政治と医療と軍事力を掌握されつつある異世界が生かされている側ではないのだろうか…
それはそれとしてアロマ
アロマである。
温泉回、水着回などはよくあるがアロマ回というのはあっただろうか。いやない。
(カラーページの桂音先生に向かって両手を合わせる)
しかし暁、気づかれなかったの…
いや、うん、なんていうかそこまで行くと居心地悪すぎてそれどころじゃないっていうかもうなんかみたいなのは分かる気がする。
でもそうか、気づかれなかったのか…
なんていうか、がんばれ。
科学と魔法が真の意味で交差するとき
順調に各地を勢力下に収めていく超人高校生達が今回直面したのは、悪政によって生み出された多くの病人たち。
栄養失調による敗血症、加えて非協力的、ともすれば桂音たちを追い出そうとする薬師会との対立。
ここで必要になってくるのは、医者としての個人技能より大量の物資をどう調達するか、そもそも薬剤をどう調合するのかという話になるのですよね。
しかも高度な機器もないこの世界で。
で、そこで登場するのが魔法。
やはりこの、現代日本にはないオーバーテクノロジー「魔法」というやつは重要なポイントですね。
この「魔法」に関する推測があって、使えるのではないかという桂音先生の洞察は流石というべきですけれど。
しかし、その結果生まれようとしているあの技術が、内容として正しい生い立ちで生まれた故に名前に偽りありになってしまっているところもまた面白いところです。(金を錬成できますよーみたいなごまかしが要らなかったということでもあって)
また桂音先生の意外な一面も見れたりして大変面白い展開でしたね。(他作品だけど)FGOでナイチンゲールがバーサーカーで現界した理由がよくわかる。ガチ医療関係者はやばい。なんというかやばい。マッディ。
林檎ちゃんのがんばりを見守る会
そしてアレだ…前巻でエルフ娘に許したリードを取り戻すかのような林檎ちゃん…
この内気な小動物ががんばる、素直か! というような素直さ、でもなかなかうまくいかないところを見守る会。
この手のイベントはだいたい主人公に殺意といいますか、まあイケメンクール朴念仁敏腕政治家(二世)ってもう世界の敵レベルのはずなんですが林檎ちゃんのおかげで命拾いしている。
ハーレム状態という感じがあんまりなくて、恋愛沙汰みたいなところは司、林檎、リルルに絞られているところもまあ、成り行きを見守ろうか…って気持ちに一役買ってるのかもしれませんが。
そういったスイーツな方面以外でもちゃんと活躍する林檎ちゃん、といいますか、作ってしまったのか…というような活躍をする林檎ちゃん。
いや、おま、それ…みたいな。
あの子は現代日本基準でもオーバーテクノロジーだからなあ…
機械的な部分についてはもう完全にファンタジーのファンタジーですね。自動運転できる自立AIの時点で完全に某検索の巨大企業ぶっちぎってるし。
それらの力をもって、どのように進んでいくのか。
魔法というものの底の知れなさもあり、ますます展開が楽しみです。
しかしあの兵器といい相互確証破壊的な方針といい、どこかの国へのあてつけですか? って思わなくもないところありますが、そういう面も含めて、彼らがどのように進み、判断し、どのような結末を迎えることになるのかを楽しみにしているところもあります。