つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

小悪魔系後輩美少女リスティナちゃん参戦!「不遇職『鍛冶師』だけど最強です ~気づけば何でも作れるようになっていた男ののんびりスローライフ~」6巻【#漫画感想】

不遇職『鍛冶師』だけど最強です ~気づけば何でも作れるようになっていた男ののんびりスローライフ~(6) (マガジンポケットコミックス)

 神様より与えられた神器はハンマー、職業は不遇職と呼ばれる「鍛冶師」の少年レリウスの冒険譚6巻。グリードラッドの騒動が収まるまではタイトル見て「のんびりスローライフ…?」って感想でしたが、王都に来てタイトル通りの日常が始まりそうでよき。幼馴染のリンは「勇者」を引き当てたがためにその責務を果たすため離れ離れになって、彼女の力になるため努力していたレリウスの気持ちにも一つの区切りがついているのかなと思います。勢い余って勇者より強くなってそうなのはお約束ですが。何なんでしょうね「鍛冶師」って…能力的にも「鍛冶」の枠に収まっていない、チートと呼ばざるを得ないほど強力な職業。わざわざ不遇職に定められているらしいから、おそらく何か秘密があるのだろうと思いますが。

 それで今巻は王都に来てからレリウスたちの店にバイトとして応募してきた小悪魔系後輩美少女リスティナちゃんの出番。あーまた一人…レリウス、鈍感すぎて下心ないのがそのまま伝わるから逆にモテるんだろうなあ…さらにフィーラさんとの中も縮まりそうなうえ、兄公認みたいな雰囲気まで出てきている。王都にいるのにひとりだけ学院で過ごしてるリンちゃんピンチがつのりますね。レリウスが王都に来ていることに感づいたリンちゃん、動くんでしょうか?

 加えて対人戦を経て、レリウスの力が相当なことも証明されましたね。新しいスキルも手に入れたし。また強くなるレリウス。ただ当初掲げていた「勇者リンとともに戦う力を得る」目標がいったん達成できた今、これ以上の力を欲しているのか。また仲間たちの「夢」に触れることで彼自身の先を考える章になるのかもしれません。

「不遇職『鍛冶師』だけど最強です ~気づけば何でも作れるようになっていた男ののんびりスローライフ~」6巻より

 なるほど貴族と平民に分かれている世界だと、「貴族様ごっこ」って側面もあるのかという知見を得た。クルアさんはもう駄目だが。

孔明 VS KABE太人 激しいラップバトルの幕が開く「パリピ孔明」3巻【#漫画感想】

パリピ孔明(3) (コミックDAYSコミックス)

 現代日本に転生し熱いラップバトルを繰り広げる孔明。2巻で野外フェスが完結し、そこから始まった10万イイネ獲得チャレンジの開始、達成するために新たなる仲間が必要と最強ラッパーを煽って始まるラップバトル。お経みたいって言われてるの草。でも逆にわかる気も。

 バトルの相手はKABE太人。彼視点での物語進行で孔明孔明っぽい謎のおっさんって感じになってるのよかった。ただ孔明と関わって、最終的には彼自身もいい方向に吹っ切れたのはよかったんじゃないかと思います。あと赤兎馬さんが漢詩の解説してるの地味に草。

 ラップバトルのために細かい仕掛けをしたうえそれをおくびにも出さない孔明はマジ孔明なんだよな。野外フェスのときもそうなのだけど人を丸め込むのがうまい。人の心の機微がわからないと軍師できないってことかな…

 また英子とナナミの出会いもこの巻から。「好敵手」と卦にでるような関係だけど、立場の都合なんかも絡んできて難しい関係になりそう。ただ悪い関係じゃない。英子もまたひとつ吹っ切れて次のステージへ。「たみくさ」ってひらがななところがかわいいし彼女らしくて好き。

孔明あるところに計略あり「パリピ孔明」2巻【#漫画感想】

パリピ孔明(2) (コミックDAYSコミックス)

 現代に転生した諸葛亮孔明、渋谷のハロウィンで英子と出会い彼女をシンガーとして成功させていくクラブシーン成り上がり第2巻! しかし孔明の立ち位置はマネージャーでいいのかな。プロデューサー…とは呼ばないのかどうなのか。個人的にアイドルプロデュースのほうが身近な呼び方になってしまっているのだけどアイドルって雰囲気でもないんだよね。やっぱマネージャーかな。(業界のことはあまりわからなくてごめん)

 さて野外フェスでまた発揮される孔明の計略…タイミング、狙った効果、対バン相手へのフォローなんかも含めて完璧が過ぎる…さすが歴史に名を残す天才軍師です。

パリピ孔明」2巻より

 クッ○パッドは馴染みすぎじゃろ草生える。(言語はなぜか最初から自然に使えるようだけど)この適応力の高さも才能の為せる技なのか。

 でも計略で成果を手にしてそこから過去の自分に思いを馳せるあたりはぐっときますね。結構なんか、最後に酒を酌み交わせなかったとかそういうさりげないことが多分ずっと引っかかってるんだろうなと。ウェイウェイしてても彼は戦乱の世に生きた人だったことが時折思い出されます。現代の人からすると大層な目的に思える「天下泰平」…飄々としてるから本気度が測れないんだけど、もしかしたら三国志の時代もこんな調子だったのかなあ。

 また英子ちゃんの背中を後押ししたりKABE太人を挑発したり、若い人のメンター役にもなっているような孔明三国志時代こういった動きがあったのかはわからないですけど、心の機微を読む策略家の本領はこうったところでも発揮されるかもですね。

 今巻後半から次回はKABE太人の出番。才能に心が追いついてないような彼を孔明はどう変えるのか。

パリピ孔明」2巻

 このナチュラルに英語で煽ってくるのほんとすき。

諸葛亮孔明、現代日本に転生しシンガーEIKOのマネージャーに「パリピ孔明」1巻【#漫画感想】

パリピ孔明(1) (コミックDAYSコミックス)

 天寿を全うした天才軍師諸葛亮孔明、なんの因果か現代日本に転生ーーそしてボーカリストEIKOの軍師となって彼女をスターダムに押し上げる、プロデュース業が始まる…タイトルや表紙の雰囲気から当初、聖☆おにいさんみたいに現代日本でゆるゆるやる話だと思っていたんですが全然違っていて、本格的に英子ちゃんのマネージャーとして彼女をプロデュースし、どんどん成り上がっていくストーリーでした。タイトルだけで優勝できそうな勢いのパワーを秘めている点も否定できない。

 孔明孔明のイメージ通りすぎて出落ちとしても完璧なんだよな…なんかこう、静かに飄々としたおじさんって感じの。

パリピ孔明」1巻より

 草しか生えない。

 そして孔明が仕える(?)英子が動きに元気があふれる女の子で、動作の静かな孔明との組み合わせが心地よいように思います。英子ちゃん出てくると画面がにぎやかになるよね。

パリピ孔明」1巻より

 ステージに上っているところももちろんですが、こういった日常の所作に華があるように感じるところスキなポイント。

 また三国志エピソードが物語に絡んでくるのもじわじわきます。石兵八陣はFGOで見たがクラブで見るとは思わなかった三国志マニアのオーナーとの会話が絶妙に噛み合ってるのも草。オーナーは孔明なりきりのマニアと話してるつもりだろうけど当人にとっては思い出なんだよなあって。

 そして孔明が英子の曲を3回聴いたことで、彼女の軍師(マネージャー)として就任するところも、三顧の礼になぞられていて。英子からみたら、よくわからないけどくじけそうなところを励ましてくれてるおじさんなんだろうって感じなのだろうけど、そういう微妙なずれがまたぐっときます。

 1巻ですでに軍師として活躍し始める孔明と、軍師によってその輝きが表に出始めたシンガーEIKO。どうなっていくか楽しみです。 

無表情腹ペコ怪力少女少女、参戦!「八男って、それはないでしょう!」10巻【#漫画感想】

八男って、それはないでしょう! 10 (MFC)

 転生先は貴族の八男坊スタート…ではあるけど持ち前の魔力で大手柄を上げ今や実家より上の立場になってしまってるヴェンデリン。貴族 兼 冒険者の成り上がり録第10巻です。もちろん嫁(候補)も増えていく。BOOK☆WALKERマンガ読み放題で最新10巻まで入っていたからつい読んでしまいました。(5/23に 11巻が出るからもうすぐ最新じゃなくなるけど)

 実家の領地で行ったアンデット討伐も無事終わり…そして本格的に長男クルトと対立の道を選ぶヴェンデリン。…といっても勝負は圧倒的すぎるのだけどな…そも、すでに冒険者としての功績で独立した貴族として認められているうえに、資金の面では私財が億とか兆とか普通にあって…だからたぶん跡目争いはおまけで、ここから領地経営ターンが始まったりするんだろうか。クルト側もわかりやすく悪者だしな…

 しかしそんな陰謀と領地経営だけでなく無表情腹ペコ怪力少女ヴィルマちゃんが本格参戦したことが今巻の華。うん。クマとか蛇とか元気に頭を飛ばしてます。

なってしまった悪役令嬢に「悪役令嬢になりました。」【#漫画感想】【#完結】

悪役令嬢になりました。 (レジーナCOMICS)

 タイトルがストレート。事故で乙女ゲーの世界に転生した記憶を持つ悪役令嬢エリカの物語。ただ世界にとって重要人物でもあるようで、転生の際に神様から「ある時期」まで生きていてもらう必要があるとのこと。世界がループしていて魂のすり減った「本物のエリカの代役」ってポジションのスタートですね。「なんなら聖女になってもいい」とか言われてるのどうせループするからなのかなあ。

 悪役令嬢エリカになってからは処刑エンド回避準備の店舗経営に隣国の王子様と急接近、また正ヒロインとの対立とすごく順調な脱・悪役令嬢破滅ルートムーブをしていきます。話のテンポもよくするすると読めて良い。

 ヒロインポジションであるカノン嬢のほうが悪役っぽいのはお約束としても、彼女のほうも世界のループを把握していてエリカと対立することになる点はただのヒロインから一歩進んだところにいるかもと思えます。幸せな結末のかは感想別れるところかもしれないけれどね。

 タイトル回収までこの一冊で完結していてすんなり読み切れてよかったです。その後に続きそうな展開でもあったけど…それはそれとして。

散歩に出たらベヒモス連れて皇帝に会ってきたみたいな平和な世界「勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした」6巻【#漫画感想】

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした (6) (角川コミックス・エース)

 勇者召喚に巻き込まれただけの(ほんとに)一般人の大学生、宮間快人の平和な異世界日常劇のような第6巻。能力チートはないけれど、その人柄が世界の王、権力者を惹きつけてコネクションが広がっていく、そんな日常を楽しむシリーズです。世界は平和でも人と人(神)との物語はあるんじゃよ。

 今回はアルクレシア皇帝陛下との謁見…と思ったらすでに見知った人だったりと。クリスさん、男装の麗人って感じですが結構したたかな面もありますね。こういうところは国の代表だなと。アリスの当たりがきついのは少し気になりますが。アリス自身、ひねくれ者なところがあるように思うから、ただ気に入らないだけなのかもしれないですけれども。

 しかしちょっと出かけたと思ったら皇帝陛下に謁見してベヒモス連れて帰ってきたでござる、みたいなカイトの突拍子のなさを引き受けるリリアさんの気苦労もまた増える。この人も王女様だったはずなんだけど苦労人感のほうが強まっていて良い(いいのか)。

「勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした」6巻より

ほんとになんなんだろうね。ここすき。