つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

ついにケーナ以外のプレイヤーと遭遇!「リアデイルの大地にて」4巻【#漫画感想】

リアデイルの大地にて 4 (電撃コミックスNEXT)

 宿屋で目覚めたらMMORPG「リアデイル」…から200年後の世界に、自プレイヤーキャラとして転生していたケーナの冒険旅日記シリーズ4巻。守護者の塔らしきものを目標に、北の国ヘルシュペルにたどり着いたケーナ。ここでも(設定上の)孫とひ孫に遭遇したり、圧倒的な盗賊退治無双やったりとかイベントが絶えません。

 しかし当人もチートだけど一族もチート並なんじゃないのかなもしかして…ケーナ一族で国を動かすくらいはできそうな気がしている。(戦力的にはケーナ単体で滅ぼせるかもしれないけれど…) 他のプレイヤーも里親システムでサブ垢をNPC化してるのだろうけど、同様にこの世界に根付いているんだろうか。

 ただ今巻一番のイベントはPvPになるかな…ケーナの他にも同じ時代にプレイヤーが存在していたことで、この異世界に転移しているのはケーナだけではないわけで。今後もプレイヤーが出てくるのかな。登場を匂わされているプレイヤーもいそうですし。

総力戦に突入の運命法廷編!「アサシンズプライド」9巻【#漫画感想】

 家庭教師 兼 暗殺者と無能力だった公爵令嬢のバトルロマンスシリーズ、総力戦が始まりいよいよ大詰めな「運命法廷編」第9巻。学院と迷宮に分断されたクーファたちに三体のランカンスロープが襲いかかり、また別の場所でメリダお嬢様は弾劾裁判にかけられる。けれどこれまで登場してきた味方の援軍もあり戦況を打開できるのか、となるところが見どころですね。ロゼッティが自分の壁を乗り越えたり、ウィリアム・ジンやブラック=マディアの登場だったり。前巻までの敵対者が揃っていくのはやはり良いものです。

 一方メリダエリーゼと一緒に隔離された空間で、自身のクラスを暴かれたうえ戦闘を余儀なくされ…しかしこちらも相手方の思惑から大きく外れて、侍クラスを使いこなしつつあるなといった感じに。師匠が師匠だけにってのはあるけど、やっぱりメリダ自身も何かしらの才能を秘めてるんじゃないかって気がしてきます。戦力でいえば間違いなく上位だと思いますし。ただ、メリダが抱えてる血統の問題は戦闘能力だけでは解決されない事情だから厄介なのですが。でもアレだよ周りのモブも「本当に公爵令嬢だったらどうしよう」じゃねーよ実際公爵令嬢だろ。やらかし度合いでいったら不義の子かどうかなんかより、革命グループの真似事したり噂のもみ消しのため学院生徒皆殺しを画策したりするほうがよっぽどな気もするんだけどな…

 運命法廷編も次巻クライマックスとのことで、弾劾裁判の決着と、前巻まで仲睦まじく迷宮攻略していたミュールとサラシャとの仲がどうなるかも気になりますね。サラシャは特に、メリダを陥れることを望んではいなかったろうし。ミュールは得体がしれないのだけど、どうなるのかな。

妹ちゃん、動きます「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」8巻【#漫画感想】

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました (8) (角川コミックス・エース)

 能力値の不足を理由に勇者パーティを追い出されたレッドと、冒険者として過ごしていたリットの辺境スローライフ第8巻。デーモンも絡んだ大きな事件も一区切りして、また元のスローライフに戻っていく平和な二人暮らしの巻。最初から読み返すと‥偶然の再開→恋人→新婚さん気分(今ここ)って順調なステップアップだよなあ。完全に薬屋の若夫婦なのでそのうち式が挙がると思います。

 さて一方で追放した方の勇者パーティ…うまくいかなくなってる描写はところどころありましたけどついに妹ちゃん(勇者)が動くゾルタンに向かっているのは偶然でもあり、レッドがゾルタンにいたから発生した因果のようでもあり。ただあの悪魔の薬が、勇者ルーティにとって希望の薬となるのも切実な話だなとは思いました。この世界の「加護」って、力を得る代わりに衝動に縛られる呪いのような側面もあるんだよな。多くの人はそこそこの加護と衝動でそれなりに暮らしているようなのだけど、強力な加護と衝動に振り回される人にとっては呪いの武器みたいなものなんじゃないかって感じるときもあります。

 加護に振り回されるその一人でもある勇者ルーティが、レッドとリットの暮らすゾルタンで何を得るのか。個人的にはそのまま住み着いてしまえって感じなんだけどそうはならんやろかな。まず兄に遭遇するのかからだもんな(兄目当てで来たわけではないから)

 それに完全に巻き込まれた格好のアサシン、ティセの耐えない気苦労のほうが不憫なのかもしれんと個人的には思いつつも応援しています。がんばれ。

小悪魔系後輩美少女リスティナちゃん参戦!「不遇職『鍛冶師』だけど最強です ~気づけば何でも作れるようになっていた男ののんびりスローライフ~」6巻【#漫画感想】

不遇職『鍛冶師』だけど最強です ~気づけば何でも作れるようになっていた男ののんびりスローライフ~(6) (マガジンポケットコミックス)

 神様より与えられた神器はハンマー、職業は不遇職と呼ばれる「鍛冶師」の少年レリウスの冒険譚6巻。グリードラッドの騒動が収まるまではタイトル見て「のんびりスローライフ…?」って感想でしたが、王都に来てタイトル通りの日常が始まりそうでよき。幼馴染のリンは「勇者」を引き当てたがためにその責務を果たすため離れ離れになって、彼女の力になるため努力していたレリウスの気持ちにも一つの区切りがついているのかなと思います。勢い余って勇者より強くなってそうなのはお約束ですが。何なんでしょうね「鍛冶師」って…能力的にも「鍛冶」の枠に収まっていない、チートと呼ばざるを得ないほど強力な職業。わざわざ不遇職に定められているらしいから、おそらく何か秘密があるのだろうと思いますが。

 それで今巻は王都に来てからレリウスたちの店にバイトとして応募してきた小悪魔系後輩美少女リスティナちゃんの出番。あーまた一人…レリウス、鈍感すぎて下心ないのがそのまま伝わるから逆にモテるんだろうなあ…さらにフィーラさんとの中も縮まりそうなうえ、兄公認みたいな雰囲気まで出てきている。王都にいるのにひとりだけ学院で過ごしてるリンちゃんピンチがつのりますね。レリウスが王都に来ていることに感づいたリンちゃん、動くんでしょうか?

 加えて対人戦を経て、レリウスの力が相当なことも証明されましたね。新しいスキルも手に入れたし。また強くなるレリウス。ただ当初掲げていた「勇者リンとともに戦う力を得る」目標がいったん達成できた今、これ以上の力を欲しているのか。また仲間たちの「夢」に触れることで彼自身の先を考える章になるのかもしれません。

「不遇職『鍛冶師』だけど最強です ~気づけば何でも作れるようになっていた男ののんびりスローライフ~」6巻より

 なるほど貴族と平民に分かれている世界だと、「貴族様ごっこ」って側面もあるのかという知見を得た。クルアさんはもう駄目だが。

孔明 VS KABE太人 激しいラップバトルの幕が開く「パリピ孔明」3巻【#漫画感想】

パリピ孔明(3) (コミックDAYSコミックス)

 現代日本に転生し熱いラップバトルを繰り広げる孔明。2巻で野外フェスが完結し、そこから始まった10万イイネ獲得チャレンジの開始、達成するために新たなる仲間が必要と最強ラッパーを煽って始まるラップバトル。お経みたいって言われてるの草。でも逆にわかる気も。

 バトルの相手はKABE太人。彼視点での物語進行で孔明孔明っぽい謎のおっさんって感じになってるのよかった。ただ孔明と関わって、最終的には彼自身もいい方向に吹っ切れたのはよかったんじゃないかと思います。あと赤兎馬さんが漢詩の解説してるの地味に草。

 ラップバトルのために細かい仕掛けをしたうえそれをおくびにも出さない孔明はマジ孔明なんだよな。野外フェスのときもそうなのだけど人を丸め込むのがうまい。人の心の機微がわからないと軍師できないってことかな…

 また英子とナナミの出会いもこの巻から。「好敵手」と卦にでるような関係だけど、立場の都合なんかも絡んできて難しい関係になりそう。ただ悪い関係じゃない。英子もまたひとつ吹っ切れて次のステージへ。「たみくさ」ってひらがななところがかわいいし彼女らしくて好き。

孔明あるところに計略あり「パリピ孔明」2巻【#漫画感想】

パリピ孔明(2) (コミックDAYSコミックス)

 現代に転生した諸葛亮孔明、渋谷のハロウィンで英子と出会い彼女をシンガーとして成功させていくクラブシーン成り上がり第2巻! しかし孔明の立ち位置はマネージャーでいいのかな。プロデューサー…とは呼ばないのかどうなのか。個人的にアイドルプロデュースのほうが身近な呼び方になってしまっているのだけどアイドルって雰囲気でもないんだよね。やっぱマネージャーかな。(業界のことはあまりわからなくてごめん)

 さて野外フェスでまた発揮される孔明の計略…タイミング、狙った効果、対バン相手へのフォローなんかも含めて完璧が過ぎる…さすが歴史に名を残す天才軍師です。

パリピ孔明」2巻より

 クッ○パッドは馴染みすぎじゃろ草生える。(言語はなぜか最初から自然に使えるようだけど)この適応力の高さも才能の為せる技なのか。

 でも計略で成果を手にしてそこから過去の自分に思いを馳せるあたりはぐっときますね。結構なんか、最後に酒を酌み交わせなかったとかそういうさりげないことが多分ずっと引っかかってるんだろうなと。ウェイウェイしてても彼は戦乱の世に生きた人だったことが時折思い出されます。現代の人からすると大層な目的に思える「天下泰平」…飄々としてるから本気度が測れないんだけど、もしかしたら三国志の時代もこんな調子だったのかなあ。

 また英子ちゃんの背中を後押ししたりKABE太人を挑発したり、若い人のメンター役にもなっているような孔明三国志時代こういった動きがあったのかはわからないですけど、心の機微を読む策略家の本領はこうったところでも発揮されるかもですね。

 今巻後半から次回はKABE太人の出番。才能に心が追いついてないような彼を孔明はどう変えるのか。

パリピ孔明」2巻

 このナチュラルに英語で煽ってくるのほんとすき。

諸葛亮孔明、現代日本に転生しシンガーEIKOのマネージャーに「パリピ孔明」1巻【#漫画感想】

パリピ孔明(1) (コミックDAYSコミックス)

 天寿を全うした天才軍師諸葛亮孔明、なんの因果か現代日本に転生ーーそしてボーカリストEIKOの軍師となって彼女をスターダムに押し上げる、プロデュース業が始まる…タイトルや表紙の雰囲気から当初、聖☆おにいさんみたいに現代日本でゆるゆるやる話だと思っていたんですが全然違っていて、本格的に英子ちゃんのマネージャーとして彼女をプロデュースし、どんどん成り上がっていくストーリーでした。タイトルだけで優勝できそうな勢いのパワーを秘めている点も否定できない。

 孔明孔明のイメージ通りすぎて出落ちとしても完璧なんだよな…なんかこう、静かに飄々としたおじさんって感じの。

パリピ孔明」1巻より

 草しか生えない。

 そして孔明が仕える(?)英子が動きに元気があふれる女の子で、動作の静かな孔明との組み合わせが心地よいように思います。英子ちゃん出てくると画面がにぎやかになるよね。

パリピ孔明」1巻より

 ステージに上っているところももちろんですが、こういった日常の所作に華があるように感じるところスキなポイント。

 また三国志エピソードが物語に絡んでくるのもじわじわきます。石兵八陣はFGOで見たがクラブで見るとは思わなかった三国志マニアのオーナーとの会話が絶妙に噛み合ってるのも草。オーナーは孔明なりきりのマニアと話してるつもりだろうけど当人にとっては思い出なんだよなあって。

 そして孔明が英子の曲を3回聴いたことで、彼女の軍師(マネージャー)として就任するところも、三顧の礼になぞられていて。英子からみたら、よくわからないけどくじけそうなところを励ましてくれてるおじさんなんだろうって感じなのだろうけど、そういう微妙なずれがまたぐっときます。

 1巻ですでに軍師として活躍し始める孔明と、軍師によってその輝きが表に出始めたシンガーEIKO。どうなっていくか楽しみです。