つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

「俺は星間国家の悪徳領主!」2巻【#漫画感想】

俺は星間国家の悪徳領主! 2 (ガルドコミックス)

 悪徳領主を目指す転生主人公リアム。「案内人」の悪意をものとせず領地を発展させていくのだけど…その様子が気に入らない「案内人」の不穏な動きが…? みたいな感じで終わったと思った前回だったのですが…「案内人」なんか一人で納得して帰っていってしまった…実はいい人か…?

 なんてことは知らないリアムはその後も順調に領地を発展させていき…うーん悪徳‥狙ってるんだか狙ってないんだかわからん施策の当たり方で名君扱いになっていくのは、周りにとってもこれていいんだろうな…

 で、のんきに発展していくかと思ったけれど、海賊で領地がピンチになり、これまでのリアムの努力(?)が試される展開にもなってきましたがここからがロボットで無双だよ! そういうことだ!

 主人公のチートっぷりより「案内人」の裏目っぷりのほうが気になるまでありますね、ここまでくると。ただリアムも別にチート能力を授かってるわけではなかったはずだが…そう考えるとなんだろうな、奇跡のコラボレーション…? とにかく「案内人」には感謝でしょうねこれ。

おっさんダンジョンへ「異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く?」8巻【#漫画感想】

異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く?8 (アルファポリスCOMICS)

 異世界に転移したタクマの放浪記第8巻。ウィタを狙ってきた怪物、13号との戦いも一旦幕を引いて、ウーオの街も落ち着きを取り戻したら次の旅へ…タクマはこの街に馴染みそうだなと思っていたのだけど、やっぱり旅立つことになってしまうのは宿命かなあ…

 でも元海賊のデルフィはそのまま街に残って、タクマとは別れることになって。根無し草より街での居場所をみつけていくことがデルフィの未来、本当の望みに繋がっていくのかなと思いますが。この漫画、タクマが関わった人たちは基本的にそのままそこに残るけれど、再登場も普通にあるから今生の別れってわけでもないよね。多分。

 それで次はダンジョン…ダンジョンか。また異世界っぽくなってきたな。でも入り口の街でもう事件起こってるんだけど。ナビの妹精霊ナギも出てきたり、ナビが実体化したりもして新章らしい展開の切り替え。ナギのやんちゃぶりがもうこの時点でよくわかってしまうのだけど…どういうことになるんだろうこれ。

 それはそれとして記事書く際にタイトルで検索かけてたら**サジェストに「ひどい」とか出てきてなんだこれって思って少し見て回ってると原作だとタクマさんだいぶやべーやつっぽくて草。どういうことだってばよ…(原作未読)

 コミカライズの際にだいぶ変更入っているっぽいのかな、俺の知ってる漫画版タクマさんは強すぎる力を持て余して苦悩しつつ、それでも困っている人を放っておけない不器用なおっさんなんだよな…どうなっているんだ…

かわ…「辺境の老騎士 バルド・ローエン」8巻【#漫画感想】

辺境の老騎士 バルド・ローエン(8) (ヤングマガジンコミックス)

 引退した騎士バルド・ローエン卿一行の辺境漫遊記。ふとしたことから協力することになった騎士ドリアテッサの目的のため、魔獣討伐に挑む第8巻。グルメ旅の側面もありますが、架空の食事であることと、美味を求めるよりどの食事も素晴らしい…といった感謝の面が大きく出ていて、グルメ漫画とはまた違った味わいがあると思います。

 バルドの渋いモノローグ多めでしっとり落ち着いた描画の作品ですが、

「辺境の老騎士 バルド・ローエン」8巻より

ドリアテッサの合流している今は画面が華やぎますね。ずっといてほしい。これだけ綺麗に穫れるとそうなるよね。わかるわ。血抜きされてるところを見つめてるのもまた。

 ドリアテッサには政治的な事情も絡んできて複雑になっていて、次から次へと…みたいなところがあってあまり落ち着けませんが、まだしばらくは一緒にいそうですね。

 また今巻からおそらく次巻にかけては、ドリアテッサより赤鴉ーーヴェン・ウリルについて焦点が当たりそうに思います。謎の多い達人ですけれど、盗賊退治の様子やそれこそ次巻予告では不穏な空気もあって‥命のやりとりは舞台設定上仕方ないとは思いますが、ご一行に馴染んでいた様子だと思っているので、このままそこそこ平穏に旅を続けていってほしいなと。

転生先で悪徳領主を目指す!‥のだけど?「俺は星間国家の悪徳領主!」1巻【#漫画感想】

俺は星間国家の悪徳領主! 1 (ガルドコミックス)

 現世で不幸な人生を終えた主人公が異世界星間国家の伯爵領主リアムに転生し、そのまま領地を受け継ぎ発展させていく無双領地経営第1巻。本人は悪徳貴族を目指しているつもりだけど…「まず発展させんと話にならん!」と領地経営に力を入れたり、前世のトラウマから汚職役人を容赦できなかったり…剣術の修行とかみてても多分、根が真面目なんだよなリアム。(だから前世であんな終わり方をするともいえる…そう簡単に人は変わらんな)

 ただスタートからいきなり領地を受け継いだりするのは何か異世界補正がかかっているのかと思ったら、両親がドクズなだけとか不幸の種はあちこちにありそうで、一筋縄でいかない無双領地経営になりそう。そもそも主人公をこの世界に転生された「案内人」が、人の不幸を糧にする(文字通りエネルギーに変えているよう)ため、希望を見せつつ幸福を搾取する詐欺師のようなものだから。リアムの状況は必然ではある。でも、それも無自覚無双で打ち破っていくような活躍で「案内人」の思ったとおりには進んでおらず、想定外の事態に「案内人」がどう出るのかが今後のポイントになるのかもしれないですね。「案内人」がどこまで世界に鑑賞できるかで今後が決まってくるかもしれない。人の意志を操るところまでできそうな描写があるから、かなり広範囲に影響を出せるのかもなと思うと強力ですね…

 優秀なサポートAIロボット「天城」が何かの罠なのか…とも思ったけど普通に優秀なだけで、逆に頼り切りになったら最後人間いらんくなるわとすら思えるレベル。歴史上、AIに支配されていた過去があるのも納得できる。ロボットらしく最適解を出そうとしているから、下手するとこの領地で過去の戦争の再現になるか、またはAIを活用しすぎて勢力を広げ、帝国にとっての「悪」になる可能性まであるんじゃないかと思えてきます…「悪徳領主」ってもしやそういう意味か。と勝手に考えたりする続きが興味深い作品です。

新しい王子様と事件の幕が開く「悪役令嬢の取り巻きやめようと思います」5巻【#漫画感想】

悪役令嬢の取り巻きやめようと思います 5 (アリアンローズコミックス)

 転生したら悪役令嬢…の取り巻き(モブ)から始まった乙女ゲームの世界。運命を変えようと少しづつ努力してるうちにむしろすっかりヒロインのようなポジションになってたコゼット。ヒロインだったアンジェとの和解もでき、レオンハルト王子との関係も良好で順風満帆だった第5巻。タイトルはスタート地点だったんだけど、もうモブでも取り巻きでもなくなってますよね。

「悪役令嬢の取り巻きやめようと思います」5巻より

 けど今巻から本格的に登場するミカエルや、舞台となっている国もどうもゲームの続編でもあるみたいで…元悪役令嬢レミーエとエリオットの結婚式に参加したコゼットたちも、また大きな事件に巻き込まれていくんですね。おそらくだけどアンジェのゲーム知識(コゼットより詳しい)が鍵になってくるように思うので、改心したこの子にもスポットが当たるといいなあと思います。逆断罪されたときはひどい状態だったけど、再登場してからは応援したい。

 ミカエルはコミカルにもシリアスにもいいキャラしてますね。ぐいぐい来る系だからコゼット押し切られる可能性も…あるのかなあ。ないか。(友だちづきあいで終わりそう) ただ彼とエリオットを中心に政治的派閥の陰謀が渦巻いていくなかで、どうなるかはわからないですけれど。しっかり巻き込まれていますし。

お遥とのループもクライマックスへ…「何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?」5巻【#漫画感想】

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?(5) (ヤングマガジンコミックス)

 「本能寺の変」で死んだ織田信長が、その死の運命を回避するため時間遡行を繰り返す歴史改変ファンタジー第5巻。大きく歴史が変わって本能寺の変は免れ、侍女から武人になっていたお遥と駆け抜けた世界線のクライマックス。お遥…ループものだと基本的にバッドエンドで終わるからいけねぇや…一途に忠義を尽くすお遥に心意気を示す信長の姿、バッドエンドだとしても熱いですよね。ここまでで「大義であった」と信長が心からねぎらったものは一体どれくらいいたんだろうな…この世界線のお遥とはもう二度と会うことがないと理解しているからかもしれないし。

 またこのループシステムが、世界としては「信長死亡後もそのまま続いている」系だとも明かされていますね。信長の主観からは「リセット」だから当人は気づいていないし、やることはあまり変わらないけど。ただ時間遡行もので、作品内でのパラレルワールドの扱いが明言されるのは珍しいかもしれないですね。これもなにかの伏線になっていくのかな。

 ただそういうことだと 最初の頃のやらかしループとか久しぶりに盛大に燃やした本能寺とか、なかったことにはなってないってことだよな。草。

 次のループは天正三年、明智光秀を送り出すところから。まだ童のお遥がいるのちょっとジンと来るね。同時に、あのループでの「お遥」はいないんだなあって気持ちも。前のループから得た反省点を真摯に(あの信長が)生かしてことを運び、またとうとう第三の天下人、家康も出てきて正史から大きくずれていく世界線になっていく予感です。最後やっぱり燃えてるのは草なんじゃが

堂々完結らしい「二度目の人生を異世界で」10巻【#漫画感想】

二度目の人生を異世界で 10 (MFC)

 大往生して異世界転生した剣士、クヌギ・レンヤの冒険譚、全10巻にて完結。人族の勇者との戦争が決着して、異世界生活はまだまだ続くよエンド。

 勇者率いる聖王国軍との戦争では、これまでの冒険で縁のある仲間が集結しての総力戦、またレンヤと勇者の直接対決とオーソドックスな闘いへ。決着は少々すっきりしないものではあったけど仕方ないかな。戦後処理もある意味お約束。でもレンヤ、堅物な正確なうえに一度大往生してる年齢だからか相変わらず枯れてるんだよなあ。そこでバランス取ってるところはあるかもだけど。

 ともあれ一区切りしたタイミングでの完結で、綺麗に終わったのではと思います。レンヤの異世界生活はこれからだ!

 この作品、原作小説がアニメ放映されるあたりでごたごたがあってキャンセルされちゃってたんですが、コミカライズ版はここまで継続できてよかったなと思います。いろいろな意見があるとは思いますけど個人的には、作者の過去発言掘って作品をキャンセルするのはおかしいと思うし、また最初に火が付いた虐殺がどうとかって炎上もえぇ…? って感じでしたし。あの騒動も2018年のことか…漫画はここまでで完結が予定通りのようなので、お疲れ様でしたって話。