもまた面白いです。

 そして当時を知る雪女さんの再登場。こういうとき、人間と妖怪の時間は違うなぁ…って思いますね。(でも別の個体みたいですが…現代の雪女さんに名前はつかないのかなあ。怪異としてまとめられちゃってる扱いなんだろうか)

 不可思議な事件にホンモノが絡んできているのは虚構推理いつものことではあるけど、第三者視点から過去の逸話として語られ、さらに怪異当人からも別の真相を語られると、人の理では説明できないことがあるのだなと考える気持ちになりますね…

 しかし現代の雪女さんはもうこれ新婚さんですね…どうぞお幸せに。

amzn.to

 そして「岩永琴子の逆襲と破滅」九郎のエピローグは巻の先頭に。六花さんと対話しているけれど、九郎の独白に近いようには感じました。なるほど、この話をしてしまうと「第一部・完」って感じになりますね…でも九郎先輩が「どうしたいか」ははぐらかされているようにも思えるし、もう岩永とずっと一緒にいることを決めているようにも聞こえるし。迷っているようには見えないから答えは出ているんだろうとは思います。

 あと今回もデレてる…デレてるがそれ恋人に対するやつか…?って疑問のわく惚気け方でもある。やっぱり保護者か…?

正しき秩序の決着と、逆襲と敗北その意味は「虚構推理」16巻【#漫画感想】

虚構推理(16) (月刊少年マガジンR)

 岩永琴子の逆襲と敗北。山奥でキリンの亡霊に襲われた4人(+六花さん)の事件もここに完結です。字面だけみるとトンチキな事件ですが実際キリン強いわ…

 このシリーズは推理ものではあるけれど幽霊とか化け物とか平気で出てくる上に殺人犯を幽霊に聞いたり証言を吹き込んでもらって誘導したりとやりたい放題なところが一風変わってます。だから方法より動機、そして関わっているものたちが納得する結末をどうつけるかが妖怪たちの「知恵の神」である岩永琴子の立ち回りになります。事件の真相はまたひとつひねりがあって面白いと思いましたが

 ただ今回の事件は、いつにもまして後味の悪い結末だったかもしれません…そして秩序を維持する「知恵の神」としての琴子の立ち回りから、、九郎や六花との関係が簡単ではないことがひとつ浮き彫りにされた格好かもしれません。

 ただ六花さん、丘町の結末には普通に怒りを覚えているからその後のやり取りがあったんじゃないかなとはすこし思います。琴子が下した結末を見極めて、「知恵の神」を詰めるロジックの一つにした…ことを優先したのは間違いないけど。自分が助けた丘町をそう導いたのは琴子だと、責めてはいないが断じてはいるの、他の結末を望んでいたんじゃないかなとは思うんですよ。助けたときにも「やり直す道はある」と告げていたし。何かを期待していて、それが叶わなかった結果、あの問答でもあるのかなと。

 逆に、ロジックだけでその裁定を下し、なおかつ丘町と利害が一致したとさえ考えていた琴子は、六花さんとの問答がなければむしろ危険だったようにも思います。彼女自身に非情である自覚がなかった点がまた。

 そして九郎先輩、推理パートではだいたい蚊帳の外感があったんですが、最後に全部もっていきましたね…琴子、普段あんなにアピってるのにそこは流すのか。そこの先輩めっちゃデレてるぞ。死ぬまで一緒にいるつもりだが死ぬ気がないからつまりずっと一緒にいるつもりだぞ。(だがちょっと保護者目線かもしれんとは思った)

 事件としては綺麗に終わった今巻ですが、次巻17巻にエピローグの1話がはいって物語としては完結らしいです。逆襲と敗北、結果だけ見れば新しい指針と仲間ができたターニングポイント。どう続いていくのか楽しみですね。

 (実はこの時点で17巻もう出ていて、次の事件は江戸時代の秘剣と雪女にまつわる怪奇譚。雪女さんのDEBAN!)

amzn.to

拳で語らう新人戦決着! そして舞台はメイド喫茶へ…?「冰剣の魔術師が世界を統べる 世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する」8巻【#漫画感想】

冰剣の魔術師が世界を統べる 世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する(8) (マガジンポケットコミックス)

 アーノルド魔術学院に入学した戦闘力は最強、だが世間知らずで天然タラシな魔術師レイ=ホワイトが活躍するシリーズ第8巻。原作の挿絵と比べるとすごい少年漫画の絵柄でびっくりしたくらい。熱いバトルと友情のストーリーに合ってて漫画版もすごく良し。

 今巻ではその熱さ極まる魔術剣士競技大会新人戦決勝、アメリアとアリアーヌの頂上決戦クライマックス。拳で語り合う二人の淑女の友情が見開きで炸裂しており魔術学院とは…戦闘力が力こそパワー。正しく友情・努力・勝利でした。魔術… (相当高度な魔術を繰り出しての決戦だったので、魔術師対決としてもたぶん上位のものだと思います) エピソード通してレイとアメリアの中も接近するなど大団円といった終わり方でよかったです。最終回ではない。タイトル回収して新章へ。

 しかし新章では、楽しい文化祭と並行してレベッカ先輩に不穏な様子が。ただのマリッジブルー…なんてものではない、何かまずいことに巻き込まれているようで。この巻だけではほんとに話の入りだけだから全くわからないのだけど。

 暗い影を落としているレベッカ先輩の事情の解決も、妹マリアと一緒に関わっていくのかな。メイド喫茶で賑わう(予定)の文化祭でどう立ち回るのか、むしろそれまでに決着するのか…決着するといいなあ。

 余談ですがアメリアとエリサが試着したメイド姿で高速掌返しのクラスメイト、慧眼だと思います。でも実際にメイドが貴族の従者として身近な存在の世界だと、メイド喫茶もただかわいいってだけではない受け止められ方をして大変なんだなあ…とも思いました。(むしろどうして思いつけたアメリア…天才か…?)

因果応報まさにこのことなり(そんな気はした)「今日もわたしは元気ですぅ!!(キレ気味) ~転生悪役令嬢に逆ざまぁされた転生ヒロインは、祝福しか能がなかったので宝石祝福師に転身しました~」2巻【#漫画感想】

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今日もわたしは元気ですぅ!!(キレ気味) ~転生悪役令嬢に逆ざまぁされた転生ヒロインは、祝福しか能がなかったので宝石祝福師に転身しました~(2) (異世界ヒロインファンタジー)

 タイトル長いこの勢いが作品の勢いを表しているかのようなシリーズ第2巻である。転生したら乙女ゲームヒロイン・ルナリーゼだった主人公ちゃんは調子に乗って悪役令嬢ジャンル転生者ヒロインポジムーブをかまし無事追放。しかし続編の攻略対象、クロエリードに偶然拾われて続編ルートへ。知らない国で自分の能力が重宝され、またゲームシナリオの時間軸を抜けたこともあってかやらかしを改心してこの世界で前向きに生きていくルナリーゼの明日はどっちだ。…これも悪役令嬢ジャンルって呼んでいいんだろうか…? ざまぁされた正ヒロイン視点でその後に繋がる話は珍しいと思います。

 そういうわけでのルナリーゼですが、一周回って攻略対象たちから距離を置こうとする気持ちと普通に自分を認めて機会を与えてくれたクロエ様に惹かれる気持ちとでゆらゆらしているあたりは乙女ですね。ちんまい元気娘っぽさも好感触。国を移動してからの生活は結構うまくいってるように思います。やっぱ変に調子乗らなければいい娘なんだよな多分。

 ただ、とうとうこの続編の正ヒロインが出てくる時期になって、その生活も雲行きが怪しくなりかけてはいますが…その正ヒロイン、ローゼンリーゼとの出会いで過去の自分を見つめ直す羽目になるとは。因果は巡るってこういうこと…前の悪役令嬢アンリミリアとも和解し打ち解け、ゲーム世界だけど「そこに人が生きている」ことを自覚したルナリーゼは追放される前より一歩成長しているとは思います。

 しかし正ヒロインが出てくるのであれば当然、攻略対象との関係もどうなるか…特にルナリーゼからするとメイン攻略対象くらいの扱いになっているクロエ様とどうなるか、が気になるところですけれど。アンリミリアから聞いたゲームの裏ルートが突破口になるかもしれないですが、ローゼンリーゼも一筋縄ではいかないでしょうからまた次巻で一波乱かな…

迷宮探索にスロウとシャーロットの出会いの過去も「豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい」6巻【#漫画感想】

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 6 (MFコミックス アライブシリーズ)

 覇権アニメ「シューヤ・マリオネット」の世界へ敵役スロウ・デニングとして転生していた主人公が、従者シャーロットと幸せな未来を勝ち取るための物語。構図としては悪役令嬢ものになるのかな。その体型と振る舞いから「豚公爵」と呼ばれて厄介者扱いされているスロウですが、ポテンシャルとバックグラウンドは主人公級なんですよ。

 さて6巻は学園の迷宮で姫様たちと大トカゲ退治。シャーロットとスロウが出会った過去の回想も開示されます。たしかにこの頃のスロウからちょっと前のスロウを考えるとどうしてこうなってしまったのか…って気持ちになるのもわかる。(理由はあるのだけど) 今ではすっかり主人公で、アニメのシナリオみたいなことになる気配は全くないのだけどな…

 また従者としての無力感がちくりとしているシャーロットが印象的でもありました。デニングの従者には相応の強さが求められていることを、今までより強く感じる展開だったんじゃないかと。スロウが心を入れ替えて力をあまり隠さなくなり、より主人公然とした振る舞いをするようになったから、余計にその気持ちが強くなるのかも。スロウからするとシャーロットは庇護対象でしかないんだよなあ…

 その気持ちと血筋とたまたま手にしていたアイテムが組み合わさってただの願掛けのつもりがまた一荒れしそうな雰囲気で、さらに迷宮の方でも同時にトラブルが発生し…「次巻で一先ずの区切り」らしいのですけれど、どう落ち着くのかは楽しみです。シャーロットの気持ちが救われるといいなと。

導樹売買事件のクライマックスに「任侠転生-異世界のヤクザ姫-」8巻【#漫画感想】

任侠転生-異世界のヤクザ姫-(8) (サンデーGXコミックス)

 異世界の姫君リューに転生した極道がファンタジー世界を転々としながら(結果的に)世直しをしていく異世界任侠譚第8巻。このシリーズ舞台設定はファンタジーなんですけど原作者がその道にお詳しい方のようでどうみてもシノギだったりヤクだったりがしっかりした迫力で登場します。前巻から今巻は臓器売買がモチーフみたい。ファンタジー世界に合わせて、「導樹」の売買に落とし込まれているけれど。    リューに転生しているのは弱気を助け強気をくじく古いタイプの極道。だから今回も子供を犠牲に私服を肥やしている奴らに容赦はなく、そのトップの法王までいきおい殴り込んでいく。「落とし前の話をしてんだよ」って凄むあたりがヤクザだ…静かにブチ切れて殴り飛ばすタイプのヤクザだからリューは。

 しかし法王様は枢機卿らのやらかしを知らなかったふうだけどどうだったんだろうな…よほどうまく隠し通しせていたのか、法王様が全然興味なかったから知らなかったのか。食い物にされた子供、売買を止めようとして犠牲になった男とその家族、事情を知らなそうな元締め組織の親玉とフルコースで出てきてなんともいえない。

 ただ導樹の研究には魔王に対抗するための大義名分があるから、法王様ある程度は知ってて黙認してた気もするんだよな。少年へ問いかけた「世界と妹、どちからしか救えないとしたら」にも現れているような気はする。でも「どうしてその世界の方に、妹を含んでくれないのか」って少年の答えが、勝手に犠牲側へ振り分けられた人から見たすべてなんだろうとは思うよ。子供は素直に核心を突く。

 結局大事になって、今後は関係してた魔法大国の貴族たちも巻き込んだ騒動になるのかなと思うが…結構カジュアルに導樹売買されてたようだからなあ。そこは物語の中では語られないかもしれないとは思うけど。