つんどくダイアリー

つんどくダイアリー

わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

「<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-」1~4巻 ジャイアントキリングが熱い! 無限の可能性をつかみ取るリアルVRMMOファンタジー!【ラノベ感想】

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)

 リアルVRMMO世界で広げられる熱血英雄譚! 王道な感じがとても良いです。

リアルさが段違いの夢の仮想ゲーム「Infinite Dendrogram」

 西暦2043年、世界各国同時に発売されたVRMMO「Infinite Dendrogram」。

 とてもゲームとは思えないと評判のそれを、椋鳥玲二 (プレイヤー名:レイ・スターリング)が手にとってスタートするところから始まります。

 リアルなVRMMOかーとか最初のほうはチュートリアルっぽいなーとか思って読んでいましたが、実際にゲームがスタートするとリアルってほんとにリアルかよみたいな現実に遭遇したり、レイの≪エンブリオ≫であるネメシスの獲得した能力がジャイアントキリング特化すぎてなるほど無限の可能性…みたいになったり、レイのゲームだけどゲームを超えた真剣さに熱さを感じたりで、気がつくと既刊4巻まで読み終わってました。面白い。

 やはりレイくんが困難に向かっていくところが一番熱いポイントです。VRMMOもので難しい「これはどれだけリアルでもゲームであるから現実には影響しない(だからプレイヤーはゲームとして楽しんでいる)」と「登場人物が真剣にやっていないと面白くない」のバランスがレイくん割と後者に全振り。それが、「ゲームらしからぬリアルさのシステム」や「NPCとはとても思えない思考をするNPC」たちと上手くマッチして、あたかもVRMMOを通じて異世界にアクセスしているかのような錯覚まで感じるところです。

 後から思い返すと都合良くスキル覚えていったなあとか、最初から集まる人達が凄い人達ばかりだとか思うところもありますけど、読んでいる最中は展開のアツさに押されているし、それなりに納得できる条件などでもあったりしてあからさまなチート感を感じなかったのも上手いところかも。

無限の可能性と自由さを誇るゲームシステム

 また特徴的なのがこのゲームシステム。「現実と遜色ないほどリアル」や「現実の1日がゲームの3日」、「人間と間違えるような思考性能のAI (NPC)」あたりなどラノベ的にはそれなりに普通なのですが、「イベントはプレイヤーの攻略可能不可能に関わらず発生し、時間経過で進行する」「死んだティアン (NPC)は復活しない」そして「王や英雄など重要人物NPCも展開によって容赦なく死ぬ」までくると「そっちの方にリアルか…」みたいな感じになります。

 NPCが死んでしまうものもそう珍しくないかもしれませんが、そこにリアルさを感じるのは「イベントの発生は条件が満たされただけで、プレイヤー(がクリアできるかどうか)に配慮されているわけではない」「状況次第で、誰もが平等に」あたりが大きいかなと思います。つまりこれが現実。現実は待ってくれない…

 RPGの設定なんかでありがちな「ずっと前から山に棲みついて悪さをする山賊」みたいなのとかでもほんとに棲みついてるやつだったりしますし、スタート地点のアルター王国が窮地に陥っているのも、ある意味ティアンとプレイヤーたちの選択した結果であったりしますし。

 そんな世界ですから特徴的なデスペナルティー「死んだら24時間ログインできない」が生まれるわけで。このゲームで1日(ゲーム内時間で3日)ログインできなくなるってのは、状況によっては大惨事ですね…

 一方で、ゲームですからゲームらしさもあります。アイテム収納やクラスのパラメータ、HPやMP、SPなどなど。マスター(プレイヤーはゲーム内でこう呼ばれる)同士の会話なんかは、ここがゲーム世界だと思い出させてくれるものです。

 ゲームシステムとして最大の特徴はプレイヤーの脳波データに合わせてオンリーワンの進化を遂げるパートナー、「エンブリオ」。

 マスターの成長に合わせて自らも能力、形態を変えていくこのサポートシステムがまた多種多様…と言うより同一のものは存在しないくらいに自由度が高い。

 このエンブリオを所有していることと、死んでも復活できることがティアンとマスターの違いになります。逆に言えばそれ以外はティアンもマスターも違わず、ティアンでもゲーム内でユニークな≪超級≫クラスを獲得していたりします。それもまた自由。

 システムの自由さでいったら現実の高額知識と現地の魔術知識でロボット兵器が開発できるとかオリジナルモンスターが製造できるとかまであるのでだいぶやべー世界だなって思いますね。またモンスターとかも勝手に進化していったり新種誕生してたりして、もうこれ絶対制御してないよなって。

 こういう無茶な自由度のゲームを見るとデバッグ無理でしょ…っていつも戦慄します。(職業柄)

この世界で生きている、マスターとティアン、エンブリオたち

 この、割と普通に異世界っぽいところとゲームらしさが出ているところが混ざっているあたりにも面白さがありますが、そこで動いているキャラクターが気になるのもまたライトノベル。

 熱血気質のレイくんに、そのエンブリオで人型AIのネメシス (武器になる強気ロリ)。基本的にはこの二人視点でデンドロの世界が描かれていきます。

 集まってくるのも一癖ある美少年ルーク(とそのエンブリオ、淫魔のバビ)とか謎の記者マリーさんとかガトリングぶっ放すクマの兄貴とか多種多様。方やティアンはほんと普通にファンタジーしてて…聖騎士リリアーナさんとか見てると(ある意味)安心します。

 1巻、2巻はレイくんのエピソード中心だけど、3巻あたりから≪超級≫職の本格参戦、そしてそれぞれの戦いに繋がっていくところもまた熱いです。個人的には外伝から繋がってきているマリーさんとエリちゃんが良い。

 4巻では最高に熱いところで次巻を待てになってしまっているので次がとても楽しみです。

 「基本的にゲームなんだけどゲームらしくない」なかで、レイくんが特に「ゲームとは思えないと感じている」ところのバランス感が、そのまま異世界とかゲームプレイ感を出しているVRMMOものとは違った魅力になっているかもしれません。

 ルーキーが駆け上がっていく英雄譚として、また一つの世界が英雄達によって動いていく物語として、可能性ある面白いラノベです。

 また今井神先生によるコミカライズもありまして、無料で公開されているので気になった方はこちらも是非。

 熱いファンタジー漫画になってます。コテコテ装備の能力バトルとか十八番ですものなこの方。

 

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最高にかわいくがんばっているチビっこたちの「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149」1巻!【マンガ感想】

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149(1) (サイコミ)

 アンダー149!

少女達のシンデレラストーリーが始まる「第三芸能課」!

 今回のシンデレラガールズはちみっこたちが集まるコミカルで一生懸命な少女達の物語です。

 ありす、桃華、梨沙、晴、小春、千枝、薫、仁奈、みりあと子ども組の揃った「第三芸能課」。みんなホイホイされていく。

 みりあがこっちに居るあたりからアニメなどとはまた別の世界線であるようですがそれはそれでよし。期待と不安をない交ぜにしつつ元気のはじけるシンデレラストーリーです。

 所属メンバーも幅広く…いや基本元気いっぱいやな。小春と千枝が割と大人なしい組なくらい。良い。

出番を待っていた少女達と仕事を振られたPとの出会い

 そしてそんな彼女たちとプロデューサーが出会うところから始まるわけですが、今回異質なのはプロデューサーがアイドル事務所のお仕事として任されたのが、彼女たちのプロデュースだったってところですね。(デレマスは基本、プロデューサーがアイドルを見初めてくる流れになってる

 さらにプロデューサー当人は大人のアイドルが好みでありすたちは完全に子ども扱いである。解せぬ。いやそうじゃなかったらやばいか。やばいな。

 まあこのPもわりとちんちくりんで物理的にも言動的にも目線が近い…まあなんか兄ちゃんが増えたみたいなところまであるからすべてがアンダー149。

でも抑えるところはしっかりと、まっすぐ向き合う少女達

 しかしでも正式にプロデューサーを迎え入れて徐々に活動を増やしていく第三芸能課の面々。

 プロデューサーもなんだかんだいって仕事している大人なわけで、時に「プロデューサーらしく」少女達を引っ張っていきまた彼女たちもそれに応えるように成長していく姿があり。

 素直だったり素直じゃなかったりする、大変良い成長物語を見ることができるんじゃないかと思います。

ドラマCDは6.5話! 1巻の後のお話!

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149(1) SPECIAL EDITION (サイコミ)

 そしてSPECIAL EDITIONに付属のドラマCDは6話の後のお話です! 1巻がちょうど6話までなので1巻の後のお話ってことですね! 完全にありすと桃華ちゃま。

 1巻ラストにも少し重なっていて二度おいしい感じが流石です。

 またカバー曲として「ハイファイ☆デイズ (櫻井桃華、橘ありす)」「Orange Sapphire (市原仁奈、龍崎薫)」「お願い!シンデレラ (橘ありす)」が収録されていて大変テンションがあがりますね! (慈しむ目

 限定版は見かけたらゲットが原則。ですが割と多めに見かけたのでまだ大丈夫かもしれません。Amazonもまだいけそうですし(8/7現在)

 それはそれとして、この作品はCygamesの「サイコミ」レーベルなのですが、講談社と提携してやっていたんですね。ブログパーツに講談社って出てきて気がついた。へー。

アイドルマスターシンデレラガールズ5th LIVE TOUR 「Serendipity Parade!!!」 福岡公演LV行ってきました!

いよいよ地方エリアのラスト、福岡です!

1日目 7/29

 驚愕の大坪さんセンターな福岡公演…しょっぱなから「気持ちも体格もどっしり!」で始まるこれ。消えていくめんべいヨーグルッペうまかっちゃん。絶対面白いに決まってる…!

開幕YPTからのSUPERLOVE!

 「Yes! Party Time!」からスタートして「SUPERLOVE☆」に繋がるノリノリのスタート!

 今回はメンバーに上田しゃんがいるもんだから登場で着ぐるみ飛んできたらどうしようとか思ったけどそんなことはなかった。しかしYPTとの親和性は間違いなく高い。

 続く莉嘉の「SUPERLOVE☆」もノリノリのパーリー感あふれるナンバーでありふりふりしてるのほんと良いよね。でも「収録されないから言っちゃうけどお姉ちゃん二回呼んじゃった!」ってどういうことなの??

おさげあーちゃんかわいい

 そして出足から最後までずっと心を掴んで離さなかった金子さんのあのお下げ。画面に映るたびに(かわいい)(かわいい)

 金子さんは北九州市出身とのことで、まさに故郷へ錦を飾った格好です。(かわいい)

 何人かの友達が「チケット取れたよー!」って見に来てくれているらしいとのことでそれ自体はほほえましいエピソードなのですがよくよく考えると地方公演とはいえそうそう普通に取れるものでは…ガチ勢か…

 他にも声優さん自身が福岡出身の方が割といた感じで、帰郷も兼ねてるような公演なのかも。コレが後のすいとーよ選手権に効いてくる。良い。

よしのんロングヘアーをかいでる志季

 芳乃はロングヘアーのアイドルなのでそれに合わせて高田さんも「髪が生えました!」ってロングヘアーにしてたのは良いんですが、その後ろでその髪がものっそい気になってる志季。

 ちらちら映るとなんか髪いじってるのがなんていうか自由。最後は匂いかいでてたしなめられてた。自由。

イカしてる「Nothing but You」

 ニャンスペで早口を見守った後に「恋色エナジー」と「lilac time」でほっこりしてからの「Nothing but You」。

 やはりこの曲格好いいですね…みくにゃんが歌ってるのが意外っちゃ意外

みくにゃんのねこみみがない

 なんて思ってたらない! マジでか!

 まさかライブでも…プロフェッショナルみく…(詳しくはデレステの「Nothing but You」イベントコミュを参照。後からでもストーリーは解放できます)

しっとりめの曲が続いて祈りの花

 「この空の下」「桜の頃」そして「祈りの花」。しっとり和風な感じで流れる時間。「枝になりたい」 (大坪:談

 桜の頃メンバーに種崎さんも入ってて「和風ハンバーグってやつだね」とか言われていた後完全にフリーズしてたのが(かわいい)

 アドリブに弱いところがあるのかもしれないですね(かわいい)

青空!

 そーして! 青空広がる青空リレーションですよ!(かわいい)

 Dメロ (間奏抜けたあたり) からLV会場でも青いペンライトに切り替わっていって青空広がる! (ありがとうございます!

今回の王子様役は?

 相変わらず最初に何か運んできた時点で食べる予感しかしないおかしやさん。

 今日の王子様は青木さん。実物だとスマートにマントが似合ってるが二宮飛鳥って考えるとショタい。良い。

 青木さんって宝塚的な雰囲気がある美人さんなのでハマリ役ですねこれは。

優勝者しかいない第1回好いとーよ選手権

 第1回! 好いとーよ! 選手権!!

 この企画を通した人が優勝。

 「オルゴールの小箱」「パステルピンクな恋」「SUN♡FLOWER」そして「Star!!」と属性曲連後に来たバラエティコーナーで最初「すいとーよ」って何かわからなくてまた何か食べ物か(かな子センターだけに とか思っていたら全然違った。

 それぞれがキャラの台詞で「プロデューサーさん、好いとーよ♡」を含めた台詞で競うこの選手権、まずはBECAUSE種崎さんからのスタートでエアハンバーグで優勝。

 初手から優勝者が出てしまいました。続いて奏さん役の飯田さんも優雅に優勝。もしかして優勝者しかいないのではないか。

 続く藍原ことみさん(出血大サービスで優勝)、高田憂希さん(めんべい(明太子せんべい)に釣られて優勝(ちょろい)、後に土産物屋からめんべいが消えていく)、松井恵理子さん (王道ツンデレで優勝)、木村珠莉さん (ライラックの花言葉で優勝)、渕上舞さん (親戚のお姉さんから教わった博多弁で優勝) なんて優勝者しかいない…

 高まる下手のパッション勢の勢いがこれ、すべてを表しているといっても過言ではない。 (上手、下手に別れての開催で1日目は上手勢)

 その後協議が発生して選ばれた優勝者オブ優勝者は…相葉夕美役の木村珠莉さんでした!

 花言葉をうまく絡めていったテクニカルポイントが決め手となった模様です。

加蓮ソロからメモリーズ、奈緒ソロまでの美しい流れ

 さて異常な盛り上がりを見せた好いとーよ選手権も終わり、「Take me☆Take you」から加蓮新ソロ曲の「Frozen Tears」。

 ここから松井さんが登場して奈緒曲に繋がるのかな…って思ってたら二人で始まる「Memories」。そしてさらに奈緒新ソロ曲「Neo Beautiful Pain」。

 流れるように入れ替わり繋げていく一連のセットがとても良かった…

 さらに「Neo Beautiful Pain」では松井さんの張りのある声に加えてダイナミックな動きが目を惹き本当にパワーがある。松井さん、声の圧がなんかすごいんですよね。

 その後も「生存本能ヴァルキュリア」「Tulip」と繋がり、クールに決めつつ終わりに向かいました。

たねざきさんのあいさつぐだぐだ

 アンコール挨拶は1日目なこともあって、2日目も頑張ります! 的ななごやかさで進んでいきラストでまた完全にテンパってる種崎氏。

 謎の手の動きにつられてなんかだんだん見てるこっちも錯乱していくようなところが大変面白いんですがそこからまとめなければならない大坪さん。試される胴体着陸力(どっしり

 大分も行きたいですね…温泉か…

 
 それはそれとして渕上さんの「渕上舞だよー」っていうこの「知ってるよね?」感満載な出だしほんといいよね

2日目 7/30

 だんだんと混迷していく舞台。わかりあう芸人たち。

7月30日は城ヶ崎莉嘉のバースデー!

 ってことでお祝いモードで始まるライブ。そのまま莉嘉曲「SUPERLOVE☆」に繋がるものだから完全にバースデーライブです。ハッピーバースデー!

 そのことをお祝いしつつ割と涙ぐんでる山本さん。5年のつきあいになるキャラともなるとやはり感情が高ぶるよね。俺いまだに姉ヶ崎の佳村はるかさんと一緒にキュンキュンしてたの覚えてますよ (1stだったか2ndだったか…小梅ちゃんにキュンキュンしてたの) 何もかもなつかしい。

 それからバースデーといえば近く7月25日は高森藍子バースデーでもありました。ニアなんでここでお祝いしておきます。ハッピーバースデー!

じつはちゃんと福岡に降りてた下地さん

 昨日のライブで「福岡は空港を通過したくらいで」みたいなことを言ったところ、友人から「太宰府行ったじゃん!」ってツッコミが夜中に飛んできたそうで。ちゃんと情報拾われてる…(もしくは現地なのか

 下地さんも沖縄出身だそうだし九州率高い今回のメンバー。ほんとに錦を飾りに来た感じある。

ネコミミを久しぶりに外した人間の貴重な発言

 「しっぽがないと軽い。」ネコミミ関係なかった。

 自分をまげなかったみくがギャップ萌え狙いにつられてネコミミとしっぽを外した「Nothing but You」。

 ほんとに、2ndくらいからかな、ずっとネコミミシッポだった方の貴重な発言ではある。

 それで軽いって理由が、やっぱ踊ってるときに空気抵抗とかあったのかなあって思ってたら「しっぽつけてると気がついたら誰かしら掴んでくるから」とか猫か。まわりが。よく引っ張ってくると名指しされたのは下地さん。押忍にゃん…

 でもなんか前の公演でもみくのしっぽは誰かしらに気にされててなんとなくじゃらされてるような感じになってたので(かわいい)まあねこのしっぽだから仕方ない。

祈りの花からリレーションされる青空へ

 芳乃ソロ曲「祈りの花」が終了したところから間髪入れず繋がる「青空リレーション」。

 高田さんがまだ舞台に居つつ虹が架かる様子がLVでもはっきりわかりました。

 演者のスイッチはロック系の独壇場みたいなところがあったから割と新鮮です。

まさかの春野王子爆誕

 明太子の国から来てしまった春野王子。なんかもう一気にもっていきよった。上田しゃんすごい…

 2日連続で志貴くんなのかまた飯田王子と寄りを戻すのかって思ってたところに颯爽と現れる上田

 LV会場の空気が「!?」そして口元に何かつけたままかな子にシンデレラの靴を差し出す王子。思わず博多弁のかな子。唖然としたまま迎えるクライマックス。舞台袖から嫉妬の炎を燃やしつつにじり寄ってくる元カレ志貴くん。

 「あの王子は誰なんだい!?」と詰め寄られた大坪さんが「め、明太子の国の王子」とか口走り(明太子なのかよ)「僕との一夜は遊びだったというのか…!?」とさらに踏み込まれたら「ち、違う世界線だから…」完全に修羅場である。ちなみに志貴くんは厨二の国の王子である。

 さらになんかスイッチが入っているのか「王子役をやってくれたアナスタシア、なつきち、奏さん、飛鳥、鈴帆で『Kプリンス』ってユニット組んでほしい!!」とかいいだす大坪さん(横でまだ志貴くんがじっと見ている 元カレだらけのライブユニットロックすぎないですか。

 ちなみに志貴くんはその後、「もういい、僕は薬の国のプリンセスを見つけた…」「誰?」「だーれ?」「キミだよ!(藍原さんのほうを見て」

 藍原さん「浮気したじゃ~ん」見事にすげなくフラれており。

サンフラワーはひまわりであり藍子なんだね

 まあそれはそれとして今回の属性曲、Paは新曲「SUN♡FLOWER」である。

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(「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」より)

 つまり藍子である。

 所々でほんとなんかお下げの金子さんがカットイン入るみたいなの(かわいい)(かわいい)みたいに語彙力低下していますけれど(かわいい)

 Pa5人の弾けるパッションひまわりだからかわいいのは仕方ない。属性曲は割とさらっと流されてしまってる感じですしね今回。まあ次に控えているのがあの選手権だからそれも仕方ないのか…

優勝者しかいない好いとーよ選手権後半戦

 はーい!

 2日目にしてさらなる進化を遂げる大人気コーナー好いとーよ選手権!!!

 司会もさらっと高森さんから松井さんに交代して(あっ参戦するんだ)その上大坪氏がこの企画の主犯であることも明らかになり(大坪氏完全大勝利じゃねえか! ありがとうございます!)発案者大勝利ってレベルじゃなかった。

 トップバッターはバースデー城ヶ崎莉嘉役の山本さん。どう出るのかと思いきや突然始まる飯田さんのナレーション (LVカメラはよく対応しました) そして出てくるカブトムシ(小さいアクセ)! 初手から飛び道具満載で飛び出してきて最後は無邪気に「好いとーよ♡」優勝!

 やはり初手から優勝が決まる…だがシンデレラ一門の恐ろしさはここからだった。

 続く飛鳥役の志貴さんはクールにキメて優勝…した後に(我が身を振り返って)崩れ落ちる事態に。だんだん昨日と違う雰囲気が漂ってきていた。

 さらに中野有香役の下地さんは会場のプロデューサーに呼びかけてエナジーを貰って優勝。

 ある意味ダークホースの上田しゃん(春野さん)どう出る…と思ったらなんと直前の下地さんと同じようにプロデューサーに呼びかけ、「すいとーよ、って10回言ってな?」言われるままに10回繰り返すプロデューサーたち。よくある引っかけのフォーマットですがさて「ウチのほうが、バリ好いとーよ!」博多弁で優勝! 機転の勝利でもある。あと言った後で本人が舞台の端のほうに逃げていった勝利でもある。(会場に呼びかけるところが)直前と微妙にネタかぶりしてしまったところがつらかったとは本人の談。「わかる~芸人としてつらいよね~」とか芸人としてわかり合いはじめるのは大坪さん。アイドルとは…

 ともかく博多出身アイドルを上手く使った春野さんの次に来るのは大和亜季役の村中知さん。亜季もあまりそういうキャラではないからどうするのかと見守っていたら「純情ミッドナイト伝説歌います!」歌詞に「好いとーよ」を混ぜてくる絡めてで優勝を飾るもまたえらい勢いで崩れ落ちる村中氏。そしてなぜかその周囲をスキップして回るシンデレラ一門。なんだこの光景。

 このよくわからない空気の中でバトンを渡されたあーちゃん、高森藍子役の金子さん。横に並んでぽそりと漏らしてしまった感じの「好いとーよ」で完全正統派の優勝である。これがシンデレラの実力ってやつ…

 だが大トリを飾るのは前川みくであり高森奈津美さんである。始まるのは復刻ウェディングガシャの宣伝 (デレステで開催中!) そして新イベントの宣伝 (デレステでもうすぐ開催!) 前川ぁ! 経済を回す「すいとーよ」再び…

 
 そしてそして、真打ちが最後にやってくる…三村かな子役の大坪由佳さん、こちらも意味を知らずにプロデューサーに伝えてたかな子らしさ満載の台詞で見事優勝である。最後に正統派に戻ってきた。

 やはりどれも優勝級でしたが形の上ではひとつにしなければならず、協議が始まり(大坪さんは審査される側だから協議には加われず司会側だから実演チームにも加われずうろうろしてた)結果として上田鈴帆役の春野ななみさんが優勝となりました。やはりバリが効いた模様。

 ちなみに商品はすいとん(小麦粉の生地を手で千切る、手で丸める、匙ですくうなどの方法で小さい塊に加工し、汁で煮た日本料理。Wikipediaより) 作成セット。大坪さんが割と必死に自分を押し込もうとしていたように見えたのはこのためだったのだろうか。かな子…

ラストは種﨑さんが飾る九州最高!

 愉快な福岡公演もとうとうラストとなり、アンコールでのそれぞれの挨拶が心に響きます。

 もう開幕から泣いてた山本さん、普通に涙ぐんでしまってる春野さんに高田さんの初参加組。涙を堪えてる…のか、ずっと上を向いている村中さん。

 感動したりふんわりしたりしながら最後を飾るのは種﨑さんですよ。このキレのある動きでだんだんだんだんわちゃわちゃしていき最後はやっぱり九州最高!

 この流れから最後の大坪さん「こうなるのを見越しての配置だったんじゃないかと」みたいに受けて九州最高でシメた最高の流れが肯定されてなんかもう全てが必然…!

 このライブ、割といろんなことあった気がするんですがだいたい全部「おいしいから大丈夫だよ」みたいな感じで全肯定されていくのがセンターの力かと思ったりもしました。あとセンターが一番ハッスルしてた気がする。特に選手権。これもまた、ひとつの輝きですね…

 ツアーもあと残すところはひとつ、SSAのみとなりました。最後はどんな面白…じゃない、素晴らしい景色が待っているのでしょうか。

業務連絡

今回は業務連絡なしです。

楽曲・出演者情報

楽曲情報 (セットリスト) 1日目・2日目共通

曲名
歌 (敬称略)
収録アルバム
Yes! Party Time! THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
MC
SUPERLOVE☆ 山本希望
ニャンと☆スペクタクル 高森奈津美
恋色エナジー 下地紫野
lilac time 木村珠莉
Nothing but You 青木志貴、飯田友子、下地紫野、高森奈津美、松井恵理子
MC
この空の下 藍原ことみ、春野ななみ、村中知
桜の頃 金子有希、高田憂希、種﨑敦美
祈りの花 高田憂希
青空リレーション 金子有希
おかしな国のおかし屋さん 大坪由佳
MC
オルゴールの小箱 青木志貴、飯田友子、渕上舞、松井恵理子、村中知
パステルピンクな恋 藍原ことみ、大坪由佳、下地紫野、高森奈津美、種﨑敦美
SUN♡FLOWER 金子有希、木村珠莉、高田憂希、春野ななみ、山本希望
Star!! THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
MC
Take me☆Take you 高田憂希、高森奈津美、種﨑敦美
Frozen Tears 渕上舞
Memories 渕上舞、松井恵理子
Neo Beautiful Pain 松井恵理子
生存本能ヴァルキュリア 青木志貴、金子有希、木村珠莉、春野ななみ、村中知
Tulip 藍原ことみ、飯田友子、大坪由佳、種﨑敦美、山本希望
MC
夕映えプレゼント THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
アンコール
M@GIC☆ THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
お願い! シンデレラ THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS

出演者情報

藍原ことみ(一ノ瀬志希役)・青木志貴(二宮飛鳥役)・飯田友子(速水奏役)
大坪由佳(三村かな子役)・金子有希(高森藍子役)・木村珠莉(相葉夕美役)
下地紫野(中野有香役)・高田憂希(依田芳乃役)・高森奈津美(前川みく役)
種﨑敦美(五十嵐響子役)・春野ななみ(上田鈴帆役)・渕上舞(北条加蓮役)
松井恵理子(神谷奈緒役)・村中知(大和亜季役)・山本希望(城ヶ崎莉嘉役)

開催情報

開催日時:
2017年7月29日(土) 開場15:30/開演16:30
2017年7月30日(日) 開場14:30/開演15:30

開催場所:
福岡・西日本総合展示場 新館

リンクなど

THE IDOLM@STER OFFICIAL WEB

九州の圧倒的熱量! 「好いとぉよ」に悶絶した『アイマス シンデレラガールズ』5thライブ福岡公演リポート - ファミ通.com

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「メイドインアビス」6巻 とうとう後戻りできない領域に…【マンガ感想】

メイドインアビス 6 (バンブーコミックス)

 あたらしい世界、あたらしいものたち…バトル多めなところから、また秘境冒険譚らしく。

 この、理解しがたいが不気味ではなく穏やかで慈悲のない雰囲気、本当にすごい。

成れ果ての村

 ボンドルドとの決着をつけ、とうとう第六層に足を踏み入れるリコたち3人と1匹。

 割と緊張感はない。

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(「メイドインアビス」より)

 ボンドルド「度し難い…(震え声」

 全く予想外の角度からフックを打ち込んでくるのがこのマンガである。都合の悪いことを隠したりしない。

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(「メイドインアビス」より)

 奈落のグルメも健在。

 さておき新しい層であり、新しい冒険が待っている…わけなのですが、たどり着いたのはアビスの呪いによって変質した「成れ果て」たちが集まる成れ果ての村。

 「価値」を交換することを基本とした集落で、貨幣制度や独特の言語による意思の疎通もできている、まさに違う文化圏の集落といった感じではあるのですが。

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(「メイドインアビス」より)

 その「価値」自体は結構謎である。みんなちがって、みんないいんだろうか…

 さらに、「価値」に関しては村の守りがシビアで…他人の価値を傷つける、奪うようなことをすると釣り合いが取れるまで「価値」を強制徴収されることになる (「清算」と呼ばれる)。

 何かやらかしたときの代償、であるからある意味当然に思えるかもしれませんが、村の言う「価値」とは、貨幣や所有物のみならず「本人そのもの」も含まれており、それが「釣り合うまで自動的にむしり取られる」わけでなんていうかブローカーも真っ青みたいな。

 村の存在もそうだし、成れ果てたちと本格的に交流しているのもここに来て初めてだし(ナナチは姿形は成れ果てだけど、中身はまだ人間寄りだから)、彼らの存在、そして「成れ果ての姫」と呼ばれるものの登場など、アビスの生態にまたひとつ迫っていくことになる巻です。

 また成れ果てとして生きてきたナナチと関わりの深い層になるかもしれない感じを受けていますね。今まで謎だった、レグの存在についてもスポットライトが当たりそう。

そして地上にもスポットが当たる

 アビスの周囲に広がるオースの街。そこに流れる、「子どもが誕生日の日に死ぬ」噂。

 ありがちな怪談みたいな感じであまり記憶になかったそれ (最近アニメで最初から見たときに、そういえばそんなものもあったかくらいの)でしたが、その話にまつわる怪異がオースをじわじわと蝕んでいくよう。

 この話もそうだし、2000年ごとの地層で発見される「お祈りガイコツ」など、地上でもじわじわと何かが進行しているようで…

 アビスの中もその周囲も、全部あの奈落の大穴に巻き込まれていく

それらはすべて大穴で繋がっていくのか

 途中、1ページ程度づつ差し込まれる双子の挿話。

 さらっと流せるウンチクのようなものなのですけれど…最後まで読んでからその名前、その内容を見返すと…割と「どういうことになるんだ…」って気持ちで、ものすごく興味を惹かれるんだがこれ以上の情報がない。

 特に双子の名前、最後のシーンに繋がっていくところはお約束的なところがあるのかもしれないけど。それでもあの名前が出てくるところで感じる不気味さと荘厳さ、大きな何かの必然性が入り交じったようなものがあるように思えてきてしまうところがすごい。

 さらに成れ果てたちはそう考えると、一体いつの成れ果てなのか…みたいなところもあって。

 これまでのアビス探検記から、アビスそのものの核心にとうとう迫り始めたところがある探索のスタートになっているかもしれません。やばい。

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主人公(男)が女子をサイゼに誘ったらドン引きされてるライトノベル1選!

 1選っつーか1冊しか知らないそうそうポンポンあってたまるかって。

  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8 (ガガガ文庫)

 はい。

 ひねくれものの高校生男子、比企谷八幡が悲しいほどに大活躍するラノベです。

※ここから先には8巻の展開が少しあります。気になる方は是非1巻からお読みください!

続きを読む

シンデレラガールズの楽曲まとめ 【346Pro IDOL selection編】

 2015年に放映されたTVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」のBD/DVDに特典としてついてきたボーカルCDに収録されている楽曲をまとめました。

 デレステのイベントやライブでのお披露目も多く、だいぶ浸透してきた感じありますね。

346Pro IDOL selection vol.1

アイドルマスター シンデレラガールズ 1【完全生産限定版】(『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SUMMER FESTIV@L 2015』チケット購入申込(抽選)シリアルナンバー封入) [Blu-ray]

 楓さんと川島さんが歌う「Nocturne」を収録した記念すべき第1巻。

 しぶりんが歌うとなんでもかっこよくなることが「S(mile)ING!」で証明されてしまった感もある。しまむーのロマなうもしまむーである。良い。

 でもロマなう、みりあちゃんすごい勢いで突き抜けてた感じあったけどもしかして結構難しい曲だったのでは…

収録曲

曲名
Nocturne 高垣楓・川島瑞樹
S(mile)ING! ~For Rin rearranged MIX~ 渋谷凛
Romantic Now ~For Uzuki rearranged MIX~ 島村卯月

公式サイト

アイドルマスター シンデレラガールズ 1

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346Pro IDOL selection vol.2

アイドルマスター シンデレラガールズ 3【完全生産限定版】 [Blu-ray]

 シャボン玉のふわふわ感で有名な「shabon song」が登場した2巻。

 どこか優しい伸びのあるNever say never、ポップな風色メロディ、女神のミツボシ。

 歌うアイドルに合わせたカバーがされていて、曲の雰囲気もだいぶ違ってきています。

収録曲

曲名
shabon song 城ヶ崎美嘉・小日向美穂
Never say never ~For Anastasia rearrange MIX~ アナスタシア
ミツボシ☆☆★ ~For Minami rearrange MIX~ 新田美波
風色メロディ ~For Mio rearrange MIX~ 本田未央

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アイドルマスター シンデレラガールズ 3

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346Pro IDOL selection vol.3

アイドルマスター シンデレラガールズ 5 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

 劇団「あいくるしい」の登場。原点はまゆと紗枝はんだった。

 完全にお菓子をねだってくるショコラティアラに完全に中二なヴィーナス…女神…

 そして助けを求める相手がかな子に替わってるのが智絵理。わんぱくJCソングだったのが引っ込み思案なラブソングに見事に変わっておる…

収録曲

曲名
あいくるしい 佐久間まゆ・小早川紗枝
ショコラ・ティアラ ~For Miria rearrange MIX~ 赤城みりあ
ヴィーナスシンドローム ~For Ranko rearrange MIX~ 神崎蘭子
DOKIDOKIリズム ~For Chieri rearrange MIX~ 緒方智絵里

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アイドルマスター シンデレラガールズ 5

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346Pro IDOL selection vol.4

アイドルマスター シンデレラガールズ 7 (完全生産限定版) [Blu-ray]

 輝子と小梅の狂気の宴が始まるvol.4。杏は何をしても杏である。

 ガールズバンド組んでそうなましゅまろ☆キッス割と好きです。

 かな子は…こう子猫ってより…鎮座してそう…

収録曲

曲名
Lunatic Show 星輝子・白坂小梅
華蕾夢ミル狂詩曲~魂ノ導~ ~For Anzu rearranged MIX~ 双葉杏
ましゅまろ☆キッス ~For Riina rearranged MIX~ 多田李衣菜
おねだり Shall We ~? ~For Kanako rearranged MIX~ 三村かな子

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アイドルマスター シンデレラガールズ 7

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346Pro IDOL selection vol.5

アイドルマスターシンデレラガールズ 9  (完全生産限定版) [Blu-ray]

 Flip Flop!

 茜ちゃんとあーちゃんのコンビが歌うテンポのいいウキウキ感満載のポップな楽曲! 良い…

 カバー曲はブロードウェイ感を出してきてるみくにゃんにJC感満載のTwilight Skyと来てますがvol.5の最大の特徴はきらりママが労働を煽ってくる…

収録曲

曲名
Flip Flop 日野茜・高森藍子
You’re stars shine on me ~For Miku Rearrange MIX~ 前川みく
あんずのうた ~For Kirari Rearrange MIX~ 諸星きらり
Twilight Sky ~For Rika Rearrange MIX~ 城ヶ崎莉嘉

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アイドルマスター シンデレラガールズ 9

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 そんな感じでオリジナル曲+ソロ曲カバーでお届けされる「346Pro IDOL selection」。

 C/Wも歌っているアイドルのイメージに合わせてアレンジがしてあり楽しいです。

 オリジナル曲はライブやデレステのイベントで耳にする機会も増えましたが、カバー曲も機会があれば是非!

 
 
 もし今から購入するなら、実はG4Uパックのほうがお値段的にもお得な場合があるかもしれません。 (G4UパックはBD版のパッケージを含んでます)

 意外と盲点なのではこれ…

「りゅうおうのおしごと!」6巻 姉弟子の超えるべき試練の刻【ラノベ感想】

りゅうおうのおしごと! 6 ドラマCD付き限定特装版 (GA文庫)

 ひとことで言うなら姉弟子回。なのですが当然、それだけに収まらない熱さと厳しさを伴った、銀子にとってのターニングポイントとなる巻でした。

 上の表紙はドラマCD付き特装版のほうで、通常版はこちら。

りゅうおうのおしごと! 6 (GA文庫)

 この表紙もいいんですが八一を引っ張ってる姉弟子の表紙が好きでトップにもってきてしまいました。

銀子の戦いと将棋の神様

 読み終えた感想としてはもう、銀子を応援するしかないですね…

 八一はいつものロリコン担当なんですが今回ほど何やってるんだおまえぇぇぇ! って思うことはなかった。

 いやまあ銀子は表向きクールで近づけないような感じあるし、将棋は1対1で指すものだし、割と仕方ないかもしれないけど。

 でも桜ノ宮でのアレはないよなあってのは。もう鈍感とかそういうのでは…

 (少し余談になるんですが、こういった「鈍感系主人公」はラノベには多いんですけれど、どうにも「鈍感」ってのにしっくりこなかったところがあって。でも最近たまたま読んでいたラノベでは主人公が鈍感な理由が「自己評価が低いから自分が好かれていると認識できない」と解説してあってなるほどなあと思うところがありました。八一のこれも、結構その方向なんじゃないかなと思います。競技の世界だと、年齢関係なく「自分より凄い人達」をたくさん見てきたろうし…)

 銀子は自分が八一たちと比べて才能がないことも、棋力で八一に置いていかれてしまっていることも自覚していて、それでも追いかけていく必死さがにじみ出ているすごい巻でしたし、見方を変えるともしかしたら命懸けで首根っこひっつかんで振り向かせるアプローチを決意した巻なのかもしれない。

 最終勝負の結果は本当に、冷静に考えられる銀子だから余計に、厳しい結果であることを自覚してしまったところがあるのでしょう…

 また今巻では、ところどころに「将棋の神様」との言葉が出てきて。

 日本的な概念としては色々なところに「神様」がいて、モノにも宿ると考えることもよくあります。

 それを絡めて、駒と盤を丁寧に手入れする銀子とか、あいと天衣への贈り物のところとかは本当に素敵です。こういう話に弱い。

 そして、将棋の神様に嫌われたら強くなってもプロにはなれない。今回の銀子の勝負を見ていると、この言葉が響きます。

女性はプロ棋士になれないのか

 それはそれとして作品の根っこの部分に「女性は男性に比べて基本的に棋力が劣っている」みたいな概念があるように感じました。

 今巻はすでに女流棋士として活躍している銀子の話だったから余計にそう思ったのかもしれませんが。

 といっても、もちろん差別的な意図は感じず、また将棋の制度としても男女で差を設けているわけではないのですが…2017年7月現在、プロ棋士(四段以上)となった女性がいないこともまた事実のようです。

 少し調べてみると、チェスの話ですが棋力の男女差についての記事がみつかりました。

棋力の男女差は何が原因? 統計分析を行った論文の紹介 | 将棋ワンストップ・ニュース

 この記事の結論としては「男女差がある原因は男女の参加比率の違い」となっています。でもそれなら強い人は強いはずですから、数の偏りはあっても四段昇格者ゼロであることの説明としては難しい気がします。そこまで強い女性が将棋会に現れる可能性の面で、参加の絶対数が少ないから確率的にまだ出現していない、と考えることはできますが。

 それで他に調べていたところ、質問掲示板で興味深いコメントを発見してしまいました。(科学的根拠のある話ではありません)

何故、女性プロ棋士はいないのでしょうか? - 色々と回答を見てきまし... - Yahoo!知恵袋

こうした実績を見ると、第二次性徴が明確になってから棋力の差が大きく開く傾向が見て取れます。

第二次性徴が明確になってから。

 竜王ロリコンであることの裏付けが取れたと同時に、直近の可能性はシャルちゃんがダントツであることの証左でもあります。

 あいたちJS研のメンバーはこれから、もしかしたら想像以上に厳しい戦いを強いられる運命にあるのか…

 (でも、八一のあいたちに接する態度って実はガチロリではなくただの子ども好きって感じだし、歳の近い姉弟子とか年上の桂香さんとかのほうがラブコメってる感じするし、もう少し成長した方が可能性あるかもしれない)

 その他にも、男女の脳の違いとか、体力の問題(対局は長時間に及ぶため女性に不利なのでは)などが見られましたけれど、どれも決定的なものではなさそうで、結局なんなのかよくわからなかったです…

 このラノベは主要人物の女流棋士率が高くなっていくでしょから、いずれそのあたりにも何かあるかも…っていうか現在進行形でそれにぶつかっているのが姉弟子か。

ソフト(将棋プログラム)に異次元の強さを見せる若手に、また動いていく時代

 また天才小学生が増えた…だが大丈夫、男の子だから。女顔で以前は八一のアパートでよく泊まり込みしていたらしい半ズボンの似合う少年だけど大丈夫…大丈夫なんだろうかこのラノベ…

 しかしこの天才少年椚創多、八一やあいたちとはまた別の方向からの…異質な強さを持つ少年で、目先の勝ち負けよりも先の恐ろしさが垣間見えます。

 「何言ってるのこの子?」みたいなちょっとした違和感が、実は違和感なんてものではなかったこの感じ。彼の言動はだいぶ目が離せなくなりそうです。

 そして劇中では「ソフト」と呼ばれている、コンピュータを使った将棋の研究方法などの存在感も増してきていて、これからの展開もより波乱を含んだものになる予感がしますね。

 現実でも佐藤天彦叡王とコンピュータ将棋ソフト[PONANZA]が対局し、PONANZAが二連勝する結果となりました。

 私が職業プログラマなので、コンピューターの進化を喜びたい気持ちはありますし、この問題はもう、ある意味仕方のない…例えるならマラソン選手と自動車とを競わせても仕方がないようなカテゴリエラー感を感じてもいるのですが…でもやっぱり、人間の限界を突き詰めていっている人たちを応援したい気持ちがあります。

 防衛戦を終えて一区切りついて、また次に向かっての火種がいくつかくすぶっているようなこの感じ。劇中では年明けで…波乱の一年になりそうでした。

ドラマCDはいつものロリコン

 うってかわって(いや変わらないけど)ドラマCDの声付きで炸裂するロリコン芸。

 いやこちらも姉弟子メイン…メイン…? ではあるんですがいろいろひどい。八一おまえ…

 ボーナストラック:「JSとJCに罵られる8分45秒間」とかタイトルからしておかしい。察せられる。でもまああれはどう考えても正座。

 限定版の取り扱いは一瞬で終わりますね…地元の書店とかではまだ見かけたので、実店舗を回ってみるほうが可能性があるかもしれない。

TVアニメ化!

 そしてTVアニメ化が発表されました!

www.ryuoh-anime.com

しかも、スタッフもキャストも、ロリを扱わせたら世界一というメンバーでのアニメ化です。(著者のアニメ化応援コメントより)

 アツいアニメになりそうだ… (将棋の話です)

 放映はまだ先みたいですが楽しみですね!

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