怒濤の詰ん読解消日記

つんどくダイアリー

旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊

「俺が大統領になればこの国、楽勝で栄える アラフォーひきこもりからの大統領戦記」お、おう…【ラノベ感想】

俺が大統領になればこの国、楽勝で栄える アラフォーひきこもりからの大統領戦記 (Novel 0)

 またすごい文章タイトルだなって思いましたが中身もなかなかぶっ飛んでました

弾道ミサイルDIYから始まるストーリー

 自称天才のアラフォー引きこもり不動天馬がその才能で世界を引っかき回していくのがだいたいの大筋なのですがその最初のきっかけはネットのチャット仲間に煽られて作り始めた弾道ミサイルブログ。コンセプトは「家庭で作れる弾道ミサイル」。予算50万円程度で実用に耐えうる弾道ミサイルの作り方を(材料へのリンク付きで)詳細に解説したブログを一晩で書き上げ、そのミサイルに積むための弾頭として書き始めたブログが「生物化学兵器DIY」。核兵器DIYは遠心分離機とプルトニウムが一般のご家庭では入手できないから諦めたらしい。このあたりで北の大国に拉致。

 ここからジャンプした先はオーレス共和国なる架空の国。東の回廊は中国に接し、西にイラン、北にはタジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン。ってアフガニスタンじゃねーかこの場所。

 「大統領になる」ことを要求した天馬に、ロシア大統領が用意した椅子がオーレス共和国相手に独立戦争を仕掛けているアスタリア人の族長である。アメリカがオーレス共和国に首を突っ込んでるからロのほうはアスタリア族を支援してるんだね。このあたりまでがプロローグです。

傲慢な天才の大統領

 それでその、天馬は副官のエリカとともにアスタリア族の指揮官として派遣されていき、現地のイヴァたちアスタリア人と協力しつつ政府軍との抗争に突入…そしてアスタリアを「国」として整備していきます。ロの国の紐付きなんですがそんなことお構いなしで。

 天馬は様々なタイミングで選択を迫られるわけですが迷いなく決断していくところがなかなか痺れます。一種の天才、能力的にはチート級として書かれているところはありますが、基本理念として「退かぬ、媚びぬ、顧みぬ」の精神がありつつ運否天賦。確信と潔さを併せ持つスタイルです。言動は一昔前の2ちゃんねらーなんですが。ネットスラングは全体的にまた古い感じがするけどアラフォーだからなあ…むしろ馴染みのある自分が哀しい。

 その結果として割と無茶苦茶やってるのが、現在進行形でネット仲間にチャットしてる内容が全く妄言にしか聞こえないっていうところでよくわかります。釣りどころか何かのナリキリ小説かと思いますよね。わかります。事実は小説より奇なりってやつ…

異世界ではないファンタジーなところが面白い

 表紙の女の子がファンタジー風の衣装で建国とか書いてあるから異世界にでも行くのかと思っていたらまさかの中東であり、だいたい無理な状況と現実世界の大国を相手取ってぶちかましていく天馬の無茶っぷりから目が離せませんでした。

 もう一つの超大国の大統領も出てきたりしますけどナウって感じで、今の時事ネタを反映しているところがまたいろいろ面白い。陰謀論っぽくなっていくのも良い。

 またここで終わるのかよってところで終わってるんですが、この作品はもともとトークメーカーなるサイトで連載されているネット小説「神と大統領と弾道ミサイル(仮)」が元になっているようでそのスピード感も納得です。個人的にこの人の作品、たまに「1巻でまともに収める気のない」やつ(「羽月莉音の帝国」とか「大日本サムライガール」とか)があって得てしてそういう勢いのあるものはより面白く続くと思っているのでそういうジンクス的にも期待したいです。

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